とある出会いと別れ - B子の場合 1
※ この小説は、フィクションであり、実在する個人・会社・組織団体とは、
※ 一切関係ありません。
【本文】
B子は、某ソーシャルで出会って SM 調教をした、一番最初の主婦。
旦那と中学一年生のひとり息子の3人家族。
ナチュラルなテイストを好むお洒落さん。小柄で口下手なせいもあってか、ちょっとコケティッシュで、かわいらしい印象を受ける子。
昼間は週の何日か、近所のスーパーでパート勤めをしているものの、料理好きもあってか、夕食も手抜きをせず、きちんと毎食手料理で、家事もしっかりとしている。
あまり口数の多くない清楚(せいそ)でおとなしめの、普通の主婦さんである。
当然、不倫や浮気の経験も今まで一度もない。
自分と出会うまでは・・・。
彼女が SM に興味を持ち始めたのは、学校を卒業して印刷系だったか出版系の会社に勤めていた時分のこと。仔細(しさい)は聞かなかったものの、彼女が担当した仕事の中に、SM の書籍に関係したものがあったようで、そのときに強い衝撃を受けたらしい。
とは言っても、そういった興味や願望は、恋人や配偶者に対して、そう簡単に告白できるものではない。
当然ながら、その願望は、それから20年以上、B子の心の中に封印されたままになる。
B子と始めての待ち合わせの日。
それまで、実際に写メを交換したり、電話で声を聞いたりしていても、誰しも、いざ実際に会うとなると、期待もある半面、それぞれ不安もあるのが普通である。
実際に会ってみると、思ったよりも小柄な印象。B子も目があった瞬間、若干ではあるものの、緊張している様子。
ホテルは事前にある程度は調べておいてはいるものの、おおよその位置しか確認していない。ホテルを探しつつ、いろいろと雑談しながらのお散歩タイム。
初めてのときは、どちらも緊張してて当たり前。相手が戸惑っていたり、躊躇していたりする場合は、若い時分であれば、半ば強引にでも連れ込んでいたかも知れない。
しかし、これぐらいの年齢にもなると、前戯は、ホテルに入る前から始まっていることに気付く。
相手の緊張感を解き、むしろ、恥ずかしさと期待で、相手がじれったくなるくらいにまで持って行くくらいが丁度いい。
彼女をしばらく観察してみる。躊躇(ちゅうちょ)している素振りは見られない。覚悟は自分なりに決めてきているようである。
少し迷ったが、予定していたホテルをようやく見つけ、こそこそと二人で入る。
入口にあった段差には気がついたものの、B子に注意を促してるうちに、もうひとつ先にある段差を見落とし、思わず蹴躓(けつまづ)きそうになる。
女性に対する気配りは、女性を安心させ、笑いは、緊張をほぐす。
ホテルの部屋に入って、まずはビールで乾杯する。B子は大のビール党。自分はサッポロの黒生派、B子はアサヒのスーパードライ派である。
女性のスイッチは、徐々に雰囲気を高めていく必要があるので、2回目の逢瀬(おうせ)を期待するなら、最初にホテルに入る場合は、あまりガツガツしないほうがいい。
当然、相手に SM の経験がない場合は、いきなり縛ったりはせず、初回は、ただ普通に身体を重ね、相手を安心させ、満足させることに注力する。
だいたい、普通のセックスすら満足にできない相手、普通のセックスに求められる信用も信頼もない相手に対しては、どんな M 女であっても、誰も SM なんて許容できない・・・ということである。
自分の場合、当然 SM 調教を前提としているので、そもそも 2回目がないなら会う意味もない。なので、このときも最悪の場合は、ビールを飲んで、ひと風呂浴びて、昼寝して帰るくらいのつもりでいた。
しかし、それが功を奏したのか、お酒の力も手伝ったのか、あるいは、長い間封印していた願望が強かったのか、初回から縛ることに。
SM 調教と言っても、初回は、その女性のスイッチを探し出すのがメインなので、SM 自体は、軽く縛って目隠しをする程度の軽い SM 留(ど)まり。
まずは、キスをして、軽く前戯をした後、上半身を後ろ手(高手小手)で縛る。
(つづく)
