H・R・ギーガー
ブログ友達の 「にきこ」 さんの記事。
「H・R・ギーガー(Hans Rudolf Giger)」(1940-2014) を表に連れ出して来るとは、恐れ入りました。(笑)
「ギーガー」 は、映画 「エイリアン」 の造形デザイナーとして超有名ですが、人という枠を超えて、生物と機械が融合したような空間に、「エロ」 と 「グロ」、「美」 と 「醜」、「生」 と 「死」、「恐怖」 と 「歓喜」 が入り混じったような 「独特の世界観」 は、「SM の世界」 にも、どこか通じるものがあり、魅了されます。
ドクロや骸骨は、人の 「死」 の象徴。ヘビは 「罪」。そして、尖(とん)がった女性に生えてる角は、山羊の角的で、どこか 「サタン」 を思わせます。
そして、そこに人が一番嫌悪しそうな 「昆虫」 あるいは 「爬虫類」 を想起させるモチーフや、女性の肢体を思わせる 「生々しさ」 を感じさせるモチーフが、機械的無機的に融合しています。
「エイリアン」 なんかは、粘液ドロドロで、爬虫類的でもありますが、見方によっては、もうまるで、性欲剥き出しの、狂った 「男性☆器」 そのもの。
人が嫌悪しそうな 「異形の生物」 と人と機械が、「生死」 と 「愛憎」 劇を繰り広げる 「エイリアン」 は、「ダン・オバノン」 の原作と 「ギーガー」 の世界観が融合して、初めて可能だったのではないかと、思ってしまいます。
にきこさんも、「ギーガー」 の代表的な絵を幾つか紹介していますので、いくつか重複はありますが、自分の好きな 「ギーガー」 の 「エロ」 と 「グロ」 を紹介します。
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機械や異形の動物と組み合わせることで、「忘我」 ではありませんが、完全に 「理性」 と 「感情」 が抜け落ちている 「恍惚(こうこつ)とした状態の肉体」 が表現されており、それによって、機械的で無機的なはずの絵が逆に、かなりの 「エロティシズム」 を感じさせる結果となっているところが、これらの作品の不思議なところです。
この辺は、もう、かなり 「SM チック」 です。♪
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