2ntブログ
2019/04/19

体位の話(9)

昨日の 「体位の話(8)」 からの続きです。

 

昨日の 「膣口を刺激する体位」 の補足です。

 

実は、前回の記事に、既に加えておいたもうひとつの体位があるのですが、最初に記事をアップした直後に、その体位の名称を間違えていることに気付いて急遽削除した、もうひとつの体位がありました。本日は、その体位について紹介いたします。

 

で、それは、どんな体位かと言うと、【机掛け】 という体位です。

【机掛け】 はどんな体位かと言うと、女性は仰向けに寝て、男性は膝をついて女性に挿入した後、女性の腰を手に抱え、自分の方に引き込むものです。

女性の腰が少し浮くような感じになり、挿絵だと、こんな形になります。

 

机掛け

 

挿絵からだと分かりませんが、この体位では、男性は腰を振るのではなく、手で引き込む 動作がメインになります。

そしてその真骨頂はと言えば、何よりも亀の部分が女性の膣口の上部壁面。すなわち、ちょうど 「Gスポット」 の辺りに強く擦(こす)れるところです。

 

そして、この 【机掛け】 の状態から半立ちになると、【富車】 という体位になります。

別名 【ひきがえる】 とも呼ばれる体位なのだそうですが、男が半立ちで、両手は、女性の腰を抱えて下に下ろしていますので、確かにカエルのような恰好になります。

ちなみに 「半立ち」 と呼んでいるのは、剣道で言うと 「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢。和式便所におけるウンコ座りから中腰になる状態を言っています。

 

自分が無意識でこの体位をやってしまったのは、以前もお話したことがあると思いますが、「カズノコ天井」 の女性と致したときです。膣口上部の部分が、まるで昔の洗濯板のように 「ウネウネ」 していて、思わず彼女の腰を持って、自分で押し付けてしまったというのが本音です。(笑)

 

膝(ひざ)をついて上体を起こしている 【深山本手】 のような普通の正/常位の状態から、女性の腰を手で抱え、【机掛け】 のような状態になった後、あまりにも気持ちが良いので、半立ちになり、【富車】 のような状態になったのでしょう。

女性の背中も女性の両脚も床についていて、腰を思いっきり浮かした状態になりますが、女性の上体は斜めになっており、男性自身のアングルと直交しますので、実に膣口の上面部分、「Gスポット」 の辺りにこすり付けやすくなる のです。

 

ちなみに 「カズノコ天井」 は、その子が最初で、今のところその子が最後。今となっては、それが誰であったのかも思い出せません。(^^;

今思えば、若い時分は、「出会い≒可能性」 と考えていたのか、「これは!」 と思うような子であっても、何か自分の気にくわないことがあったりすると乗り変えちゃったり、ひとつひとつの出会いを大切にしていなかったな、と思います。

「それが若者だ」 と言ってしまえば、それまでなのですが、今考えると実に勿体ない。

本当に稀にみる名器でした。実際に指で触れて確認しましたが、膣口から入って上部の部分がウネウネとしていて、昔の洗濯板のような凸凹があるのです。

 

 

体位の話に戻ります。

 

では昨日は、上記の体位を何と間違えたかと言うと、【入船本手】 です。別名 【吊り橋】 と呼ばれるという話もあって、多くのサイトで混乱している部分です。

 

ちなみに、これらのサイトでは、「吊り橋=入船本手」 を前提に、これらを下のような挿絵で図解していますが、かなり違和感が残ります。

 

①   ② 

 

③   ④ 

 

⑤   ⑥ 

 

一番近いのは、② でしょうか。

① では、【押し車】 の上下が逆になったような感じですし、手の踵(かかと)で支える後手でないと、女性の手が危ないです。③ は、男性が女性の腰を両手で取っていれば、まさにコレが 【富車】。④⑤⑥ は、ここまでして、わざわざ上体を上げる意味が解りません。(苦笑)

 

まず、【入船本手】 をきちんと理解する必要があります。

 

菱川師宣の 「恋のむつごと四十八手」 にある 【後手付(うしろでつき)】 の挿絵を見ればわかりやすいと思います。

 

【参考】 セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の36.後手付(うしろでつき)

 

女性が男の腰や背中に足を絡めとった 【足絡み】 の状態から、後ろ手を付いて上体を起こした状態が、この 【後手付】

この 【後手付】 の状態から、男性が女性の腰を取り、男性は女性を自分の方に引き寄せるように、女性は絡め取った脚を自分の方に引き寄せれば、自然と女性の腰が浮きます。この状態が 【入船本手】 です。

【参考】 【四十八手 閨の戯れ事】

 

② の図の違和感は、男性の手の位置と男性の膝の高さ、あとは、女性の足が絡んでいないところでしょうか。

いずれにせよ、あまり長い時間は出来ない体位だと思います。正/常位から座位に移行する体位のような印象を受けます。

 

では、この体位が本当に 【吊り橋】 と呼ばれるのか。確かに、【入船本手】 で、女性が男性の腰に絡めた足を引き寄せてることで揺れる女性の上体は、吊り橋に見えなくもありませんが、気になるのは、以前にも紹介した 「古伝百手」 の中に 【吊り橋】 という体位が出てくるのですが、そこには、「【機織茶臼】 と同じ」 と書かれているのです。

閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説

 

以前に 【機織茶臼】 とは、男女が相互に手を繋いだ騎/乗位と説明しましたが、実は、男性の腰の下に、枕(まくら)などの宛(あて)がいものをするところから、”機織り” という名前が付いたそうです。手を組んでいるのは、他の一般の騎/乗位と比べると、男性の身体が不安定であるからかも知れません。

 

***

 

また、長々と書いてしまいましたが、「膣口を刺激する体位」 のひとつとして、【机掛け】 や 【富車】 なども一度試してみて下さい。(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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