※ 一切関係ありません。
【本文】
B子は、某ソーシャルで出会って SM 調教をした、一番最初の主婦。
旦那と中学一年生のひとり息子の3人家族。
ナチュラルなテイストを好むお洒落さん。小柄で口下手なせいもあってか、ちょっとコケティッシュで、かわいらしい印象を受ける子。
昼間は週の何日か、近所のスーパーでパート勤めをしているものの、料理好きもあってか、夕食も手抜きをせず、きちんと毎食手料理で、家事もしっかりとしている。
あまり口数の多くない清楚(せいそ)でおとなしめの、普通の主婦さんである。
当然、不倫や浮気の経験も今まで一度もない。
自分と出会うまでは・・・。
彼女が SM に興味を持ち始めたのは、学校を卒業して印刷系だったか出版系の会社に勤めていた時分のこと。仔細(しさい)は聞かなかったものの、彼女が担当した仕事の中に、SM の書籍に関係したものがあったようで、そのときに強い衝撃を受けたらしい。
とは言っても、そういった興味や願望は、恋人や配偶者に対して、そう簡単に告白できるものではない。
当然ながら、その願望は、それから20年以上、B子の心の中に封印されたままになる。
B子と始めての待ち合わせの日。
それまで、実際に写メを交換したり、電話で声を聞いたりしていても、誰しも、いざ実際に会うとなると、期待もある半面、それぞれ不安もあるのが普通である。
実際に会ってみると、思ったよりも小柄な印象。B子も目があった瞬間、若干ではあるものの、緊張している様子。
ホテルは事前にある程度は調べておいてはいるものの、おおよその位置しか確認していない。ホテルを探しつつ、いろいろと雑談しながらのお散歩タイム。
初めてのときは、どちらも緊張してて当たり前。相手が戸惑っていたり、躊躇していたりする場合は、若い時分であれば、半ば強引にでも連れ込んでいたかも知れない。
しかし、これぐらいの年齢にもなると、前戯は、ホテルに入る前から始まっていることに気付く。
相手の緊張感を解き、むしろ、恥ずかしさと期待で、相手がじれったくなるくらいにまで持って行くくらいが丁度いい。
彼女をしばらく観察してみる。躊躇(ちゅうちょ)している素振りは見られない。覚悟は自分なりに決めてきているようである。
少し迷ったが、予定していたホテルをようやく見つけ、こそこそと二人で入る。
入口にあった段差には気がついたものの、B子に注意を促してるうちに、もうひとつ先にある段差を見落とし、思わず蹴躓(けつまづ)きそうになる。
女性に対する気配りは、女性を安心させ、笑いは、緊張をほぐす。
ホテルの部屋に入って、まずはビールで乾杯する。B子は大のビール党。自分はサッポロの黒生派、B子はアサヒのスーパードライ派である。
女性のスイッチは、徐々に雰囲気を高めていく必要があるので、2回目の逢瀬(おうせ)を期待するなら、最初にホテルに入る場合は、あまりガツガツしないほうがいい。
当然、相手に SM の経験がない場合は、いきなり縛ったりはせず、初回は、ただ普通に身体を重ね、相手を安心させ、満足させることに注力する。
だいたい、普通のセックスすら満足にできない相手、普通のセックスに求められる信用も信頼もない相手に対しては、どんな M 女であっても、誰も SM なんて許容できない・・・ということである。
自分の場合、当然 SM 調教を前提としているので、そもそも 2回目がないなら会う意味もない。なので、このときも最悪の場合は、ビールを飲んで、ひと風呂浴びて、昼寝して帰るくらいのつもりでいた。
しかし、それが功を奏したのか、お酒の力も手伝ったのか、あるいは、長い間封印していた願望が強かったのか、初回から縛ることに。
SM 調教と言っても、初回は、その女性のスイッチを探し出すのがメインなので、SM 自体は、軽く縛って目隠しをする程度の軽い SM 留(ど)まり。
まずは、キスをして、軽く前戯をした後、上半身を後ろ手(高手小手)で縛る。
(つづく)
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