連れない女と吊れない宿-東京編 ②
万上旅館 @鶯谷
ここも、ずっと梁(はり)が気になっていた和風旅館。
「鶯谷(うぐいすだに)」 は、駅前に 「ラブホ」 が連なる珍しい駅。
時間帯によっては、京浜東北線にも通過され、唯一停車する山手線でも、あまり乗り降りする客が少ない・・・という、慣れないとちょっと、小恥ずかしい駅ですが、そんなホテル街の中に、一軒佇(ただず)む一見怪しい ”和風旅館” がココ、「万上旅館(まんじょうりょかん)」 です。
鶯谷北口を出て、駅から通りに出る道の、交番よりも手前を、ちょっと左に入った路地沿い。
駅から、普通に1分で来れてしまう距離です。
そのためか、意外と人通りは多く、表に面した部屋だと、結構、外の道の喧騒(けんそう)が聞こえたりします。
最新(2017年10月現在)の料金表の看板がコチラ!
入り口は二ヶ所。こちらは、通路から建物に向かって右側にある、駅側の入り口。
フロントは、こちら側にありますが、もう一方の入り口は、玄関から、そのまま土足で廊下に上がる必要があるので、なんとなく違和感を覚えます。(TT)
駅側の入り口から入るとすぐ、廊下の先右手に見えるのが、受付カウンターです。こちらの入り口手前右には、待合場所があります。
今回は、梁のある 「藤の間」 が狙い。
インしたときは、まだ 「清掃待ち」 状態だったため、清掃を待ってインすることに。
「藤の間」 の外観(万上旅館提供)は、こんな感じ・・・。
これはこれは、立派な梁♪笑
しかも縦の幅もあるので、強度は十分ありそう♪
夜ならば、薄暗くて急と不評な階段も、真昼間だと、こんな感じ。(笑)
「藤の間」 は、受付脇にある階段をのぼって、突き当たり正面。
部屋も、外から見る分には、1952年(昭和27年)開業という古さを感じさせません。
中に入ると、左手には、洗面所兼用のトイレと、正面にはお風呂が。
トイレは、元は、和式の便器のようですが、便器に洋式のウォシュレットカバーを被せた形でリニューアルされています。
お風呂場は、タイル張りで、当時に作られたであろう、職人自家製の深くて狭いタイプの湯船です。
湯量の勢いが、凄いのにはびっくり(笑)
部屋のドアを開けて、右手が居間。
畳は日に焼けてしまっていますが、部屋が明るめであるので、致し方ないところ。
空気清浄機なんかは、アンティークと化した置き台には、ちょっとアンマッチではありますが、まあ、宿の心配りといったところでしょうか。
居間に入って手前奥が、寝室になっています。
どうしても普段から、ラブホは上ばかりを眺(なが)める癖がついてしまっています。(苦笑)
これが待望の梁。
なんか、梁の上部に修復テープのような修繕跡が見えます。誰かが吊ろうとして、壊したのでしょうか?ちょっと不安が・・・
良く見てみると、実際には、木の引き戸の鴨居の上に、板が垂直に取り付けられている様子。
板を叩いてみると、中空の実に軽い音がします。(--;)
大分不安になって、上から、覗いてみると、二枚の板を張り合わせてあるだけ。
「ガーーン!」 ((((;゚Д゚)))))))
***
万上旅館を利用したのは、確か前回は、去年の11月頃。
そのとき使った部屋は、梁はなかったのですが、そのときに、この 「藤の間」 を見つけて、以来、楽しみにしていたのですが、そんな希望は、無残(むざん)にも、物の見事に、打ち砕かれたのでした・・・。
ちなみに、この万上旅館。
建て付けが悪いというよりか、そもそも壁が薄いのか、「あえぎ声」 が他の部屋にも漏れ聞こえるというので、他人の 「睦言(むつごと)」 を聞いて楽しむ連中が好む 「ギシアン」 として知られている旅館。
他の部屋の声が筒抜けになるためか、部屋が古めかしいためか、それとも、無駄に広いためか、「デリヘル」 等の風俗嬢には好まれない、評判の悪いラブホだったように記憶しています。(笑)
とは言え、こういうタイル張りの湯船とか、古い造りのラブホに旅館は現在、どんどん駆逐されていますので、都内でレトロな感覚を味わうには、数少ない穴場のひとつと言えるでしょう。
***
【料金】
休憩 5時~17時 90分 2,980円(税込)
10時~14時 3時間 3,800円(税別) 12時~24時
サービスタイム 5時~15時 3,800円(税別)
5時~正午 土日祝 4,100円
宿泊 22時~正午 月~木 5,300円(税別)
21時~正午 日・祝日 5,300円(税別)
22時~正午 金・土・祝前日 6,600円(税別)
延長 30分700円(税込)
名称 万上旅館(まんじょうりょかん)
住所 〒110-0003 東京都台東区根岸 1-9-2
連絡先 03-3872-7411
アクセス JR 山手線・京浜東北線鶯谷駅北口徒歩1分
H/P http://manjo-ryokan.com/index.html
【地図】
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