2ntブログ
2015/12/26

氾濫する自称ドSくん

SM がアングラであることは、今も昔も同じですが、昔から SM を愛好する者として一言。

最近は、「自分は S である」 とか 「自分は M である」 などと、自己評価したり、あるいは、他の人にそう言われるからと鵜呑みにしてる人が結構います。
これは、日本語のボキャブラリが少ないからかも知れませんが、英語では、支配的な意識や欲求を持つ連中は、ドミナント(dominant)、これに対して従順で従属的な人は、サブミッシブ(submissive) と呼んで、加虐嗜好の性愛者であるサディスト(sadist)や、被虐性愛者であるマゾヒスト(masochist)とは区別します。
そのような意味合いが、全て S とか M に吸収されてしまうのは、日本語もしくは日本特有のあいまい性の所以(ゆえん)かも知れません。

以前飲食店を経営していたときに、当時24歳の常連さんが、しきりに 「マスター!俺は ドS です!」 って強調するので、意味がわからず、あるときに、「店を閉めた後なら、店で ドM ちゃん吊るしていいよ」 って言ったことがあります。
実際に吊るしたことは、とうとう一度もなかったのですが、店はモダンな和装で、天井から井桁(いげた)に組んだ丈夫な太い梁(はり)を打ち込んでいたので、女性2人でも十分に吊るせるだけの強度はあります。

自分: 「縛れるの?縛れるなら、お店終わった後なら、ドM ちゃん吊るしていいよ」
常連: 「え”っ!」
自分: 「吊ったことないなら、縛り方から教えてあげるよ」
常連: 「え”っ!」

話はかみあわず、まるでピグの 「がびーん」 みたいに青い顔して、開いた口が塞がりませんでした。
「自分は ドS」 だからと強調するので、何かを察して貰いたいのかと思って気を回した挙句(あげく)に、会話を読み間違えた自分が一番アホなのですが(苦笑)
要は、一筋縄ではいかない、好き嫌いの多いワガママな性格と、若干強気な気質であることを協調したかったみたいで(笑)

まあ、それと同じ論理で、自分のことを ドS と認識してる女性も少なくないので、言っておきますが、それは単に 「攻撃的で ”面倒な性格”」 というだけで、あなたは ドS ではありません!笑
また、鬱憤(うっぷん)や欲求(よっきゅう)が溜まり、女性の自由を奪ってでも、したくてしたくてたまらない方も同じく、ドS ではありません(笑)

攻撃的になることで、アドレナリンが放出されて、一時的に興奮していたとしても、それは性的な興奮とは違いますし、後者の場合の自由を奪う行為は、単に 「女性といたすための手段」 に過ぎません。

***

このアメーバのプロフィール作成時に出てくる「定型の質問」にもありますが、「あなたは、S ですか? M ですか?」 みたいな質問は、良識で考えれば、本来はとても失礼で稚拙な質問なのですが、アメーバブログも、またアメーバプログの多くの利用者の方も、その程度の 「大人の話」 は許容したうえで、運用もしくは利用されているものと認識しています。

若干性的な内容は含みますが、このような内容が許容されるのであれば、今後、掘り下げて書いていきたいと思っています。