2ntブログ
2017/12/28

ダイエット考

「趣味」 の関係で、女性の身体に触れる機会が多くありますが、良く思うことは、身体の硬い女性が結構多いということです。

「前屈(ぜんくつ)」 や 「後屈(こうくつ)」 あるいは 「開脚」 もそうですが、多くの女性達に見られるのは、「背中が硬い」 ということです。

 

主婦の多くは、日常的に、買い物したり、家事で洗濯をしたり、あるいは、育児など、前傾になる機会が多いこともあるのかも知れませんが、そのためか、常に背中は丸まり 「猫背」 のようになり、背中の筋肉の動きが少ないためか、常に背中の筋肉が延びた状態で硬直しているのです。

主婦でなくても、そのような女性は、もしかしたら、仕事をしていても、自信がなかったり、生真面目(きまじめ)なのではないでしょうか?

 

そういう女性の方は、自分の体形を気にして 「ダイエット」 するのも構いませんが、まずは、自分に自信を持って、リラックスして、胸を張りましょう!(^^;

 

そして、そんな方に、自分の 「ダイエット考」 をプレゼントします♪

 

 

基礎代謝量の低下にあわせた食事と運動

 

育ち盛りのときは、いつもお腹が空いており、食べても食べても、体重は変わらなかったりしますが、成長が一段落して、ある程度の年齢に達すると、新陳代謝の速度も低下します。そして、それと共に、基礎代謝によるエネルギー消費量も低下していきます。

基礎代謝が低下している時期の 「ダイエット」 で重要なのは、余分に付いた脂肪を燃焼させるのと同時に、如何にして、新たな脂肪を付けないようにするかです。基礎代謝が落ちた分、どのように自分の身体を活性化するかがポイントです。

 

そして、前者は 「運動療法」 であり、後者は 「食事療法」 ということになります。

 

(1) 運動療法

 

運動療法の基本は、運動によって、カロリーを消費させるということです。

運動によって、カロリーを消費するのは 「有酸素運動」 です。この 「有酸素運動」 におけるカロリー消費量は、筋力があるほど、消費されます。一方で、筋力の増強に効果があるのは、「無酸素運動」 です。

ですので、筋力のない人は、まず筋力を付ける 「無酸素運動」 と、カロリーを消費する 「有酸素運動」 を組み合わせるようにします。

「無酸素運動」 とは、筋力トレーニングや、短距離走など、瞬間的に最大限の力を発揮しようとする運動を、「有酸素運動」 とは、ゆっくりとした水泳やジョギングなど、20分以上続けて行うような運動をいいます。

「有酸素運動」 で、カロリーの消費が大きいのは、「大筋群(だいきんぐん)」 と呼ばれる部分です。大筋群には、大胸筋、広背筋、大腿四頭筋などがありますが、簡単に言ってしまうと、胸肉と、肩ロースやロースなどの背中の肉、そして腿肉など、食肉で言えば、食べられる肉が多く付いている部分です。

 

筋力を高めて、運動を習慣化するようにすれば、それだけ、基礎代謝の量も増えることになります。

 

(2) 食事療法

 

「脂質」 もありますが、食事で摂取するエネルギーの大部分は 「糖質」 から得られますので、「糖質」 の摂取を制限することは有効だと思います。

「食物繊維」 は、水溶性のものと、不溶性のものがありますが、いずれも 「炭水化物」 の中で 「糖質」 ではないものをいいます。

 

食事から摂る 「脂質」 は、小腸で吸収され、胸管というリンパを通って静脈まで運ばれます。これが、「中性脂肪」 です。

「糖質」 は、小腸から吸収され、肝臓に取り込まれ、その一部が血糖として利用されますが、過剰に摂取されると、一部は 「グリコーゲン」 として蓄えられますが、それ以外は 「脂肪」 として脂肪組織に蓄積されます。

 

いくら、食事で 「脂質」 を減らしても、「糖質」 が過剰であるならば、それは 「脂質」 に化けてしまうということです。

食事で摂っている 「脂質」 は、大半が 「中性脂肪」 となりますので、この数値は、健康診断などの血液検査における 「中性脂肪」 の値で判別できます。

逆に 「血糖値」 が高い場合は、「糖質」 が多いということになります。

 

