【緊縛小説】 縄絡み (6-2)
§6の2 三人飲み会
女の子が、「飲み」 に復活してからは、
酔いも手伝ってか、「暴露合戦」 に突入した。
若手は、今の会社で、組んでいる職人の奥さんを、
自分が縛って、やってしまったことは、もちろん、
職人や職人の奥さんの性癖までも、
全て、女の子に、ばらしてしまう。
「何それ~、もう、みんな変態じゃん~」
実在する人間の、暴かれた本性を、
赤裸々に物語る、若手の話に、
女の子は、少しばかり、自信を取り戻したようだったが、
しかし、若手は、そんな、一筋縄な男ではない。
「お前だって、複数の男に、
されてみたいって、この前、言ってたじゃん」
女の子の、新たなヒミツの暴露、という、
若手の突込みに、女の子は、
「もうっ、そんなこと、恥ずかしいから、
人前で言わないで~~~」
と、動揺し、顔を赤らめた。
「大丈夫だよ、
こいつは、信用出来ると思ったから、
沙織を誘いに行ったんだから。」
若手は、笑いながら、
女の子を転がしては、楽しんでいた。
若手が、自分が緊縛をすることを、知ったのは、偶然に偶然が、重なった結果だった。
誰しも、予想だに、していなかったに違いない。自分にしても、職人に知られるとは、思ってもいなかったし、ましてや、職人が職場でペラペラ話すとは、夢にも思っていなかった。
しかし、今考えてみると、当時は、偶然に見えたものの、それは、必然であったのかも、知れない。
「あっ、そう言えば、親方の奥さんが、
こいつのアソコ、でかいって言ってたらしいぞ?」
「もう、恥ずかしいから、やめて~~」
この出来事がキッカケとなって、自分の 「縄」 は、新たな展開を迎え、そして、自分の性の対象、興味や関心が、成熟した女性から、同年代や同世代の女性にも、向けられるようになった。そんなキッカケとなる、出来事だった。
「あふっ」
気が付くと、若手が、女の子の Tシャツをたくし上げ、
胸に吸い付いている。
若手は、自分の視線に気付くと、
背中を仰け反らせている、女の子の胸を吸いながら、
こっちに来いと、目配せをした。
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