2ntブログ
2019/04/11

体位の話(3)

昨日の記事 「体位の話(2)」 の続きです。

 

前回の記事では、女性の気持ち良いスポットに、どのような形状の男性自身を当てに行くかによって、いろいろと 「体位」 が決まってくると説明しました。

そして、自分の気持ちの良い体位が、必ずしも、相手にとって気持ちの良い体位であるわけではない、ということと、男性ばかりに任せっぱなしにするのではなく、女性も積極的に 「体位」 を変えてみたりして、自分の気持ち良いところに当てる努力が大切である、と説明しました。

 

その他の体位の関連要素

 

しかし、セ/ックスの体位を考える上で関連してくるものは、何も 「快感」 だけではありません。

男性はこの辺りに疎いひとが多いのですが、「前戯」 「後戯」「雰囲気作り」 的な要素もありますし、女性に 「安心感」 を与えるといった心理的要素もあります。

 

女性が、「正/常位」 を好む人が多いのは、自分が下になってセ/ックスに集中出来ることもありますが、それ以上に、パートナーと対面し抱き合う形になるため、「気持ちの持って行き場」 もしくは 「心の拠り所」 があるという心理的側面が大きいと思っています。

 

「正/常位」 に対して 「騎/乗位」 は、女性にはあまり好まれない体位のひとつですが、動かし方が分からず不得意に感じる女性も少なくありませんが、それ以外にも、女性が主導権を取っているようで恥ずかしく感じることも、一因としてあるように思います。

 

しかし、「騎/乗位」 は女性が比較的自由に動けることから、自分の感じるスポットを探す意味では最適の体位ですので、まだ 「セ/ックス」 で 「オーガズム」 を経験したことのない女性の場合は、自分の好きなピッチで動かせる体位でもありますので、恥ずかしさを堪えて、男性のパートナーに練習台になって貰って、いろいろと 「当てる」 練習をされることをお薦めします。

 

男性の方は、自分にとって気持ち良い体位やアングルが、必ずしも 「女性にとっても気持ち良い場所ではない」 ことを踏まえ、自分ばかりが気持ち良くなるのではなく、女性にとって気持ち良いところを一緒に探してあげる こと。

そして、女性の気持ちを意識して、① 女性をまずその気にさせ、次に ② 女性の気持ちを高め、③ 男の 「入れるセ/ックス」 はその先にある ものという認識を持ってください。

 

そして、女性の方は、「恥ずかしくて止めてしまう」 ようでは、「オーガズム」 は永久に味わえないということをきちんと認識して、「恥ずかしい気持ち」 あるいは、尿意や便意といったものを克服(無視)すること。

必要ならば、使い捨てのシートを用意したり、性交痛のある方は潤滑ゼリーを事前に用意しておいて下さい。

黙っていれば誰かがイカせてくれるのではなく、「自分で気持ち良い場所を探そう」 と思う気持ちや、「イキたい!」 という強く思う気持ちが大切です。

 

「恥ずかしさ」 を克服するためには、「江戸四十八手」 に、【岩清水】 という体位がありますが、この体位などは、「羞恥心」 克服には最適な体位ですので、是非試されてみて下さい。(笑)

 

岩清水

 

長く持たせる

 

そして、セ/ックスにおいてもうひとつ大切なことがあります。それは 「時間」 です。

男性は、「早/漏」 も 「遅/漏」 もどちらも女性に嫌われるようですが、たかだか5分10分のセ/ックスで女性がイケるようになることは、ありません。(苦笑)

「早/漏」 では、女性が気持ち良くなってくる前に終わってしまいますし、「遅/漏」 が嫌われるのは、男の一方的で独善的なセ/ックスに、女性が付き合いきれないからに他なりません。

女性も気持ちが入っていないので、濡れもしないでしょうし、「さっさと終わって欲しい」 とさえ感じてしまうのです。

 

おざなりなセ/ックスではなく、二人がしっかりと向き合ったセ/ックスをするためには、まず最初に十分な時間を確保すること。翌日の仕事が気になっていたり、疲れていては、満足するようなセ/ックスは期待出来ません。

ここに書いてあることを試される場合も、まずはお二人で、どの程度の頻度でどのような日程で進めるかを話し合ってみて下さい。

 

そして男性は、自分が気持ち良くなるのではなく、女性の練習台になるつもりで協力してあげて下さい。

 

男性が意識すべきことは、女性を楽しませてあげること。

 

時間を掛けて、手順を踏んで、その気にさせて、気持ちを高めさせて、それからです。

「早/漏」 を自認する男性であれば、出来るだけ堪えて、出来るだけ動かないようにすること。スローセ/ックス(ポリネシアン・セ/ックス)を心掛けて下さい。下手にパンパン動く必要はありません。また、ゴムを二重に被せれば、倍の時間はもつ筈です。

「体位」 も、比較的刺激が少ない体位であったり、膣への埋没感があまり強くない体位、あるいは、男性が男性自身に神経を集中出来ないような体位が良いでしょう。

 

逆に 「遅/漏」 の場合は、長時間入れっぱなし状態になりますので、寝転がってバ/ックするような 【窓の月】 あるいは 「背面側位(横臥位)」 のような体位であったり、