一昔前までは、「食物繊維」 は 「何も栄養がない」 と言われて軽視されていましたが、最近は、食物繊維の存在が、小腸における糖質や脂質の吸収に影響を与えたり、あるいは、腸内細菌のエネルギー源となることが分かってきており、これらから総じて、会席料理に見られるような、前菜として繊維質のものを最初の食し、刺身などの向付、それから、煮物、焼き物、揚げ物、蒸し物などのメインのあとに、糖質であるご飯を食べるような食べ方が見直されています。

 

 

無理はしない

 

要は、ごぼうでも、コンニャクでもいいから、繊維物もきちんと食べなさいということです。

 

食事も水も摂らない 「絶食」 のような急激なダイエットは、体内の水分を失った分、体重が一挙に減ったように見えますが、体内の脂質は変わりませんし、むしろ、体内の血液やリンパの循環が滞(とどこお)りやすくなり、身体の代謝を妨(さまた)げているようなものです。

 

また、無理な食事制限は、飢餓感を高めるだけです。

拒食症の子も、最終的に行き着くところは、瞬間的な 「過食」 です。

摂食障害は、心の問題ですが、「食」 は 「性」 にも繋がります。

 

昔は、「食べても太らなかった」 のではなくて、食べる以上に、代謝が活発だっただけです。

「基礎代謝」 が落ちているのにも拘わらず、昔の感覚で食べているので太るのです。

大事なことは、現状にあわせて、自分を見直すこと。そして、無理のない範囲で、運動や食事を習慣化することです。

 

 

体重がなかなか減らないのは何故か?

 

しかし、運動も食事制限を始めても、なかなか減らないという場合、まだ運動量が足りないか、まだ、食事制限の量が少ないかのいずれかと思いがちです。食事や運動に改善の余地があるのであれば、改善を試みるのも一考ですが、もうひとつの盲点が、身体のコリであり、リンパの滞りです。


運動によって、筋力が増強され、体温も若干高くなり、消費カロリーが増えること自体は良いことなのですが、筋力トレーニングをしていても、使う筋肉を間違えていては、消費カロリーも思ったようには消費出来ませんし、ましてや、カロリー消費の大きい 「大筋群」 のひとつである 「背中の筋肉」 が硬直していて動かないようでは、運動による消費も、かなり効率が悪いということです。

太腿や腕・肩・胸の筋肉も、身体の中では、大きな筋肉ですが、背中のロース肉も、かなり大きいのです。

 

そして、もうひとつ。

 

「運動」 による 「脂肪」 の燃焼には、身体の組織に蓄えられた脂肪を脂肪酸の形に戻して、それを血液中に戻さないといけません。そして、これが筋肉に運ばれて、はじめて燃焼されるわけです。その経路には、リンパが関わっているということです。

 

 

マッサージーの重要性

 

身体の老廃物も含めて、回収は、血管だけではないということです。

動脈から供給された血液は、毛細血管にまで運ばれますが、そこで、静脈に戻れなかった血液は、リンパ系で回収され、静脈に戻されます。

上水道が、人の静脈。下水道が人の静脈ですが、地面に染み込んだ水が地下水系となって、川や海に運ばれる水が、リンパです。

そして、背中など身体が張っている場合、そういう部分の老廃物の排出が、滞(とどこお)っている可能性が高いのです。

 

リンパは、心臓などのポンプ作用による循環ではなく、リンパ節にある弁が片方向にしか流れない役割をしており、骨格筋の動きによって、ちょうど昔、石油を一斗缶からストーブに移すのに使った 「シュコシュコ」 やるポンプの原理で、循環させています。

 

疲れなどで浮腫(むく)みやすかったりする女性は、もともと、このリンパの循環が滞りやすい体質である可能性もあるわけです。

 

このような人は、「糖質制限」 や 「脂肪燃焼」 のための運動だけでは、効果が十分に出ない場合は、やはり、自分でマッサージ出来る部分はマッサージして、コリをほぐすのと併せて、リンパに戻すような手助けをしてあげると良いと思います。また、自分の手の届かない背中などは、肩甲骨を動かすような運動をすると良いように思います。

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