2ntブログ
2016/01/01

不倫のススメ

となる団体が、老人の介護福祉施設に入居している老人にアンケートを取ったところ、「現在後悔していることは何か」 という設問に対して、一番多かった答えは、「何かをしたかったけど、諦めて(あきらめて)しまったこと」 という答えが一番多かったそうです。

「何かをしたい」、「何かに挑戦したい」 と思っていたけれども、何かの理由で諦めてしまい、実行に移せなかったことを悔やむケースの方が、実際に何かをしたことによる後悔よりも多いということです。

人生の夢と不倫を同格に扱うつもりは毛頭ありません。
しかし、不倫の末、その相手の駆け落ちし、父親からは縁を切られ・・・みたいな破廉恥(はれんち)の限りを尽くしたにもかかわらず、今は大勢のひとに説教をしている 「瀬戸内寂聴」 さんなんかを見ていると、破天荒ではあるけれども、このひとは人間そのものを愛してるな・・・と思えるような人間味。人としての 「暖かさ」 を感じますし、この人の人生に 「後悔」 という文字はないだろうな・・・と思えるような 「豪快さ」 を感じるから不思議です。

誰もが、この人のように生きれるわけではありませんが、ひとつ言えることは、自分の人生の選択を 「他人のせい」 にはして欲しくないということ。
不倫は良くないことではありますが、しかし、だからといって、自分の欲求不満を、旦那のせいにしたり、家族のせいにしてはほしくありません。

自分が今まで尽くしてきた家族です。「自分は家族の犠牲になった・・・」 などと被害妄想を抱いて、今まで尽くしてきた愛すべき家族との関係を拗らせる(こじらせる)くらいなら、まだ、家族や友人にばれないように、外で 「食事」 をしてきて、家族に今まで以上に良い妻そして良い母であってくれた方がマシというもの。

夫で満たされないもの。不足するものは、極論を言えば、外で食べればいいんです。
逆に背徳感や 「自分の勇気のなさ」 で、行動に移せないのであれば、それは 「自分のせい」 として諦めて(あきらめて)下さい。
自分の人生なんですから、「他人のせい」 にするのはやめて、自分で考えて、自分で選択し、行動すればいいんです。それが自立です。

でも、「不倫」 にもルールがあります。

多くの人は、離婚して結婚するというプロセスを踏めないから、「不倫」 になるのです。
また 「不倫」 を経験する多くのひとは、そもそも離婚を前提としては、考えていなかった筈。
「大人の恋愛」 で一番重要なことは 「家族を巻き込まないこと」 です。
家族を傷付けることはもとより、家族に悪影響を及ぼすようなら、早く足を洗うこと。
ばれるくらいなら、最初からしない方がマシなのです。

良くあるのは、「プラトニックラブなら、まだ良いわ!」 みたいな感じで安易に仲良くなったものの、ガッツリと自分の心が入ってしまい、結局は自分の生活が、その恋愛に大きく影響されてしまうというもの。
ガッツリと自分の心が入っちゃっていますから、当然会いたくなる。会ったら当然セックスもしたくなります(笑)

ここで女性の方も、しっかりと 「割り切り」 が出来れば良いのですが、女性が、「旦那の満たしてくれないもの」 を求めるのではなく、相手に 「旦那の替わり」 を求めるようになってしまうと、家族の方は 「おざなり」 になり、家庭内にも次第に 「不倫の悪影響」 が出てくるようになります。
ここまで来ると、女性の心は不安定になりますし、そもそもは大事にしようとしていた 「家族」 の崩壊の危機。しかし、これでは本末転倒。
お薦めできない 「不倫」 の典型です。

