2ntブログ
2016/02/15

女性の 「艶やかさ」 とは?

ブログを読まれている女性の方から、女性の 「艶(つや)やかさ」 について質問されました。(^^;)

ん~っ、難問です(苦笑)

一言で言ってしまえば 「エロさ」 なんですが、ある種独特のエロさなんです。 (笑)

グラビア写真とか化粧品、あるいは、AV などでは、平気で 「艶やか」 という言葉を多用しますが、これは、あくまでも、イメージを作り上げるための ”飾り言葉” 。
実際のところは、こういったものは 「艶やか」 でも何でもありません。(苦笑)

「艶やか」 という字面(じづら)から 「艶(つや)」 や 「しっとり感」 を連想させて、それを化粧品に結びつけようなんて、これがもし、コピーライターの仕事なのだとしたら、かなり稚拙。(笑)

グラビアなんかでは、恥ずかし気もなく全身をおっ広げておきながら、「艶やか」 と言われても、肌の瑞々(みずみず)しさを言っているのか、妖艶さを言っているのか解からないので、全然しっくりときません。


辞書などを見ると、「艶(あで)やか」 と 「艶(つや)やか」 を区別しているものが多いように見受けられます。

【艶やか(あでやか)】
女性の、上品な美しさの中に、性的な魅力が感じられるさま。艶(つや)があり美しいさま。美しくて華やかなさま
女性の容姿がなまめかしいさま。美しくて華やかなさま
(女性が)はなやかで美しいさま。なまめかしいさま。

【艶やか(つややか)】
つやがあり美しいさま。

まあ、間違いではないんでしょうけど、艶話(つやばなし)や艶事(つやごと)・艶歌(つやうた)なんて古い表現があるくらいですから、「つややか」 が全くエロに無関係というのも、なんか恣意(しい)的な感じがします。
そもそも 「豊かな色」 と書いて 「艶」。
色は、カラーの意味もありますが、そもそもは、色魔・色情・色気・好色なんて言葉に使われるように 「情欲」 などを表す言葉。豊かな色である 「艶」 は、”エロリッチ(ero-rich)” 的な意味合いがあるわけです。
逆に 「あでやか」 は、「貴やか(あてやか)」 の音が変化したもの。そもそも、貴やかとは、優雅で美しいさまや気品のある さまのことなので、濁音にして濁らせて、”好色” を示す皮肉り言葉が語源かも知れません。(苦笑)

まあ、古典には造詣(ぞうけい)が深くないので、この辺は定かではありませんが、自分達が使う場合は、「あでやかさ」 というと 「派手さ」 や 「きらびやか」 な印象を受けます。
「あでやかさ」 が花魁(おいらん)なら、「つややかさ」 は ”小股の切れ上がった” オンナ。(笑)
そうすると、やっぱり、控えめで上品な場合は 「つややかさ」 という言葉の方が 「しっくり」 くる ・・・そんな感じです。


で・・・、この 「艶(つや)やかさ」 とは何か?

女性の ”誉め言葉” として使うときの 「艶(つや)やかさ」。この意味は、国語辞典を引いても、あまりしっくりといく説明はありません。(苦笑)
別に肌が瑞々しいわけでも、美貌を褒めているわけでもなければ、エロ全開というわけでもありません。

女性は、30代始めから半ば辺り。そのくらいの時期から 「艶(つや)やかさ」 が出てきます。
「艶やかさ」 は、肌を露出するとか、そういうエロさではありません。「品」 のある 「色気」 です。
その色気が、仕草であったり、表情であったり、立ち居振る舞いだったり、いろいろですが、自分の中に抑え込もうとしてるものが、何かの弾(はず)みで、浸み出てきちゃう。(笑)

10代から20代にかけての子娘のエロさが、「走(はし)り」 のエロさだとしたら、30前後からのエロさは、熟したエロ。
アラサーからアラフォーのそれはまさしく 「旬(しゅん)」 と言えるし、40代後半から50代にかけて、アラフィフの女性のエロさは、「名残(なご)り」 のエロさと言えます。


「艶(つや)やかさ」 とは、そんな、品のある女性がかもしだす、熟した色気であり、漏(も)れ出る 「蜜」 のような感覚のもの。(笑)

既に、酸(す)いも甘(あま)いも知っている。人間が如何に弱い存在かというものも知っている。ありのままの自分を受け入れ、自然体で自身の人生を謳歌(おうか)している。
いろいろな色恋沙汰も経験してきて、傍(はた)から見ると、迷いがなくなっているように見えるけれども、それでも、フツフツと湧(わ)き出るような 「オンナ」 を抑えこんでいるものが、何かの拍子にポロッと出たり、あるいは、人間が好きだし色事も好き。そういう 「広い愛」 みたいな優しさを感じる人から、漏れ出てくるもの。

