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2019/04/24

体位の話(14)

昨日の 「体位の話(13)」 の続きです。

 

「座位」 の話が続きましたので、今回は男性が大好きな 「後/背位(バック)」 を説明します。

 

既に、側位の状態で女性の背後から挿入する 【窓の月】 と立ちバックでとして紹介した 【後ろ櫓(うしろやぐら) については、「体位の話(6)」 のところで、また、女性の脚を抱えて女性の背後に横たわって挿入する、側位のバ/ックにあたる 【浮橋(うきはし) については、「体位の話(8)」 のところで説明しましたが、実は 【後ろ櫓 の情報は、間違いであることが判明しましたので、まずは、その情報を修正したいと思います。

 

間違いのあった部分

 

【後ろ櫓(うしろやぐら) は、立ってする後/背位(バ/ック)、通称 「立ちバ/ック」 であることには相違ないのですが、問題は、下の図のように女性は前屈みになり、床に手を付くところ。

 

後ろ櫓

 

女性が壁や柱、机や椅子につかまって身体を支える立位のバ/ックは、【仏壇返し(ぶつだんがえし) もしくは 【将棋倒し(しょうぎたおし)、碁盤(ごばん)に手を付く場合は、【碁盤攻め(ごばんぜめ) と呼ぶのだそうです。

 

仏壇返し (下のタイトルは間違い)

 

立ってするバ/ックの体位には、これ以外にも、男性が女性の背後から、女性の片方の股をかかえ上げて挿入する 【後ろ矢筈(うしろやはず) という体位があるそうです。

 

後ろ矢筈

 

 

その他の後/背位

 

上記以外の後/背位(バック)の体位を紹介します。

 

まずは、男女を問わず結構好きな人の多い体位である、通称 「寝バ/ック」 は、【敷き小股(しきこまた) と呼ばれています。

 

敷き小股

 

【裾野(すその) は、女性がうつ伏せに寝て、片足を引き寄せた状態で、男性が横向きになり、下から入れている体位です。

 

裾野

 

 

【出船後ろ取り(でぶねうしろどり) は、両手両膝(ひざ)を付いた、いわゆる普通のバ/ックです。

 

出船後ろ取り

 

 

これに対し、上体がつぶれ、頭を伏せお尻を突き出した形のバ/ックは、【潰し駒掛け(つぶしこまがけ) と言います。

 

つぶし駒駆け

 

そして最後に、いろいろと誤解や問題も多い 【鵯越え(ひよどりごえ) ですが、「古伝百手」 によると、【つぶし駒がけ】 や 【下手櫓』、【抱え櫓】、【手車】、【犬どり】 といった後/背位(バ/ック)の異態と書かれています。

 

これらが、バ/ックのバリエーションであるとすると、【下手櫓(したてやぐら)】 は、女性の腰に手を添えるタイプのバ/ック、【抱え櫓(かかえやぐら)】 は、腋の下から手を通し女性の肩をすくいとるタイプのバ/ック、【手車】 は、大八車のように、女性の両腕をとるタイプのバ/ック、【犬どり】 は、女性の片腕をとるタイプのバ/ックと推測されます。

 

春本で、乳飲み子に 「添乳」 をしている女性の後ろから、挿入する男性の挿絵に、「うしろどりならんか。添乳してゐるに鵯越をする」 と言った記述が見られることから、現代の日本で 「バ/ック」 と言う言葉が総称として使われているように、当時は 「鵯越」 という言葉が使われていたのかも知れません。

 

鵯越え

 

***

 

「ひよどり越え」 関連は、かなり混乱が見られる部分です。

「古伝百手」 には、「ひよどり越え」 は、「つぶし駒掛け」 の異体とあり、また、「鵯越えの逆落とし」 は、「逆巴(=69)」 の異体とあります。

しかし、「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 では、「ひよどり越え」 は 「逆巴(=69)」 となっており、「古伝百手」 における 「鵯越えの逆落とし」 と同じ内容になっています。

 

 

「鵯越えの逆落とし」 の呼び名があまりにも長いので、一般では省略して 「ひよどり越え」 と呼ばれていたのであれば、「古伝百手」 においても、「鵯越えの逆落とし=ひよどり越え」 として扱われていたはずです。

しかし、「古伝百手」 では、「逆巴(=69)」 の 「鵯越えの逆落とし」 とは別に、「つぶし駒掛け」 すなわちバ/ックの異体である 「ひよどり越え」 があると書いているわけですから、一般的に 「鵯越えの逆落とし」 の省略形として、「ひよどり越え」 が使われていたわけではなく、「鵯越えの逆落とし」 と 「ひよどり越え」 は区別されていたと考えるほうが自然です(またなにかしらの根拠があったはずです)。

では、「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 に書かれている 「鵯越え」 はと言うと、こちらでは、「鵯越えの逆落とし」 の呼び名があまりにも長いので、編成にあたり 「鵯越えの逆落とし」 の呼び名を 「鵯越え」 と省略したとしても、その省略自体に、特に違和感は感じません。

また、艶本で乳飲み子に母乳をあげている女性のうしろから男性自身を入れている挿絵に、「うしろどりならんか。添乳してゐるに鵯越をする」 といった会話のあるシーンが描かれていたりするそうです。


以上の理由から、ここでは、「逆巴(=69)」 すなわち 「鵯越えの逆落とし」 の意味の 「ひよどり越え」 とは別に、「バ/ック」 の意味の 「ひよどり越え」 の二つの体位があるという仮説のもと、記事を書いています。

 

(つづく)

 

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