2ntブログ
2017/06/18

コンドームの話

 

最近は、男性がコンドームを買うのが、一般的なのでしょうか?

まあ、女性が、コンドームを買うのを 「恥ずかしい」 と思うことは、十分理解できます。

しかし、昭和の高度成長期。特に結婚している場合は、女性がコンドームを用意するのが、一般的でした。

 

何故かと言えば、当時は 「家族計画」 みたいな標語でしたが、それ以前は、国の 「産めよ増やせよ」 の号令のもと、10人兄弟なんか当たり前の世界。

戦後、妊娠中絶が合法化されたものの、避妊(ひにん)にも、オギノ式やペッサリーなど、いろいろな方法もあってか、「コンドーム」 は避妊率が高いものの、しかし、必ずしも 「コンドーム」 がメジャーな避妊法でなかったということもあります。

 

特に農村部では、普及が遅れたとのこと。今も同じですが、薬局で取り扱ってはいるものの、そもそも当時は、何処で扱っているかも解らない人も多いし、今も変わりませんが、女性がコンドームを買うのは 「恥ずかしい」 わけです。(笑)

なので、当時は 「コンドーム」 の利用を促進するために、町内会かなんかの回覧で、コンドームが回覧されてきて、取った数の分の料金を入れるみたいな 「愛の小箱」 運動みたいなのが、あったとのこと。

 

自分が子供のときは、薬局に 「コンドーム」 の自動販売機があったのを記憶しています。

まあ、当時は、「自販機」 全盛期なんで、それこそ、都内であっても、ハンバーガーの自販機も、「エロ本」 の自販機もありましたし、「てんぷら蕎麦」 なんかの自販機もありました。

学校で、性教育なんかもありましたし、当時も、カッパブックスとか、若者向けの豆本、今で言う 「ムック本」 みたいなのもあって、自販機で 「コンドーム」 を買って、使う相手もいないのに、装着の練習をした記憶があります。70年代くらいでしょうか。

 

当時の状況を調べてみると、「コンドーム」 による避妊効果もあってか、農村地域でも、妊娠率が半分以下に低下したようです。そういう意味では、当時の政策である 「家族計画」 は成功したのかも知れません。

自分の親は、団塊の世代より上の 「裕次郎世代」 ですが、団塊の世代においては、「コンドーム」 の利用はそれ以上に普及していたわけです。

 

今現在、アラフォーの 「団塊ジュニア」 世代をピークにして、急激に進む日本の人口減少。これは、「社会が経済成長することで、出生率が減る」 などと言われていますが、なんてことはありません。避妊の理由は、いろいろですが、要は、「コンドームの利用が普及」 して、「家族計画」 が行過ぎてしまったのが原因です。

 

当時は、結婚している女性が 「避妊」 のために、「コンドーム」 を求めたわけです。逆に言うと、それまでは、男女の愛の交接においては、女性は、常に 「妊娠」 というリスクを負っていたということです。

ですので、「コンドーム」 の着用をお願いするのは、女性の方からでした。

当時の 「薬局」 の営業時間は、今の 「ドラッグストア」 のように、遅い時間まで開いていませんし、当時も 「コンドームの自販機」 はありましたが、それよりは、薬局で 「コンドーム」 を纏(まと)め買いすると 「安かった」、ということもあったと思います。

 

なので、当時は、せっかくの機会を失わないよう、自分は自分で 「コンドーム」 を隠しもってはいたものの(当時は女性も、隠し持ってる子が多かったですがww)、結婚すると、「コンドーム」 を買うのは 「女性」 という認識でした。

 

(つづく)

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