グーパンチは、ないでしょ (苦笑)
最近、周囲でちらほら耳にする 「グーパンチ」 話。
最初の頃は、単なる勘違いの 「自称ドS」 野郎による事故話かな?と勝手に思っていたのですが、いろいろな方面から、そういう話を聞いたりします。
ネットで SM 関連の記事を徘徊していて、たまたま、そういう記事に遭遇してしまっただけなのかは、良く解りませんし、その記事の内容が事実であるとしても、お互いにそのプレイが好きで、双方合意の上で楽しんでいるのであれば、第三者が四の五の言う問題ではないかも知れませんが。
同じような話が、最近懇意にして戴いている 「おばばさん」 のブログにもありました。
腹パン?
調べてみると、こういうプレイは最近のものなのでしょうか?「腹パンチプレイ(腹パン)」 と呼ばれているようです。
しかし、こうなるともう、SM というよりは、「暴力プレイ」。
「SM スナイパー」 には 特集 なんかもありましたが、本気で殴っていないにせよ、こういう記事を読んで勘違いする輩が出てくることが、解らないのでしょうか?
「SM スナイパー」 も地に落ちたもんです。
こういった記事や AV ビデオを見て興奮を覚える人もいるようですが、それは、アドレナリンによる興奮とドーパミン系による興奮の区別が出来ていない人。
某鬼畜俳優の噂
本当か嘘かは解りませんが、以前、有名な男優 N・T が、SM倶楽部に札束を持って現われて、M嬢をボコボコに殴ったり、骨折させてと懇願したりなどと言った噂話を耳にしたことがあります。これは、確かにサディスティックであるかも知れませんが、S を履き違え、かなりエロとグロと暴力とが倒錯(とうさく)した、タチの悪いオラオラ系的なストレスの発散に過ぎません。
こういう連中は、もしかしたら、エ☆チを経験する前に、人と喧嘩をしたり、本気で殴りあったりした経験に乏しい人かも知れません。
また、相手が弱い立場であったり、不利な立場にあるなど、自分の優位性を確保しないと、支配欲求や性的欲求が満たされない訳ですから、かなり短絡的であり、元来は、臆病で抑圧されている人のように感じます。
問題は、こういう連中が一定数、世の中に存在するということ。
お薦めできない理由
お腹を殴られたい性向の M男性が、このようなプレイを求めてSM倶楽部等に行くことを否定はしませんし、このようなプレイを商売にしているSM倶楽部などでは、それなりのルールを定めているでしょうから、否定はしません。
嬢が、空手の有段者であれば、相手の体格にもよりますが、素人に軽くお腹を殴られたところで、へっちゃらでしょうし、菊川結衣みたいに、これだけ見事に体重の乗ったパンチを喰らったら、オヤジも一発でぶっ飛びます。(^^;)
怖いのは、上記のような手加減を知らない鬼畜による事故と、もうひとつは、素人同士でプレイすることによる事故です。
ピンタひとつにしても、当てるところを間違えれば鼓膜(こまく)を破りますし、顔は手加減しても、あまり殴れるところはありません。
空手などでは、胸は比較的ドシドシ殴ったりしますが、それでも鳩尾(みぞおち)にキマルと、かなり長いこと痛みが続きますし、わき腹の肋骨(ろっこつ)や鎖骨(さこつ)は折れやすいです。
また、手加減なく、力が抜けている素人(しろうと)の腹部を殴るなんて言うのは、下手をすると内臓損傷に内臓破裂です。
空手やボクシングなどで、トレーニングを積んでいても、腹部への打撃は徐々に効いてくる部分ですので、ヘタった後に何度も殴るなんていうのは、大変に危険な行為です。
また、殴る方も、素人がヘタに思いっきり殴ったりすると、指の骨を折ったり、手首を捻挫(ねんざ)したりします。
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性癖そのものを否定するつもりはありませんが、いずれにしても、「暴力プレイ」 は、アドレナリンによる緊張と興奮であり、腹部強打による戦意喪失と 「恐怖」 による支配に過ぎません。
「依存体質」 の強い女性の場合は、それを愛あるいはSMであると勘違いしてしまう人もいるかも知れませんが、それは単なる虐待や DV(ドメスティック・バイオレンス) と大差ありません。
緊迫した状況下における 「セ☆クス」 は、理性を麻痺させますので、双方がそれなりの快感を得られるかも知れませんが、特に、このようなプレイを拘束されている状況下で行うというのは、あまりにも危険過ぎる行為であることを認識すべきです。
いずれにしても、「苦痛」 が 「焦(じ)らし」 に、「痛み」 が 「快感」 と混同される 「SMの世界」 とは、似て非なるものです。
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