いつかはセ☆クスでイケるようになる?(4)
前記事 「いつかはセ☆クスでイケるようになる(3)」 からの続き
前回の記事では、「セ☆クス」 でイケるようになることの難しさと、その理由について説明しました。
「クリ」 を自分で刺激することで 「外イキ」 出来たとしても、「セ☆クス」 でイケるとは限らないということ。
「セ☆クス」 でイクためには、自分がイキたいと積極的に思う必要があり、そして、刺激も重要ではあるけど、それ以上に 「心理的な壁」 を乗り越える必要がある、ことについて説明しました。
また、「セ☆クス」 でイケるようになった、すなわち、「中イキ」 でイケるようになった女性に見られる 「変化」 も紹介しました。
彼女たちは、一度イケた後は、それまでに掛かった時間よりも断然 ”早く”、そして、”何度も” イクようになりますが、それは彼女たちが、「オーガズム」 を妨げる 「心理的な壁」 を乗り越えたからこそ、到達できる 「境地」 だと言うことです。
何故そのように断定し得るのか?
「おもちゃ」 によるオーガズムと違う理由
それは簡単です。
読者の中にも今までに、「セ☆クス」 しながら、「おもちゃ」 の力を借りたり、あるいは、指などで刺激されて、「オーガズム」 に至った経験のある女性は、少なからずいると思います。
指や口による 「愛撫」 の場合もそうですが、「おもちゃ」 などの物理的な刺激で誘導された 「オーガズム」 の場合には、このような特徴は見られません。
物理的な刺激主導で導かれた 「オーガズム」 は、その刺激の強さ故に、瞬間的に 「イク」 ことは可能だったのかも知れません。しかし、「心理的な壁」 を乗り越えられていない状態なので、「オーガズム」 に 「再現性」 がないのです。
これは、「オーガズム」 の際に、脳に伝達される刺激がそのまま 「快感」 として、伝わるのではなく、「心」 の受動を伴う現象であるということ。
「学習」 によって、脳内の神経のシナプスの接続が変わってはじめて、克服できるものであることを示唆しています。
もしかしたら 「おもちゃ」 でも、多少は、「練習」 に費やす時間が短く済むのかも知れません。
しかし、本質的には、補助輪付きの自転車に乗れるからと言って、補助輪なしの自転車に乗れるわけではないということ。二つは 「別物」 なのです。
刺激主導は、いろんな意味で、お薦めしない
話が若干横道に逸れますが、自分は、刺激ありき、刺激主導の 「オーガズム」 は推奨しません。
まあ、ローターくらいであれば、それでも最近はかなり強力なものもありますが、まだ実害ありません。
しかし、そのような道具に頼れば頼るほど、刺激の質がリアルとは異なりますので、「生の肉」 ではイキづらくなります。特に強力な 「電マ」 は、注意が必要です。
医学的な見地からそれが立証されているかどうかは、現時点では議論の分かれるところではありますが、しかし、その使用によって、急性的なので短期間ではありますが、クリ表面の接触感を一時的に喪失したり、あるいは、イクまでの時間がどんどん遅くなるといった現象は、自分も実際に遭遇したことがあります。シャワーをクリに当てたり、管楽器の振動も同様で、多様すると、それでしかイケなくなるという話を、耳にしたことがあります。
ですので、自分の場合は、SM プレイにおいても 「罰を与える」 場合を除いては、極力使わないようにしていますし、使ったとしても、出来るだけ短時間の使用に限定して、使っています。
自分と会っているときに、自らの愛奴が、自分の目の前で ”壊れる” のは、それはお互いの信頼関係の証しですから構いませんし、微笑ましいことです。
しかし自分は、自分が愛する愛奴を一時的に、心理的そして肉体的に壊すことはしても、機能的に壊したいとは思いません。
自分にとっては、「縄」 も 「おもちゃ」 もあくまでも SM に興じるひとつの 「道具」 に過ぎません。愛奴を自分の 「道具」 とする場合はありますし、傍目から見れば、主に隷属する 「対象」 に過ぎませんが、しかし、自分にとっては愛する 「客体」 なのです。
おもちゃの利用
しかし、だからと言って、「おもちゃ」 の利用を、否定しているわけではありません。
快感を得がたい女性にとっては、とても便利なグッズであることに、変わりありません。
持っていること自体は、自ら積極的に 「性」 を楽しんでいる証拠です。見つかると恥ずかしいものではありますが、しかし、悪いことではありません。(笑)
大切なことは、このような副作用をきちんと認識して使用すること。
疲れていて手っ取り早く気持ち良くなりたいときや、強めの刺激が欲しいときは欲しいときは、良いでしょう。
そもそも、自分で使う場合は、自分が心地良いレベルの刺激で使用しているはずです。(笑)
しかし、時間に余裕があるときなどは、少し多目に時間を使ってでも、出来るだけ自然な快感。「電マ」 よりは 「バイブ」 か 「ローター」、「バイブ」 や 「ローター」 よりは 「ディルド」。
そして、「ディルド」 よりかは、「自身の指」 に、身を委ねることをお薦め致します。
男性も、ご自身で使われる分には、何も言いません。「ご自由にお楽しみ下さい」 としか、言いようがないのですが、しかし、お相手の女性に使われるのであれば、自分のイメージ先行で使うのだけは、やめましょう。大切なことは、出来るだけ正確に、相手の 「感覚」 をイメージ出来るようになることです。
常に、自分が気持ち良いからと言って、他人も気持ち良いとは限らないのです。同じように、自分の思い描いた 「イメージ」 が、相手にとって最高のものでもありません。多くの場合は、単なる自身の 「思い込み」 に過ぎません。
大事なのは、常に相手を観察し、その辺の微妙な加減を掴むことです。
これは、「おもちゃ」 の使用においても同じです。
自分であれば、「電マ」 を使用する場合であっても常に 「指」 がメインです。電マの振動を指に伝えて間接的に接触させたり、あるいは、恥骨部分とかの刺激に使用したりします。
何故かと言えば、「強力な刺激」 を与え過ぎて、自分の 「愚息(ぐそく)」 の ”存在感” がなくなってしまっては、「本末転倒」 だからです。(苦笑)
一部の男性の間では、「電マ最高伝説」 みたいなことを本気で信じている人達がいるので、ちょっと触れてみました。
見た目は 「オーガズム」 に酷似しているかも知れませんが、「過剰な刺激」 に対する反射ののようなもので、似て非なるものです。SM では 「責め苦」 のひとつとして、好む人も一部にはいるようですが、槍杉は禁物です。