体位の話(5)
昨日の記事 「体位の話(4)」 の続きです。
前回の記事では、「体位」 には、「前戯やオーラルの体位」 もあれば、「挿入しやすい体位」、「密着感を楽しむ体位」、「動きやすい体位」、「膣口を刺激する体位」、「イクのに向いている体位」、「膣奥に当たりやすい体位」、「膣の形を味わう体位」、「女性を積極的にする体位」、「差恥心をあおる体位」 などがあると書きましたので、今回は、これらにはどんな体位があるのか紹介してみたいと思います。
但し、あくまでも主観的な分類になりますことは、ご容赦下さい。
前戯やオーラルの体位
「江戸四十八手」 に代表される 「体位」 には、「前戯やオーラルセ/ックスの体位」 も含まれています。
オーラル(セ/ックス) は、現代では、「フ/ェラチオ」 や 「ク/ンニリングス」、あるいは、「シックスナイン」 など、カタカナで表記されるのが一般的ですが、古来より日本語での呼び名もあって、江戸時代においても、パートナーに口で気持ち良くして貰ったり、お互いに口で愛しあったりしていたというのは、当たり前と言えば当たり前かも知れませんが、驚きです。
「前戯やオーラルの体位」 としては、次のようなものがあります。
寄り添い、さかさ椋鳥(むくどり) [69女上]、白光錦(びゃっこうにしき) [手マ/ン]、二つ巴 [69横]、尺八 [フ/ェラ]、花菱ぜめ [ク/ンニ]、椋鳥(むくどり) [69男上]
岩清水 [ク/ンニ騎乗]、千鳥の曲(きょく) [フ/ェラ]、雁(かり)が首 [フ/ェラ]、鶯(うぐいす)の谷渡り、ひよどり越えの逆落し [69]
【寄り添い】 は、前戯・終戯として、とても重要です。男性、特に若い男性はあまり気にしないかも知れませんが、女性は、いきなりガツガツとセックスするのも、セックスが終わった途端冷たくあしらわれるのも、「愛」 が感じられないので苦手なのです。どちらも、「もしかしたらセックスするのが目当てではないのか?」 などと 「不安」 を感じてしまうのです。
しかし、自分の方を向いて、気を寄せているだけで、女性は大変 「満足」 出来るのです。
ですので、この 【寄り添い】 が 「体位」 として含まれていること自体が、大変素晴らしいと思います。
セ/ックスが終わって爆睡するにしても 「腕枕」 のひとつはとても大切なのです。
自分とのセ/ックスが、単に男の性/欲の 「排出」 が目的だったのか、其処に自分に対する 「愛」 があったからなのか。「剣道」 ではありませんが、女性は 「セ/ックス」 が終わった後の 「残心」 の有る無しで、男の心を計っているのです。
【鶯(うぐいす)の谷渡り】 は、幾つかのサイトでは、女性の全身を口で愛撫する体位と紹介されています。いくつかの例示がありますが、仰向けに寝そべる女性の横に、直角になるように男が座ると、全身を愛撫する上で動きやすそうだ、とは思いましたが、この体位は、「古伝百手」 にも、「夢枕艶房秘考」 にも、「鴛鴦閨房秘考 (おしどりねやの志ぐさ)」 のいずれにも出て来ないため、痕跡すらも辿れません。そういう意味においては、本当に 「江戸四十八手」 のひとつであるのか疑問を持ちたくなる、微妙なポジションにある体位です。
キスをして、口から首筋、胸と下降するような説明をするサイトもあれば、これとは逆に ”男性の舌は、女性の股間から胸へと這って行く” という記述があったというサイトもあります。
女性の 「全身リップ」 的な愛撫であれば、前者でしょうし、【花菱せめ】 などでク/ンニした後、【鶯の谷渡り】 で、女性の全身を下から舐め上げて、そこで挿入するという流れになると、女性的には刺激が連続的でいて、かなり気持ち的にも高まりそうだな、と思い紹介しました。
「フ/ェラ」 ぼバリエーションとしては、一般的には 【尺八】 と呼ばれていますが、幾つかのバリエーションがあるようです。
【千鳥が曲】 は、男性の横に座り、男性自身の上で唇を左右に滑(すべ)らせたり、首を傾(かし)げて咥えたりする体位、【雁が首】 は、女性が仰向けに寝転ぶ男の脚にまたがるか、または、男性の脚の間に入り、前傾して男性自身を咥える体位です。
「千鳥が曲」 という曲は、吉沢検校(1800-1872) が作曲した琴の楽曲であるので、男性の横に直角に座るとする人もおります。
一方 「ク/ンニ」 のバリエーションとしては、【花菱せめ】 が、寝転んで開脚する女性の下方から、男が女性のアソコを口で愛撫する体位であるのに対し、【岩清水】 は、仰向けに寝転ぶ男の顔の上に、女性がまたがる体位で、女性の羞恥心を刺激する体位です。(笑)
「フ/ェラ」 も 「ク/ンニ」 も、ポジションの違いによって名前が変わりますが、「シ/ックスナイン」 では、男女のどちらが上になるか、あるいは横向きかによって体位の名称が変わります。(笑)
【むく鳥】 は、男性が上になるシックスナインであるのに対して、【さかさむく鳥】 は、女性が上になるシックスナイン。【二つ巴】 は、男女が横になるシックスナインです。
ちなみに、これは 「古伝百手」 にある文書の一部で、「むく鳥」 を説明している記述の部分なのですが、真ん中に 「尾道遊郭取締事務所」 という印が 「ドーン!」 と押されている所が何とも凄いです。(笑)
そして最後に紹介するのは、この中でアクロバティックと言われている、【ひよどり越えの逆落し】 という体位です。
多くの 「江戸四十八手」 紹介系サイトでは、この体位を下にあるような図で説明していますが、実は、この体位の解釈はちょっと怪しいと思っています。
と言うのも、さきほども紹介しましたが、「江戸四十八手」 の系譜を探る方が収集した古書 「古伝百手」 では、【ひよどり越えの坂落し】 は、【さかさ椋鳥(むくどり)】 と同じく 「逆巴」 と書いてあります。
巴(ともえ)は、上記の写真にも記述があるように 「シックスナイン」 のことですが、この図では、巴になっていません。
では、【ひよどり越え】 はどんな体位かと言うと、これは、手を引いて上体を浮かせた 「後/背位(バ/ック)」 のこと。
つまりは、【ひよどり越え】 から、手を放し、女性の両足を内側から抱えて、このような絵の状態に女性を担ぎ上げる。そこまでは良いのですが、しかし 「巴」 である以上、まだ完成していないのです。
では、どういう体位になれば、巴になるか?
女性は頭を中に入れて、ぐるんとでんぐり返しをして、背中上部を床につければ良いのです。
いわゆる 「ま/んぐり返し」 の格好。(笑)
そうして、シ/ックスナインをして初めて 「逆巴」 になるわけです。(笑)
逆立ちの状態で舐めるのは勝手です が、【ひよどり越えの逆落し】 が 「逆巴」 である以上、こういった大半の情報は、”間違っている” 可能性 大 です。
もしかしたら、男が立ったまま女性を逆さに抱え、女性に男のアレを咥えさせることが出来るなら、それが究極の 【ひよどり越えの逆落し】 かも知れません。(笑)
(つづく)
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