なので、性的なものを否定したり、了見が狭いひとには、「艶やかさ」 は感じられませんし、他人の悪口や陰口ばかりで、不満の塊みたいないひとからも、「艶やかさ」 は感じられません。
当然ですが、自分本位で、貪欲な人にも 「艶やかさ」 は感じられません。
ある意味、「品」 と 「エロ」 がセットになった絶妙なハーモニー。それが 「フェロモン」 のように匂いたってくる。それが 「艶やかさ」 です。(笑)

女性の外見の美しさやエロさとは異なる、女性の内面の美しさでありエロさです。


この歳になって思うこと。それは人間に限らず、この世界で生きし生かされているものは、全て老化からは逃げられないということ。
しかし、だからと言って、「昔は良かった」 などと懐古に走ったところで、後の祭り。(苦笑)
そんなことは、老い先も短く、完全に未来がなくなった時点ですればいいことです。”老い先の楽しみ” を今からしていてどうするの?・・・ということ。
今できること。今楽しめることを今、楽しむ。
人生、楽しんでいいんです。(笑)

老化を怖れるのだとしたら、一番怖いのは、皺(しわ)や弛(たる)みではありません。
一番怖いのは、「その人の性格」 そして 「その人の心」  が顔に出てくることです。


自分の与えられた境遇や、過去の出来事を、いつまでもくよくよしたところで過去は変わりません。社会を変えたいのであれば、そういう挑戦をすればいい。
でも、過去は過去で受け止め、今を生きる気持ちを忘れてはいけません。
全てを 「他人のせい」 にしたところで、勘違いも甚(はなは)だしいし、その逆に、全てを 「自分のせい」 にするのも誤りです。

若い時分の 「背伸び」 や 「強がり」 は、まだ ”当人の努力” や ”未来への活力” にも繋がりますが、イイ歳した大人のそれは、単なる ”虚栄心”。(苦笑)
日本の伝統的アイドルは、それが ”お仕事” ですが、一般人がやってたら 「阿呆」 以外のナニモノでもありません。だって、コンプレックスありありなのが、見え見えですから。www

まあ、成金(なりきん)の人は兎も角、「品」 のある人は、まず、そういうことはしません。(笑)


「艶(つや)やかさ」、それは、女性の内面の輝きです。

「自分に自信がない!」 という女性は、少なくありません。根拠もなく自分に自信を持つ必要は全然ありません。”ありのままの自分” でいいんです。(笑)
女性は、共感を好む動物ですが、それに固執するあまりに、共感に振り回されてはいけません。自分は自分。
それは、家族の中でも同様です。
女性は、ずっと生涯を 「性ホルモン」 に支配されます。月経もしかり、閉経もしかり。そして母性本能もしかり。そして、女性ホルモン 「エストロゲン」 の減少に伴い、男性ホルモンである 「テストステロン」 の相対的ない比率が高まり、その影響も受けます。

生理や悪阻(つわり)そして倦怠期(けんたいき)の症状に個人差があるように、性差に個人差があって当たり前。自分は自分なんです。
まずは、自分というものを確立し、そして、社会というものも、男と女の ”酸いも甘い” も解かった上で、他人をも受け入れる許容度。それが、その人の 「余裕」 そして最終的には 「品格」 に繋がるわけです。


昔、とある居酒屋で、生牡蠣を頼んだところ、ひとつだけ、異様に殻の幅が狭く、身の細い牡蠣が混じっていました。
岩牡蠣(天然の牡蠣)ではないので、養殖牡蠣です。殻付きなので、広島産ではなく、多分、宮城産。どんな状況で、そういう牡蠣に育ったかは解かりませんが、殻の厚さ(高さ)は、3cm はありました。(笑)
身のぷっくりしたデブが持て囃(はや)される 「生牡蠣」 ですが、女房と一緒だったので、大きい方は女房に譲って、その痩せ細った牡蠣に手を付けてみたところ・・・・

「まいう~~~~~~ ♪  笑」

芳醇なクリーミー感はないのですが、「旨味」 が本当に桁違いと言うほどに違ったんです !!
多分、周囲の牡蠣に居場所を占領されて、わずかなスペースで必死に生きてきたのでしょう。
その牡蠣本人は、苦しい人生?だったに相違ありません。
でも、その違いは、確実に現れていた。(笑)


その牡蠣と人とを一緒にするわけではありませんが、「艶(つや)やかさ」 も、本人の苦悩や涙。そういったものが凝縮されているのかも知れません。
そういった内面から、醸(かも)し出されるものなのですから、そのへんの10代20代の小娘になくて、当たり前。

福笑(ふくわらい)ではありませんが、人の良し悪しを、顔のパーツの配置のみで判断している人達もそうですし、本人に自覚がないと思いますが、ガチガチの社会通念に縛られている人達には、この辺のことは全然理解出来ないでしょう。(笑)


「艶(つや)やかさ」。 それは、女性の旨味です。(笑)


追伸

今回の記事の執筆に際し、いろいろとネットは調べましたが、9割9部は屑(くず)。
だけど、ひとつだけ、大変妙味をかもし出している記事を見つけましたので、ご紹介しておきます。

「男を虜にする色気とは?色気のある女性になる方法 10選」 (panpan)

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