2ntブログ
2017/12/09

「嫉妬心」 を制する (4)

前回まで、しばらく 「嫉妬の話」 を続けてきましたが、今回は最終回。

 

「『嫉妬心』 を制する」

「『嫉妬心』 を制する (2)」

 

「『嫉妬心』 を制する (3)」

 

「嫉妬心」 については 「一家言(いっかげん)」 ある読者の方が、ブログに次のように書かれておりました。

 

この嫉妬の底にあるのは『不安』と言う感情。
醜かろうが悪かろうがその不安を拭い去るためなら
真正面から受け入れますよ(*´∇`*)
嫉妬の根、不安の安子は愛で包めば良いのです!
(持論、炸裂っ( •̀ᄇ• ́)ﻭ✧)
愛があれば嫉妬何てっ

 

なるほど・・・。大変 「深いぃ~」 です♪

しかし、これは愛情や嫉妬を受け容れる側の気持ち。書かれた方の、「おおらかな母性」 を感じます。

 

「盗られる女」 と、「裏切られる女」

 

ところが、いざ、旦那や彼氏の浮気や不倫といった 「色恋沙汰」 となると、女性は二つのタイプに分かれるようです。ひとつは、旦那もしくは彼氏に 『裏切られた』 と感じるタイプと、もうひとつは、相手の女性に 『盗られた』 と感じるタイプ。

 

「恨む相手は夫じゃない? 不倫された女性のプライドに SHELLY 『冷静に考えると』 」

【番組視聴はコチラから】

 

実際は、当然、どちらか一方という単純な話ではなく、この二つの気持ちが織り合っているのだと思います。

しかし、この番組に登場している安富さん曰く、相手の女性に対する恨みの方が強いとのこと。

 

これは 「感情的」 と言うことも出来ますが、浮気や不倫をした旦那や彼氏は、自分が愛情を注ぐ対象であることから、その対象を 「盗られた」 という感覚が強いのだと思います。

そして、一方の 「裏切られた」 という感覚は、自分と相手の関係性において、相互の信頼で成り立っていた関係の片方が切れた・・・という喪失的な感覚で、「論理的」 でもあります。

前者は女性的、後者は男性的な感じがします。

 

実際、男性が社会において感じる同性間の 「嫉妬」 の場合は、信頼による繋がりが基本となっているので後者に近い感覚ですが、前者の感覚がないかと言えばそうでもなく、前者の感覚は、男性の場合は同性であれ異性であれ、「縄張りを荒らされた」 という感覚に近くなります。

そのように観ると、女性の場合、前者はグループを守る感覚が強く、母性愛的であるのに対して、後者は二者的でオンナ的であります。
 

詰まるところ、「盗られた」 と感じるのは、二者間の愛情と言うよりは、「自分のものである」 という既得権益を侵害された感覚の方が強く、また、「裏切られた」 と感じるのは、二者間の愛情を重視している人達の感覚であるような気がします。

 

奴隷もワンコも嫉妬する

 

しかし、これらの話は、一般の 「人」 のお話。 「奴隷」 の身ともなると、事情は大きく異なります。

そもそも、「奴隷」 は 「主」 の所有物であり、「主」 の財産でありますが、「主」 は 「奴隷」 ではありませんので、「奴隷」 が 「主」 を所有するのは勿論のこと、何人(なんぴと)も 「主」 を所有することは出来ません。

 

「主」 が 「奴隷」 に愛情を覚え、また、「奴隷」 も 「主」 に愛情を感じることは当然あります。

しかし、「主」 が 「奴隷」 を抱えるのは、ひとりでなければならない・・・という制約は、何処にもありません。

 

とは言え、「奴隷」 も人権はないにせよ 「ヒト」 である以上は、他の 「奴隷」 が自分よりも良く扱って貰っているのを見たら、「嫉妬」 を感じます。

イヌでさえも、「主」 の関心が他に移ると 「嫉妬」 を感じ、吠え続けたり、主の関心を取ろうとするそうですから、「奴隷」 であっても 「ヒト」 である以上は当然です。


「嫉妬」 は、最初にご紹介した読者の方も言っておりましたが、愛情がなくなることに対する 「不安」 の表れです。
躾けの出来ていないワンコは、不安になって、吠えたり噛み付きますし、自信を喪失したワンコは、塞(ふさぎ)ぎこみます。

 

「奴隷」 としての愛され方


こういう場合、奴隷は、どうしたら良いのか?

ワンコと同様、「主」 の関心を引き、興味を惹きつければ良いのです。
但し、吠えたり噛んだりするのは、勘弁して下さい。(苦笑)
要は、適切な時と場所で、最大限甘えれば良いのです。(笑)

 

「主」 が居なくなった途端に 「く~んく~ん」 と泣くイヌは、単なる 「甘ったれ」。「主」 にとっては 「困り者」 でしかありません。
きちんと、ワンコはワンコで堪(こら)えて、「主」 が帰ってきて

        「よしっ!」

となったら、主の傍(そば)に走り寄って、思いっきりじゃれ付くのが 「良いイヌ」 です。そして、そのときに、「主」 に思いっきり甘えて、思いっきり全力を出して楽しめば良いわけです。

 

奴隷としての株を上げる

 

「言いつけ」 をしっかりと守るワンコが可愛いように、「奴隷」 はまず何をおいても、きちんと 「主」 の言葉に耳を傾けて、きちんと意味を理解して、その 「言いつけ」 を守るべく行動すること。それが一番の基本です。

そして、普段の日の生活は、踏ん張って耐えて、「主」 に会えたときは、「主」 の前で、思いっきり壊れればいいんです。

「奴隷」 としての 「株」 が高まれば、「奴隷」 は 「主」 の資産ですから、当然 「主」 も喜びます。そうなれば、「主」 も、より、その 「奴隷」 に 「愛」 を注ぐでしょう。

ニャンコとワンコを比べれば、ニャンコの方が 「甘え上手」 かも知れません。しかし、どう足掻いたところで、ニャンコはワンコにはなれませんし、ワンコはニャンコにはなれません。
ニャンコにはニャンコの、ワンコにはワンコの 「甘え方」 があるということです。

 

夫婦や恋人同士といった男女関係では、「プライド」 が邪魔をしたりする場合がありますが、「奴隷」 には、「プライド」 は不要です。「プライド」 も何もかも、かなぐり捨てて、「主」 との楽しい 「ハレ」 の時間を過ごすのが SM です。

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