ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)
前の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 の続きです。
ひとつ前の記事では、男性の 1/3 が 「不倫」 や 「浮気」 をし、他の 1/3 の男は 「風俗」 に通い、そして、残る 1/3 が 「不倫」 も 「浮気」 も 「風俗」 通いもしないと結論付けました。(笑)
お金がなければ 「風/俗」 には通えませんし、モテない男は、「職権乱用」 でもしない限り、「不倫」 も 「浮気」 も出来はしません。
今回は、残る 1/3 の、「浮気をしない系」 の 「男性」 についての話です。
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ちなみに、「ニッポンのセ/ックス 2018年版」 によると、男性で 5.4%、女性で 7.6%が、「同性を好む」 と答えたそうです。
そして、もうひとつの問題。
それは、「性体験」 のない人達の存在です。
国勢調査の結果を踏まえて言えば、2015年の時点で性交渉の経験のない独身者の割合は、20~24歳の独身男女で、ほぼ2人に1人。25~30歳も独身男女で、ほぼ3人に1人。
30~34歳の独身男性で、4人に1人、同じく30~34歳の独身女性で、3人に1人が未経験者という結果になっています。
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「性体験」 のないまま、「結婚」 することが問題だとは思ってはいませんし、個人的には、結婚において、「バージニティ(virginity)」 というものは重要だとは思っていません。
「問題」 は、年齢が上がるに連れて、この人達が結婚する確率が極めて低いことにあります。
40歳を超えて初婚を迎える人は、ほんの一部の人達に過ぎません。
人口動態統計調査を見ても、「累積初婚率」 は、男性人口1,000対し、700~800に過ぎません。
つまり、男性の4人に1人は、結婚しない確率が高いのです。
こちらは、単なる 「結婚の話」 なのですが、そしてその一方で、未婚男性の性交渉の未経験比率も、やはり同じく男性の1/4の値を示しているのです。
国勢調査の結果として、35から39歳の独身男性の 1/4 にあたる男性は 「童/貞」 であり、そして、1/3 弱の女性は 「処/女」 なのです。
この人達が、40歳以降に結婚する比率は、人口動態上は、かなり低くなります。
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「結婚」 も 「セ/ックス」 もその人の 「ライフスタイル」 です。
「結婚」 していなくても、「セ/ックス」 している人はいるでしょうし、「結婚」 していなくても、「出産」 している女性は居ます。
もちろん、「結婚」 しても、性交渉のない夫婦もいるでしょう。
だからと言って、こういった人達が、「性的能力」 に欠けるとは思ってはいません。
性的に受け身であったり、「性」 に対する偏見があったり、「処/女性」 に対して強い思い込みがあったり、あるいは、そもそも 「性的行為」 に興味がなかったり。
それまでに 「セ/ックス」 を未経験だった理由が、本人の 「性欲」 の欠如にあるのか、「宗教」 的な 「戒律」 によるのか、それとも、単に機会がなかったからなのか。その辺は分かりません。
しかし、ひとつ言えるとすれば、「性」 に保守的であり、そして、「性」 の経験が少ない人達であるということです。
「結婚」 という 「スタイル」 を取るか・取らないかは別にして、「セ/ックス」 の経験があるか・ないかは、「性」 に対する嗜好を表しているとも言えるのです。
そして生来、「セ/ックス」 を好まないわけですから、「浮気」 や 「不倫」 もする筈がありません。(苦笑)
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もちろん、自分の女房や彼女のことが 「好きで好きで溜まらない」 男は 「浮気」 なんかしないでしょうし、仕事に忙殺されて、寝る時間さえも惜しむ人は、女性のことを考えている時間すら、持ち合わせていません。
しかし、これらの調査が示していることは、男性も女性も、三つのタイプに分かれるということ。
1/3 の男性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の男性は、女性をお金で買い、そして、残る 1/3 の男性は、そもそも 「セ/ックス」 には全く興味がないか、あるいは、異性との 「セ/ックス」 には全く興味がないのです。
そして、女性の場合も、
1/3 の女性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の女性は、「セ/ックス」 に興味を示さず、そして残る 1/3 の女性は、不倫や浮気をしない人達なのです。
「ニッポンのセ/ックスを読み解く(2)」 の記事でご紹介した、自称 「独身研究家」 の 荒川和久氏は、
「いつの時代も 『恋している男女』 は3割だけ」
と言っていましたが、ようやく腑(ふ)に落ちた次第。(^^;
「トキメキ」 であれ 「セ/ックス」 であれ、追い求めるのは、男も女も 3人に2人。
しかし、その2人の人のうちの1人は 「恋を楽しめる人」 つまりは、相手の出来る人であり、もう1人の人は 「恋を楽しめない」 人、すなわち相手の出来ない人。
どうやら、そういう意味のことのようです。(笑)
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