ニッポンのセ/ックスを読み解く(6)
前記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)」 の続きです。
前回の記事までは、「ジェクス」 の調査データに基づいて、「男女の浮気や不倫」 について論じてきました。
「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 のところでは、某ブロ友さんより、「意外と多いですな!」 とのコメントを頂きましたが、確かに 60代男性の現在進行形をも含む7割を超える 「浮気率」 を見ると圧巻です。(苦笑)
60代の男性と 「したい!」 と思われる女性は少ないとは思いますが、 「性の深淵」 を見るような気がしますし、50代に比べると半減してはいるものの、60代にて未だに現役な方もいらっしゃる訳で、自分も、これからも精進したいと思っております。(笑)
実を言いますと、自分も40代のときは、「50代なんて終わってるだろ?」 と思っておりました。(苦笑)
まあ、そもそもを言えば、自分が20代や30代のときには、まさか50代の人達が 「してる」 とは思ってもおりませんでしたし。(^^;
しかし、この60代の男性で7割を超えるオレンジ色の部分は、「これまでに配偶者や恋人以外の人とのセックスがあったか」 という問いに対して 「あった」 と答えた、あくまでも、過去の浮気であり不倫なのです。
人生も長くなれば、いろいろなところで迷いが生じます。
過去の 「浮気」 や 「不倫」 と言っても、もしかしたら 「たった一度の迷い」 かも知れませんし、「たった一度の風俗」 なのかも知れません。
中には、風/俗通いをやめられない 「ツワモノのおっちゃん」 もいるかも知れませんし、自分のように 「多頭飼い」 のえげつないゲスなオヤジもいるかも知れない。
もしかしたら、職権を乱用して、従業員の女性を誑(たぶら)かすなど、卑劣な輩の悪行も、この中に含まれているかも知れません。
しかし、浮気は浮気、不倫は不倫。
そして残る3割の人達の内情は、「統計」 上は明らかになってはいませんが、可能性とあるのは、性欲を感じない、あるいは、セ/ックスしたいとは思わない人達。
結果として見れば、不起訴になるか起訴相当かを別にすれば、「人間はこれだけ、不完全である」 ということなのです。
そして 「女性」 の場合も、「女性用風/俗」 が未だ発展途上にあるので、表には出て来ていないものの、やはり男性同様 「不完全」 なのです。
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「結婚相手」 に、自分の100%理想の相手と言うものがいないように、最後は何処かで割り切らなければいけないのです。
「セ/ックス」 は、「秘め事」 であるだけに、いろいろと後回しにされやすく、夫婦の中でも一番 「歪み」 が出易いところなのです。
「揚げ物」 嫌いの奥さんに、いくら 「とんかつを食べたい!」 と言ったところで、家の中の雰囲気を壊すだけです。それならば、外でこっそり 「とんかつ屋」 で、美味しい 「とんかつ」 を食べれば良いのです。
「セ/ックス」 も同じ。
「セ/ックス嫌い」 のパートナーや、既に自分から心が離れた相方に、いくら迫ったところで、断られるだけです。
また、断る方は断る方で、体調不良とかそういう問題ではなく、既に心が冷めているのであれば、「外でしてきて」 と相手に伝えるべきでしょう。
しかし、人によってはいろいろな考え方があります。
鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス (織田信長)
鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス (豊臣秀吉)
鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス (徳川家康)
「とんかつ」 の例で言うなら、織田信長なら 「離婚」、豊臣秀吉なら 「DV」 です。
「浮気」 も 「不倫」 も外食文化です。(笑)
鳴かぬなら 鳴くのを探そう ホトトギス (チョビワルおや路)
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前回、ジャクスの調査から、1/3 の人は浮気をし、1/3 の人は現状維持、そして、残る 1/3 はセ/ックス未経験の人と分析しました。
1/3 の 「現状維持」 派というのは、男性ではとりあえず 「風/俗」 で済まし、女性では 「何かで誤魔化す」 ということです。SNS などで 「ネット恋愛」 してはいるけど、リアルでは会わないという女性や、「プラトニックな恋愛」 に限定しているという女性は、このタイプです。
では、残る 1/3 の人達はどんな人達なのか?
