2ntブログ
2019/03/02

孤独

人は結局のところ

一人で生まれて一人で旅立っていく

 

周りに誰かが居れば

淋しくないかというと

そんなことはない

 

それは単に

一緒に居るだけの人であっても

愛する人でも同じ

 

一人だと心細いときも

其処に人が居るから

その心細さが紛れるだけ

 

自分のことを考え始めると

途端に淋しさが込み上げてくるし

不安だって襲ってもくる

 

そんなことは 自分だって同じ

 

自分のことを考える自分は 弱い自分で

他人のことを考える自分は 強い自分

 

しかし そんな日常を 癒してくれる女はいない

 

***

 

支配者は 目の前の奴隷を見つめ

奴隷は 支配者に目を覆われ 身体を拘束されて

否応なく 自分に気持ちを集中させる

 

手で触れて

指でなぞって

舌を這わせるだけなのに

女の身体は敏感に反応する

 

背中からうなじに舌を這わせると

全ての産毛が 逆立っている

 

愛おしい

 

自分の手の中で 打ち震える女が 愛おしい

自由を全て奪われ 自分の手の中で 喘ぐ女が愛おしい

為す術(すべ)もなく はしたない程 濡らす女が愛おしい

 

女は縛られると 淋しさを忘れ

 

縄から解き放ち自由にすると 淋しい淋しいと 淋しがる

 

***

 

結局は 自分でガスも抜けない 男と女

 

いつまでも 一人で苦しんでいないで

一言 「助けて下さい」 と言いなさい

 

女は 雨に打たれて ずぶ濡れになって

涙を流し 開(ぼぼ)をも濡らしてこそ 水も滴(したた)るイイ女

 

壊して欲しければ いくらでも 壊してあげるし

狂いたいのなら いくらでも 狂わせてあげる

 

だから

 

その代わりに 「イイ声」 で鳴きなさい

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