コンドームの話(2)
「コンドームの話」 のつづき
「既婚者であれば、コンドームは、女性が買うのが当たり前」 と言うのは、昭和の世代であれば、結婚して女性が主婦として家庭に入っていたことも大きいかも知れません。
というのも、スーパーや薬局では、何箱も入ってセットで 「大安売り」 してますが、男性はなかなかその時間に帰ってくることが出来ません。
家の家計を預かってる主婦であれば、家計の節約も 「内助(ないじょ)の功(こう)」。在庫があったかどうかを思い出して、安いタイミングで買い、無駄な出費を減らしたいというのが主婦の本音です。
しかし、これにはわけもありました。要はこの場合、奥さんが旦那の 「コンドーム」 の在庫を管理しているわけです。
旦那が浮気しようとして、こっそりとゴムをくすねようものなら、女性は敏感に反応します。女性の記憶力を舐めてはいけません。女性の記憶力は、下手をするとテープレコーダでも隠し持っているのではないかと思われるぐらい、何年の何月何日かも含めて、どうでもいい昔のことを細かく記憶していたりするのです。
旦那の 「財布」 は、レシートチェックも含めて、女性の嫉妬心を抑え、女性の独占欲を満たすために、定期的に確認するアイテムのひとつでありましたが、旦那の財布や定期入れに未使用のコンドームでも入っていた日には、旦那は無意識であれ半(なか)ば 「浮気宣言」 をしているようなもの。しかし、当時の賢い奥さま方は、何知らぬ顔をして 「容疑者」 を泳がしていたものです。(笑)
というもの、使用した形跡が見られなければ、何も起こらないわけですが、しかし、奥さまの捜査は続きます。しかし、ずっと入れてあったはずのゴムがなくなっていたり、別のゴムに入れ替わっていると、もう逮捕状の請求目前になってしまうわけです。
以前であれば、「コンドーム」 は、男の浮気がバレるひとつだったわけです。
これは、自分が若いときの 「彼女」 から、し組まれたこともありました。当時は、女性もイザというときのためにコンドームを持っていたりしたもんでしたが、「わたしからのプレゼント」 とか称して、その子の持っていた 「ゴム」 が自分の財布の中にセットされるわけです。
不思議に思って 「何で?」 と聞くと、「自分はもう○○ちゃんだけだから、持ってる必要ない」 みたいに言うわけです。
これに気を良くしてしまうと、もう彼女の思う壺なわけです。次に彼女と会ったときに、同じゴムが入ってれば問題は起きないのですが、違うゴムが入っていたりすると、もう質問責めの嵐なわけです。(苦笑)
中には、印をつけるために、袋の角の隅を三角に折ったり、切れ込みを入れたりとかも、あったのだとか。
当時もラブホであれば、コンドームを置いてるところもありましたが、そのときに使用するのであればまだしも、そういったゴムを未使用分としてお財布に補給する行為は、ある意味大変リスキーだったわけであります。(笑)
(つづく)
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