「不倫」 の関係が、既婚者同士の場合は、大抵はどちらも、多かれ少なかれ、「もう結婚はコリゴリ」 と思っていますので、駆け落ちしようとか、お互い離婚して結婚しようみたいな流れになるのは稀(まれ)ですが、既婚者と独身者の場合は、また違う感情が入ってきます。
独身者の場合は、特に 「結婚願望」 はなかったとしても、「恋愛の最終ゴールは ”結婚”」 と思っているひとが少なくありません。
相手方の既婚者の方は、家庭を壊そうとまでは考えていないひとが大半ですので、独身者側には一層の 「割り切り」 が、既婚者側には一層の 「配慮」 が求められます。

この場合、既婚者側が、きちんと関係を調整できればいいのですが、それが出来ない場合は、泥沼になりやすいばかりでなく、独身者側の考え方が 「幼稚(ようち)」 な場合は、仕返しではありませんが、家族に暴露されるみたいなトラブルに見舞われるケースもなくはないので、慎重な対応が求められます。

望ましい 「不倫」 があるとすれば、それはお互いが精神的に自立しており、お互いが相手の家庭を思いやり、双方が家庭を巻き込まないように注意していること。
お互いに 「一番」 は家庭であり、相手は 「二番」。不倫相手に望むのは、家庭で満たされないものを補う(おぎなう)に留めるということを、きちんと認識していることです。

SM における主従関係の場合は、S の 「主」 側にその辺りの舵取りも委ねられます。
SM も現実には多くの場合 「不倫」 を内包していますが、トラブルが少ないのは、「主従関係」 という、現実の社会には存在しない特有の世界・特有の枠組みがあるために、意識の切り替えがしやすい。要は、割り切りやすいためです。

しかし、通常の不倫関係の場合は、お互いが対等であるだけに、双方の思惑にすれ違いがあったりすると、もめる原因ともなりかねません。
これからの時代は、「割り切り」 を意識する意味でも、最近流行りの 「セックスフレンド」 という表現ではありませんが、「お互いに慰め合い(なぐさめあい)もする ”仲の良いお友達”」 みたいな接し方も、もしかしたら、アリかも知れません。
2016/01/01

勧める不倫と勧めない不倫

不倫は、しなくて越したことに間違いはありません。
しかし、それは行動上の話だけではなくて、心の中の願望を含めて・・・の話です。

まず、若い世代に多いのは、恋人やパートナーの浮気に直面して、してしまったりする 「仕返しの浮気」 です。「目には目を、歯には歯を」 と言ったところでしょうか。
自分が心を寄せる相手による裏切り。「それを許して、自分の心の中のわだかまりを何とかしたい!」。その思いは大変結構なことなのですが、「自分がされて嫌だったこと」 を敢えてするのは、自分がそのレベルにまで堕ちることを意味します。
自分なりに相手を選んだとは言え、そもそも自分の心が入っていませんから、後味はさほど美味しくなかったことでしょう。
せいぜい、自分が惨め(みじめ)になって、自己嫌悪みたいな気持ちが沸いてくるのがオチです。
それよりは、何故相手が浮気をしたのか。また、自分がどのような行動を取ったら、相手は自分により夢中になるかを考えた方が建設的と言えます。
なので、このような 「浮気」 はお薦めしません。

現在の恋人や結婚相手とは、もうトキメキがない。そんな動機から、不倫や浮気に走る場合も少なくありません。

お付き合いしている時間も長くなってきたり、一緒に住んでいたりすると、相手の良いところばかりではなく、悪いところも見えてきます。
一緒に住んでいる場合は、いつでも会えるという安心感も手伝って、会話もいい加減になってきたり、セックスもおざなりになってきたりもします。
でも、こういった場合でも、まずはパートナー同士での話し合いが基本です。
お互いに考え方も習慣も違います。まずは、自分でじっくり考えてみて、それでも難しかったら、お互いで問題を共有してみることが肝要です。

しかし、結婚をして、一緒に暮らす生活も長くなってくると、いろいろなしがらみも出てきます。
子供がいる場合は、自分達のことばかりでなく、子供のことも考えなければなりません。
女性であれば、妻・嫁であると同時に、母になります。
夫婦一緒にいることが苦痛になっているならば、「別居」 もひとつの選択肢ですが、離婚することで多くの問題が解決するのであれば、それも選択肢のひとつでしょう。
しかし、旦那には感謝をしているし、家族として愛している。離婚するまでには至らないような、「それなりに円満」 な家庭も少なくありません。

