2ntブログ
2019/06/08

続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(4)

過去記事 「続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(3)」 の続きです。

 

昨日アップした記事 「セックスレスの話(7)」 で紹介した TED の講演を聞いていて、不足していると気が付いたことを補足しておきたいと思います。

知り合いには何人か居りますが、自分は特に 「NTRマニア」 というわけではありませんし、「NTR」 のオーソリティでも何でもありません。

 

「NTR」 について今まで書いた内容も、今までに出会った 「寝取らせ/寝取られ趣味」 の人達の共通点と特徴。すなわち、「NTR」 の対象は 「愛妻」 であったり 「彼女」 であったりしますが 「ただひとり」 である点、そして多くの人が言う 「嫉妬を感じないわけではない」 という共通点から、「NTR」 の心理を紐解いてみた次第です。

 

しかし、それが全てかは今のところ、確認の術もありません。

 

そんな中、全く異なる文脈で、今回の TED の講演を目にしたのですが、「NTR」 に関連して気になるところがひとつ。

 

 

とある男性の話

 

というのも、以前まだ 「NTR」 という言葉もなかった頃の話ですが、とにかく自分以外の男性に自分の 「愛妻」 を見せたり見られては、褒められるのが好きな男性がいたためです。

褒めると言っても、男の評価ですから、「エロい表現」 もついて回ります。

嫉妬心の強い旦那ならば、自分の女房に色目を使うなど、侮辱されていると 「憤慨しそうな表現」 に対しても、とても寛容なばかりでなく、言うと何故か本人が喜ぶのです。(笑)

 

当時は自分も、彼の心理が全くと言っていいほど解っていませんでしたが、これなどは今となってみると、他の男性の視点を通して、自分の女房の価値、あるいは、その女房を所有する自分の位置付けというものを確認しているように思いました。

 

今にして思えば、あの感覚は、ちょうど流行りのゲームを手に入れたとき、家に遊びに来た友達にそのゲームで遊ばせてあげて、友達と 「その喜び」 を一緒に味わう感覚にも近いものがありますし、あるいは、美味しいものを一緒に味わう 「お裾分け」 の感覚に近いように思います。

美味しいものを独占したいと思うか、それともみんなでワイワイ一緒に楽しみたいと思うかは、人それぞれだと思います。

 

 

エスター・ペレル再び

 

「エスター・ペレル(Esther Perel)」 の TED の講演で、気になった部分というのは、彼女が20ヶ国を訪れ、「どんなときに(人として)パートナーに強く惹かれますか」 という質問をしたときの話です(5:31/19:10 あたりから)。

回答は、様々な文化、宗教、性別的な違いがあるにもかかわらず、ひとつの例外を除き、ほぼ同じ傾向が見られたとのこと。

まず最初のグループは、一時的に離れているパートナーと再会したとき。

二つ目のグループは、自分のパートナーが生き生きと輝いていて、自信たっぷりでいる姿を見たとき。

そして三つ目は、驚いたときに一緒に笑っているといったたぐいの話なのですが、彼女は二つ目のグループの説明に力を入れます。

 

ちょうど、その人との距離感と視点が関係するのですが、程良い距離からパートナーを見たとき、その距離だと馴染みのある 「良く知っているはずの相手」 が、一瞬何となくミステリアスで、捉えどころがないように見える場合があるのだそうです。

この丁度いい距離が実にエロチックで、相手に引き寄せられ、良く知っているはずのパートナーに、まだ自分が知らないことがあることに気付かされるわけです。

 

彼女が引用したのは、「マルセル・プルースト」 の

 

「ミステリーとは新しい景色を探すことではなくて、新しい目で見ること」

 

という言葉。

 

 

想像力と冒険心

 

「続・NTR(寝取られ/寝取らせ)の話(3)」 では、「NTR の心理」 を書き記してみましたが、しかし 「心理」 というよりは、脳内ホルモンの分泌に絡めた 「脳科学」 的な推測です。

むしろ 「心理」 としては、この TED の講演で 「エスター・ペレル」 が言っているところの、第2のグループの視点がとても大きいのではないでしょうか。

 

寝取られ願望のある男性の性欲は、常に自分が愛する女性に対してのみ開いていることには変わりありません。

逆に言えば、この男性が性的に興奮するためには、この女性の存在が必要不可欠なのです。

しかし、現実に接点のある特定の女性一人に限られてしまっているゆえに、いろいろな空想(妄想)に限界があるのです。

 

きっと 「自分の知らない彼女」 を見たいという願望は、彼女という実体を通して、自分が経験したことのない、自分の想像を超えた世界を見たいと思っているのだと思います。

ちょうど、「エスター・ペレル」 が、「冒険性」 と言っている部分です。

性に対する好奇心はあるものの、女房以外の女性では興奮出来ないから、女房という実体を通して、自分が知らない世界を覗いてみたいのです。

 

心理的には、単に 「嫉妬心」 で性欲をブーストしているだけでなく、「好奇心」 や 「結果がわからない未知」 に対する 「冒険心」 もあれば、もしかしたら、女房について寝取り役の男性と話すことも楽しいのかも知れません。

人はそれぞれですので、その人なりの感じ方があるのだと思います。

 

「エスター・ペレル」 も言っていましたが、動物のセ/ックスと異なり、人のセ/ックスには、「想像力」 が大きく関わっています。

彼はその 「想像力」 で性欲を膨らませるために、自分の知らない世界を見てみたいがゆえに、彼女とのセ/ックスの当事者ではなく、第三者としての視点が欲しいのではないでしょうか。

 

 

終わりに

 

一般の男女からすれば、「NTR」 はそれこそ、

 

「そんなことして、何が面白いの?何のメリットがあるの?」 

 

と聞き返したくなることだと思います。

しかし、そのような原因と動機、脳内のホルモンの作用があるからこそ、「寝取られ願望」 あるいは 「寝取らせ願望」 のある男性は、「NTR」 にはまるのだと思います。

「NTR」 によって、「エスター・ペレル」 の言う、「安全性」 と 「冒険性」 が、彼等の中で初めて拮抗するのです。

 

多くの女性は、しかし自分の愛する旦那の 「欲求」 であるからこそ、それを尊重して 「NTR(寝取られてあげてる)」 のでしょう。

 

旦那の中では、性欲を感じる女性は 「愛妻」 だけなのです。

だからこそ、5cmの距離からではなく、程良い距離から、エロ光りする 「女房」 を見たいのです。(笑)

 

セ/ックスは、男女の心と身体による究極のコミュニケーションです。

自分が気持ち良くなりたければ、相手のことも気持ち良くしてあげる。

「意思の疎通」 と 「思い遣り」 がとても重要な世界です。

そして相手が望むからこそ 「応えてあげたい」 というのが 「愛」 だと思います。

 

「NTR」 の興味ある男女、悩んでいる男女のご相談に応じますので、希望者は、記事の最後にある 「ご意見・質問・お問い合わせ」 からお寄せ下さい。もちろん相談は無料です。

 

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