「大人のおもちゃ」 の話
SM 調教は調教である以上、「パブロフの犬」 ではありませんが、「飴と鞭(むち)」 を多用します。
飴はもちろん 「快楽」、鞭は当然 「責め」 ですが、M 女の場合は、責めも 「快楽」 ですし、快楽も度を越すと 「責め」 になるので、その辺のさじ加減は微妙です(笑)
SM では、責め具として、大人のおもちゃ系を良く使用します。
ひと昔前までは、「こけし」 や 「芋茎(ずいき)」 が使われていました。ずいきは随喜(ずいき)とも書きますが、こちらは 「芋茎」 を使用した 「張り形(はりがた)」 のこと。
「芋茎(ずいき)」 は、「ずいき芋」と称する 「里芋」 や 「八ツ頭(やつがしら)」 などの茎を干したものを言います。もともと、これらは食用ですが、この茎を男根状に束たり編んだものを 「肥後(ひご)ずいき」 と言い、水やお湯で戻したものを 「張り形」 (今で言うとディルド) として使います。
これらは、江戸時代より使用されていた日本の伝統的な 「大人のおもちゃ」 。
ずいきは、そう長くはもたない(使えない)らしいのですが、その良さは、芋茎のネバネバから得られる 「かゆみ」 がたまらないらしく、今でも生産されていると聞いています。
昭和の高度成長期以降の代表的な大人のおもちゃは、何と言っても、「電動バイブ」。
男根状をしたバイブレータのことですが、これは、男根状のものが、振動するだけのものもあれば、振動しつつ複雑に旋回したり、ベアリングのようなものが回転したり、クリを刺激する専用の当て口が付いてるハイブリッドなものまでさまざまです。
この頃に補助具的なものとして開発されたのが 「ロータ」 です。「電動マッサージ器(電マ)」 も本来はその名の通り、身体のコリやシビレを和(やわ)らげる器具ですが、最近では、大人のおもちゃとして専用のものもいろいろ開発されているようです。
大人のおもちゃ系は、使う相手によっても、使う目的によっても、好みや加減が違うので、いつも悩みます。
まず理解しておく必要があるのは、例えば 「電マ」 ひとつを取ってみても、おもちゃで与えられる ”気持ち良さ” と、生身の身体から得られる ”気もち良さ” は違う種類の ”気持ち良さ” であるということ。
男性であれば、風俗店へ行って、すらりと延びた細い指でおざなりではなく丁寧に 「竿」 をしごかれるのと、それこそ、テンガをはめ込まれて、電マを押し当てられるのを想像すれば、女性が言っている 刺激の違いや ”気持ち良さ” の違いを理解できるでしょう。
次に大切なのは、強ければ強いほど良いというものではないということ。
強い刺激は、いきなり与えると 「痛み」 に感じます。「責め」 に使うのであれば、それでも良いのですが、それでも長時間与え続けるには適していません。
女性の場合は、当たる(当てる)場所や、当て方も重要です。
人によって、クリでの感じ方と膣(ちつ)での感じ方 (場合によっては 「後ろの穴」 での感じ方は) はそれぞれ違います。
また、オナなんかで自分で使う場合と、他の誰かに使われる場合とでは、使われる状況にもよりますが、人が介在する分、感覚は大きく異なります。
自分が好きな相手、気の許した相手であれば、「人に見られてる」 あるいは 「人に弄(いじ)られている」 みたいな 「羞恥(しゅうち)心」 の高まりも相(あい)まって、自分で使うときよりも、より刺激的に感じるはずです。
SM では、いろいろと道具を多用します。縄や拘束具(目隠しやギャグボール、手かせ、足かせ等)といったものから、ロウソクやシリンジなど趣向によって多岐に渡ります。
電マやローター、バイブといった電動おもちゃも、そういった 「道具のひとつ」 に過ぎません。
自分が女性を逝かせられないから、「おもちゃ」 を使ってるのではありません (笑)
女性を逝かせるだけなら、指一本でも十分です。
ほとんどの女性は、あおむけの状態で弄(いじ)ってあげれば、次第に脚を大きく開き、ブリッジするように腰を浮かせて、アソコを押し付けるようにして逝きます。
ひとによって 「逝き方」 はさまざまですが、股を 「ギュッ」 と閉じるようにして逝く女性も居れば、最後まで強くアソコを押し付けてくる女性も居ますし、「ピュッ ピュッ」 と潮を噴く女性もいます。
彼氏や旦那さんの前では一度も見せたことないであろう 「痴態」 を味わえるのは、男冥利の一言に尽きます。
「AV の見すぎ~!笑」
と嘲笑されそうですが、女性であれば、それは、単にそういう経験をしていないだけ。男性ならば、AV に感化され、見よう見まねで、やってはみたものの、うまく出来なかっただけです。
AV はもちろん演技ですから、単に動きを真似ても無理です。
肉体的物理的な刺激だけで逝かせてるのではありません。お互いの心がしっかりと入っていて、女性の気持ちの入れ方・追い込み方を解かってるひとなら、多分、誰にでもできます。
この辺は SM でも、ひとによって違いが出る部分かも知れませんが、普通に逝かせたあと、それで終わらずに、「これでもかっ!」 と責めて、ギャーギャー言わせたいから、「おもちゃ」 を使ってるだけです(笑)
自分の場合は、 「責め」 では 「おもちゃ」 を使っていますが、「ご褒美」 には、心を込めて 「自分の息子」 を使用しています。
心を込めて、愛することで、相手の心を満たしてあげて、最後に心を縛るんです (笑)
その辺は誤解のなきよう (笑)