いろいろと調べてみると、「性欲がない」 わけではないようです。
これは、「JASE 現代性教育研究ジャーナル」 2019年 No.94 の 「青少年の性行動の不活性化と多様性」 という記事に掲載されていた 「学生の性に対する関心」 についての調査結果です。
少なくとも、大学生の時点で、未だに 「性に対する関心」 のない人も見られますが、しかし、国勢調査にあるような 「セ/ックス未経験者数」 に上るような比率で見られるわけでもありません。
いろいろとネットで調べていくと、次のような幾つかの記事にぶち当たりました。
「なぜ日本人の間で30歳前後のセックス未経験者が増えているのか」というニュースがCNNで報じられる」
まず、最初の記事には、いくつかのインタビューもありますが、サカイさんが、
「女性に出会って魅力を感じると、デートに誘ったり手をつないだり、キスしたりと普通はそんな風に進むものですが、私の場合はそのような事がこれまでに起こりませんでした。そういう機会は自然にやってくるものだと思っていたのですが、何もありませんでした」
と言っているように、「完全に受け身」 であるということです。
自分の意思を全く感じられないほどです。主体性が全く感じられません。
二番目の記事は、「中年童貞」 に関する記事で、幻冬舎から出版されている同名の書籍からの引用記事のようですが、コチラは、秋葉に集う 「中年オタク」 の童貞率が高いとしています。
二次元しか愛せないっていうオタクがいるけど、そのほとんどは方便ですよ。実際は現実の女の子に相手にされないから、二次元が好きというのが一般的です。最近はネットで叩かれるからみんな言わなくなったけどね。二次元しか好きになれないって言い訳、自己暗示。オタクの人に見られる傾向だけど、自己正当化するわけですね。非モテって言葉も同じように使われている。俺たちはモテないのではなく、モテたくないと。もちろん例外もあって現実の女の子からモテるルックスだけど、二次元しか興味がないって人もいる。それは若い世代に多いですね。
アニメなどの二次元やフィギュアへの傾倒は、現実の性からの逃避であり、これらは単なる自己正当化にすぎないという意見は熾烈です。(苦笑)
リアルな女性は、自分の思い通りにもなりませんし、ワガママも言います。(苦笑)
こういった人達から見れば、それは 「面倒臭い」 以外の何物でもないのでしょう。
自分の先輩にも、こういうタイプの男性はいましたので、何となくイメージが沸きます。w
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こうやって、3つのグループを対比してみると、「浮気」 したり 「不倫」 に走る男女は、リスクを取って果敢に攻める、あるいは、それを熱望しているタイプの人達であり、第二のグループは、そこまでの勇気がなかったり、あるいは、条件が揃わないなどの理由で行動に移せない保守的なタイプ、そして、最後のグループは、そもそも人付き合いからして苦手なタイプ、あるいは、鼻から諦めているか、逃げているタイプと言えるのかも知れません。
「不倫」 や 「浮気」 をしているからと言って、「コミュニケーション能力」 に富んでいる人ばかりとは限りません。
女性の場合は、自分が熱望していることの意思表示が出来て、そして、それを察知できる男性であるならば、組み合わせは成立します。
大きな違いは、「鼻から諦めてしまう人」、「躊躇してしまう人」、そして 「行動に移せる人」 の違いであるように思います。
勿論、倫理観も大きいと思いますし、性欲のある・なしも関係すると思います。
しかし、「一生の話」 ともなると、誰も見ていない状況というものもあれば、棚から牡丹餅みたいな状況もあるわけで、そこまで自分を律することは難しいということなのでしょう。
結局のところ、「文春砲」 に始まる、マスコミによる 「ゲス不倫」 騒動で、一番騒いだのは、男性の人口の 1/4 を占め、女性の人口の 1/3 を占める、第三極にいる 「セ/ックス未経験」 の人達であり、そして、追従したのが、第二極にいる女性陣だったのではなかったのでしょうか?
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