家計が苦しいなら、奥さんはパート勤めに出たりするでしょう。家事や子供の世話も一生懸命こなしている筈です。しかしこうした 「妻」・「嫁」 そして 「母」 としての役割に振り回されて、女としての部分を疎か(おろそか)にされてくると、その欠落をどう充足するかが問題になってきます。
前のコラムにも書きましたが、男性は視覚で欲情するので、自分で処理するのも簡単なのですが、女性の場合は、心も身体も満たされたいという願望が根底にあります。

問題解決の基本は、やはりそれを二人の問題としてパートナーと共有することです。
しかし、言うのは簡単ですが、ここで 「男の性」 と 「女の性」 の違いが、問題解決のための会話を疎外するのです。
本来は、お互いが相手の性を理解した上で、相手を尊重する姿勢こそが大切なのですが、日常生活の中で培われてきた習慣は、そう簡単に変えれるものではありません。

どのような経緯でこのような状況になったのか・・・ということはありますが、ここまでくると 「不倫」 は 「ひとつの選択肢」 かな・・・と思える場合も少なくありません。

2016/01/01

不倫と浮気

浮気や不倫といった行為は、自慢できるような威張れた行為かというと、そうではありません。社会的には後ろめたい行為です。ですので 「ない」 に越したことはありません。それが理想です。

どちらも露見すると、「別れる」・「別れない(別れたくない)」 みたいな論争に発展します。
相手にばれるくらいなら、はじめからしないほうがマシというもの。人を傷つけることは、良くありませんし、ましてや 「浮気や不倫」 を別れる材料としてと使おう・・・なんてことこそ、「人の気持ちを弄ぶ(もてあそぶ)、人にも劣る卑劣な行為」 と言えます。

しかし、不倫や浮気をひとつの恋愛行為としてみた場合、未婚者同士の場合は、当事者間の単なる ”縄張り意識” の侵害に過ぎません。また、既婚者が絡む場合であっても、あくまでも、当事者間の権利を侵害する 「不法行為(不貞行為)」 であって、 「犯罪行為」 ではありません。
ですので、当事者が怒るのは当然ですが、他人にとやかく説教を喰らう筋合いのものではないということ。

浮気や不倫は、どちらも恋愛のひとつの形態と言えますが、そこに至る道のりはさまざまです。
既婚を隠した人と付き合ってしまったことで、本人の意志とは関係なく、そのような状況に陥ってしまう場合もあるでしょうし、既に家庭ではセックスレスであったり、あるいは事実上家庭が崩壊しているといったことに起因して、外に愛を求めたり、お互いに納得尽くめでお付き合いしているような場合もあるでしょう。

とは言え、不和による言い分は、それぞれどちらにも言い分があるもの。どちらか一方の言い分が正しいわけでありません。
ですので、すべてを鵜呑み(うのみ)にして、一方に肩入れをするのも野暮なら、法による規定があるからと、浮気や不倫が如何に悪いかを掘り下げていくのも、野暮というもの。
それが、不倫や浮気の難しさです。

では、不倫と浮気。違いはあるのか?

法律的には、どちらも 「不貞行為」 ということになるので、俗語です。不倫とは、「人の道に反した行為」 という意味。一方の浮気は、「(男女間でうつろう)浮付いた気持ち」 を意味します。
浮気の場合は、「浮気ではなく本気」 みたいに、心の入り方の程度を表すのに使われたりすることもあります。
一般的には、「つまみ食い」 程度の軽い気持ちで手を出した、あるいは関係したみたいな場合は 「浮気」。当事者のどちらか一方に既婚者がいて、ガッツリと心が入っていたり、継続的に会ってたりする場合は 「不倫」 みたいなニュアンスで使われて使われています。