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2017/12/19

ムダ毛の話(2)- ムダ毛は性感帯

過去記事 「ムダ毛の話(1)- 業者に騙されないで」 の続きです。

 

最近、とある女性と話をしていたところ、その女性は 「エステ」 で脱毛処理をしたものの、その彼氏は実は 「ボウボウ」 好きだった・・・みたいな話をお聞きしました。

 

「陰☆毛」 や 「ムダ毛」 は、どうしたら良いのか?

 

前回の記事では、最近使われている 「ハイジニーナ」 という言葉自体、エステ業界の造語であり、ステルス戦略が取られていることをご紹介しました。

現在の若者は、まんまと、その戦略に乗らされてしまっているわけですが、こればかりは、人の好き好き。

ツルツルが、好きな人もいれば、ボウボウ好きな人もいます。

 

女性自身の感覚

 

女性の感想としては、やはり、脱毛すると、生理のときの手間が少ないのでしょうか。衛生的で、「スッキリした・・・」 みたいな 「爽快感」 があるようです。これは、きっと床屋で男性がカミソリで髭(ひげ)を剃って貰ったときの感覚に近いのだろうと思います。

しかし、「衛生的」 に感じるのは、あくまでもイメージに過ぎません。医学的には、脱毛処理時の感染リスクのほか、毛がないことで、性器に雑菌が侵入しやすくなるなどの弊害も指摘されています。

 

ライフスタイルやファッションの影響

 

しかし最近は、外国人(特に欧米系)とのお付き合いの多い人の場合、男女とも、きちんと処理をしておかないと、怪訝(けげん)な顔をされたりするようです。

男性の場合も、陰☆毛だけでなく、腋毛(わきげ)や体毛の処理も含まれるとか。しかし、あまり毛深くない人の場合は、体毛にまで神経質になる必要はないと思います。

何故なら、欧米人で毛深い人の 「毛深さ」 といったら、半端ないですから。(^^;)

 

ただし、この場合、銭湯やサウナ、温泉などでは、逆にちょっと異様な目で見られたりすることは覚悟しないといけません。特に男性の場合は、「ゲイ」 に間違われたりしますので、注意が必要です。


お相手が日本人である場合でも、お相手の年代や世代によっては違いが出て来ます。

 

団塊世代以前の人達は、やはり、欧米の 「ヒッピー文化」 など 「自然派志向」 が強かったこともあり、「腋毛(わきげ)」 の処理が定着していた米国においても、イタリア出身の 「ソフィア・ローレン」 などは、腋毛を剃らずに通していましたし、フランス出身で、1980年代にデビューした 「ソフィー・マルソー」 なども伸ばしていました。

要は、今は偉そうに脱毛してたりしますが、当時の欧州は 「毛を剃らないのが普通」 だったのです。(苦笑)

日本でも、団塊世代以前の人達は、女性でも、腋毛を残している人達は見られましたし、男性は、脇も下(しも)の毛も、どちらも残しておくのが普通でした。

 

女性が脇の処理お手入れをするようになったのは、アメリカで、ノースリーブやタンクトップなど、脇を見せるようなファッションの流行と関係がありますが、そこには、カミソリの登場も関係しています。

下の毛の処理の場合についても、ビキニやハイレグなどの水着や、Tバックなどの下着など、ファッションの影響が大きいように思います。

 

そして最近の 「全身脱毛」 系は、アメリカのテレビドラマである、「セックス・アンド・ザ・シティ」 で、「ブラジリアン・ワックス」 が紹介されてからの話です。

 

それまでも、女性が三十路を越えて、次第に男性ホルモンの分泌量が相対的に高くなり、ムダ毛が濃くなって来ると、カミソリでムダ毛処理をしたりしていました。

このため、自分の世代などでは、脚のムダ毛処理をするのは、30代以上の 「ミセス」 の女性というイメージがありました。

しかし、1996年辺りから、ストッキングを履かない 「生足」 がブームとなり、これによって、若年層にまで、脚のムダ毛処理が定着した可能性が大いにあります。

そして、「セックス・アンド・ザ・シティ」 で 「ブラジリアン・ワックス」 が紹介されたのが、シーズン3の第14話。アメリカでの放映日は、2000年の9月ですが、これによって、米国だけでなく、それまでは、もじゃもじゃだった欧州にまで、「脱毛意識」 が芽生えることになるわけです。


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しかし、大切な観点が抜けています。それは、「ムダ毛は性感帯」 であるということです。

ムダ毛は性感帯

 

かなり古い 「週刊ポスト」 の記事ではありますが、こんな記事があります。

 

「好きな男に肩を抱かれると女の陰毛はそそりたつこともある」

 

ここには、次のようにありますが、何も、陰毛だけに 「立毛筋」 があるわけではありません。頭皮にもありますし、「ムダ毛」 と呼ばれている部分にもあります。
 

女性の陰毛も実は性感帯のひとつ。膣分泌で女性が濡れる以前に、陰☆毛が立っているのです。陰毛の毛根部分には「立毛筋」とよばれる小さな筋肉があります。性的な刺激を受けることによって大脳がこの立毛筋を収縮させるように指令を出し、陰毛が立ちます。

この場合の性的刺激とは、女性器に触れられるような直接的な刺激だけに留まりません。好意を持つ男性に肩を抱かれたときや、甘いささやきなど聴覚、また視覚への刺激にも反応し、鳥肌が立つように陰毛がそそり立ちます。


例えば、うなじから、背中に掛けては、人によっては、産毛が密集していますが、この部分は、馬であれば、鬣(たてがみ)にあたる部分。猫であれば、「シャーッ!」 とやるときに毛を逆立てる部分です。
首は、動物の急所であるがゆえに、神経が集中しているのです。
「毛」 には、いろいろな機能がありますが、皮膚と同様、何かが触れたときに、その 「触覚」 を返す器官です。
ですので、緊張しているときや、不安を覚えるときには、鳥肌がたち、その結果、毛が逆立つのです。その際の感覚は、普段の何倍も敏感になっています。

皮膚に直接刺激を与えないように、肌に触れるか触れないかぐらいの感じで、そっと、女性のうなじから背中、そして、腰廻り、そして脛(すね)や太腿の辺りを撫でてあげてみて下さい。
これだけでも、人の日常生活で忘れ去られていた、昔、ヒトがまだ 「ワイルド」 だった頃の野生の記憶を刺激するのです。
自分が予期していない背後や足元での動きを、皮膚からではなく、ムダ毛から伝わる振動だけで感じたとき、まだ大昔、ムダ毛が無駄ではなかった頃の 「記憶」 と 「本能」 が呼び起こされるわけです。

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あまり、ムダ毛は長すぎても、寝てしまいますし、短すぎると引っ掛かったり、チクチクとしたりするものです。

毛深いことをコンプレックスに感じている人の場合は、そのネガティブな気持ちを払拭(ふっしょく)するために脱毛することには、反対しません。
しかし、その場合でも、「ムダ毛」 は、「セ☆クス」 においてはひとつの大きな性感帯となることを十分理解して、出来れば、ワックスやカミソリなどで、一時的な脱毛に留めておくことをお薦めします。

そして、もし、ムダ毛の手入れにそれだけの神経を使うのであれば、お口周りや顔の産毛、それから、襟足(えりあし)などにも同じくらいの注意を払われてみては如何でしょう?

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