 

窓の月

 

あるいは、【しめ小股】 や 【しがらみ】 のような、脚を伸ばす 「伸長位」 も良いかも知れません。

伸長位は、男性/器を女性の太腿で挟む感じになるため、竿が長い男性でも満足感が得られるほか、出し入れに際してはク/リトリスを擦ることから、ク/リイキ派の女性にも適した体位と言えます。

また、脚を伸ばして力を入れないとイケない女性にも、イケる練習をする上で適した体位と言えます。

 

しめ小股

 

しがらみ

 

伸長位には、女性が上になる 【茶臼のばし】 などもあります。

 

茶臼のばし

 

また、【宝船】 や 【松葉崩し】 あるいは、【燕返し】 といった体位は、男性の脚にク/リが擦れるので、「ク/リイキ」 出来る女性にも適していますし、また、挿入感も深いことから、男性/器が女性のアソコの奥まで届いてない男性や遅/漏気味の男性も、一度は試してみても良いかも知れません。

 

宝船

 

松葉崩し

 

燕返し


また、体位によって密着度が高まると、女性的には心理的に満たされますし、逆に身体が離れる体位の場合は、女性が気持ちの持って行く場に困る場合があります。

 

身体が硬かったり、体力不足だと、対応が難しい体位などもあります。

身体の柔らかい女性であっても、長時間は難しいと思いますが、【千鳥】 などは、体勢がのけ反る感じになり、身体に力を入れて堪えるのが難しい状態になりますので、心理的にはイキ易い体位と言えるかも知れません。

 

千鳥

 

その他の注意点

 

(1) 自分で当たりを探る

いずれの体位にも言えることですが、女性の場合は、ひとつの体位を取ってみても、前傾してみたり、後傾してみたり、あるいは、お尻を突き出して反ってみたりと、いろいろと 「当たり」 を確認してみることが大切です。

そして大事なことは、その 「当たり」 の具合を、パートナーと一緒に確認し、情報を共有することです。

 

(2) 相手に伝える

女性の場合、「オーガズム」 に近づいてくると、記憶がおぼろげになってきます。

より良い 「セ/ックス」 に近づけて行くためには、どのような体位でどのように動いたときに、女性がどのような反応を示したのかを、男性のパートナーに覚えておいて貰う必要があるのです。

 

そのためには、気持ち良いときには、気持ち良いと言い、イキそうになったら、イキそうになっていることを伝え、そしてまさにイクときにはイクと、相手に伝えることが大切なのです。

 

(3) 嘘はつかない

そして、大切なことは、「冷めた関係」 でもない限り、決して 「嘘イキ」 しないこと です。

 

(4) スローセ/ックスの薦め

ピストン運動も、「AV 動画」 のように強くパンパンと打ち付けたり、出し入れする必要はありません。男性も萎えない程度に出し入れは必要ではあるものの、AV のあれは、迫力を高めるための一種のビジュアル効果 と考えて下さい。

男性も女性も、アソコに神経を集中させて、相手の動きを感じてみて下さい。

女性がイキそうになるまでは、どちらかと言えば、ゆっくり目で、抜けない程度に長いストロークの方が気持ち良いものです。

下手に動いて 「時間」 が短くなってしまうよりは、動かない方がまだ良いのです。

AV男優としてデビューするわけではないのですから、まずは自分の可愛いパートナーをイカせましょう。(笑)

 

(5) 男が練習台になる(女性主導によるトレーニングの薦め)

女性にとって、当たって気持ち良く感じる場所やアングル、そして、心地良く感じる 「スローなリズム」 がありますので、自分のアソコに神経を集中させて、パートナーの男性自身を、バイブとかディルドといった 「オトナのおもちゃ」 に見立てて、自分で動いてみるのも良いかも知れません。

体位的には、騎/乗位 【百閉(ひゃくへい)】 などが適しています。

 

百閉

 

体位のバリエーション

 

自分などは 「立ちバ/ック」 が好きですが、これは男性の 「征服欲」 が満たされる体位です。そして、男性が気持ち良くなる 「体位」 もあるのと同じように、女性の気持ちが満たされる 「体位」 もあれば、女性が気持ち良くなるための 「体位」 もあるわけです。

 

「セ/ックス」 の体位は、自分の好きな体位や自分の出来る体位を組み合わせるのでもなく、二人の気分を高め、そして、相手を気持ち良くすることを考えて組み合わせていくもの です。

そしてこれも基本的なことなのですが、女性を先にイカせます。

レディーファースト なのです。(笑)

男性は 女性を先にイカせた後、自分が気持ち良くなれる体位で、気持ち良くなれば良い わけですし、もし女性も一緒にイケるようならば、そのときに一緒にイケば良いのです。

まずは、女性がイケるようにならなければ、一緒にイクことは出来ませんし、始めから一緒にイこうなどとは思わないことです。

 

たかが体位、されど体位。

 

お二人にとってベストな 「体位」 と言うものは、このように、お二人で探すものである、ということを認識してみて下さい。(笑)

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