2ntブログ
2018/09/15

心の中の深い傷

前回の記事 「20年前に“女子生徒と性的関係” 都立高教諭を懲戒免職」 のところで、懇意にしてもらっている姫さまから、考えさせられるコメントをもらいました。

 

姫のお友達の場合は、トラウマ状態と言ってもいいでしょう。

 

男性は、好奇心からだったり、いたずら半分だったり。未遂に終わったから、もう本人も忘れているだろうと思えるようなことも、女性の心の中では、醜いカサブタになって、心の奥の隅の方に放置されていたりするのです。


イメージで言うと、そこだけ雑然と、何も掃除されていない薄暗いところがあって、枯れ葉やいろんなもので覆われていて、積もっているものをどけると、そこから、真ん中が盛り上がった、分厚いカサブタが出て来る・・・

 

そんなイメージです。

 

トラウマは、女性だけではありません。男性にだってあります。

しかし、性的な行為では、圧倒的に、女性が受け手の場合が多いはずです。

 

若い時分に、実のお兄さんから、いろいろと触られたり、襲われたりする恐怖を味わった子もそうですし、学生時代に、レ☆プにあった子もいます。相手がひとりの子もいれば、複数の子もいます。目つきが明らかに異常な男性に、追いかけ回された経験のある子もいます。

 

今まで、飼って来た愛奴は、そういう過去の記憶が絡んでいる人もいれば、インナーマザー的なものが、絡んでいる場合もあります。

拒食などの摂食障害や潔癖症もそうなら、ブランドものに走る心理もそう。

自分を飾る心理の裏に、自分を守る心理が隠れていたりするのです。

そして、そういうひとは、自分に拘っていたりします。

 

SMとは、単なる「酒池肉林の宴」ではありません。中にはそういう人もいるでしょうが、自分の場合は、裏では相手の心を探り、そして、どうやって相手を壊し、どうやって相手を組み立て直すかを考えているのです。

美しく縛ることを、追求しているひともいるでしょう。

自分の場合は、如何に心を縛るかが、いつも課題なのです。

 

そのような女性とずっと接してきて、男性ながらに、男性は女性の気持ちを分からないと思うことがあります。

そのひとつが、今回 「姫のコメント」 に描かれていたこと。

 

多分、男性にとって、このような女性と同じレベルの経験といったら、男に無理矢理、カマを掘られることぐらいでしょうか?

 

男性は男性で、好きな女性に振り回され、ポイと捨てられ、傷付くひとも多いでしょう。

どんなに自分が相手のことが好きでも、女性は 「これじゃなーい」 と思うと、ポイと捨てますし、男性が傷付くことも平気で、機関銃のように吐き捨てます。(苦笑)

中には、母性が豊かで、可哀想な男性に尽くす女性もいたりしますが、それはそれ。

 

最近の肉食系女子と草食系男子の場合は、どうなのか良くわかりませんが、女性は、常に自分を委ねられる、安住できる相手を求めており、それが出来ないと却下。(苦笑)

男性は、どんなに真剣に、相手のことを思っていたとしても、拒絶されたら、大泣きでもして、やけ酒をあおって、次なのです。(笑)

 

これは、男女の肉体的な性差というよりは、心が男性寄りか、女性寄りかによります。

男心、女心というのは、メンタルな世界の話です。

 

閑話休題。

 

男女の恋愛は、本当にいろいろです。

「教師と生徒の恋愛」も、そう。

 

女子生徒の親から 「淫行条例」 に問われて、職を失いながらも、本人同士は性的関係にはなく、愛し合っている先生と生徒もいれば、そうではなく、体育会系のノリで、セクハラにパワハラ三昧の先生もいるでしょう。

セクハラにパワハラに抗することが出来ず、媚びを売る子がいたとしても、何も不思議ではありません。

先生に思わず惚れてしまう 「おじさま好き」 の女子がいるのも、事実です。

 

そして、大事なことは、姫も言っていたように、合意を得たとは言っても、それをきちんと、ひとりの人格として判断できる精神年齢ではないこと。それが一番重要なことでしょう。

 

三船美佳が16歳で結婚した、高橋ジョージと三船美佳のケースも、それに近いのかも。

 

高橋ジョージにしてみれば、16歳の美佳も、今の美佳も、同じように頼りなく思うのでしょう。

しかし、美佳にしてみれば、全然違う。

結局、自分の価値観を押し付けてくるジョージに対して、自分の人格を認めないモラハラ的な嫌悪感を感じたわけです。

 

同じようなことを、一般の人は、子育てで経験します。

子供がどんどん成長するにつれて、徐々に相手に任せていく。

 

ジョージの場合は、美佳の独立を後押しする立場にないゆえの、悲劇でしょう。

 

この先生は、最後にこの女性の全てを受け容れたんだと思います。

それで、女性の気持ちが収まるわけでも、ありません。

ここまで後を引いているというのは、かなり、お友達のケースに近いのでしょう。

 

まだ、カサブタが、「じゅくじゅく」していそうです。

 

どんなことがあったのかは、わかりませんが、しかし、ここまで教師生活を続けており、そして、最終的に自分に対する処分を受け容れたということは、良識があり、そして、女性の気持ちを尊重できる先生であると、推測します。

 

ならば、女性もこれをキッカケとして、立ち直って貰いたい。

そして、「先生に悪いことをした」 と思うときがあるのなら、それを無駄にしないためにも、立ち直って貰いたいと思います。

もちろん、そんな後ろめたさを一切感じないほど、鬼畜だったのなら、「ざまあみろ」 と思って、一区切りを付けて、あとは自分の人生を歩んでいって貰いたい。

 

ただ思うのは、年齢的に、今のこの女性の年齢が 「16(伊代の年齢)+20」 とすると、30代半ば。

この時期は、体内に分泌する女性ホルモン量が減少しはじめ、相対的に男性ホルモン量が増えることによって、女性が 「したくなる」 時期なのです。

この時期の女性は、例えば、結婚する前も、してからも、「セックスは好きではなかった」 と言う女性でさえ、性に目覚める女性がいる時期なのです。

 

この女性にとって大事なことは、過去の記憶を精算し、自分を取り戻し、そして、逃げることなく、「自分にとっての性は何なのか」 を考えることなわけです。

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