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2019/04/12

女性が中でイクために(11)

過去記事 「女性が中でイクために(10)」 の続きです。

 

「中イキ」 ってどんな感じなのだろう?

出来れば、同性(女性)の口から直接聞いてみたい気持ちは解ります。(笑)

 

そもそも 「中イキ」 経験出来るはずもない男で、しかも、こんな50過ぎの薄汚い 「エロオヤジ」 の言うことなんて 「怪し過ぎて信じられない!」 という方がいたとしても、全然不思議ではありません。(苦笑)

 

しかし何故、男ばかりが 「中イキ」 を語るのか。

それは、困ったことに、女性は 「中イキ」 をすると、その間の記憶が 「ぽっかり」 と抜け落ちるからなのです。

 

「記憶が飛ぶ」 とは、どういう状態か?

 

「中イキ」 をした女性は、別に 「失神」 して、気を失うわけではありません。

意識はあるので、声を掛ければ反応しますし、返事もすれば、話も出来ます。

しかし、まるでこの世を留守にでもしていたかように、「記憶」 だけが抜け落ちているのです。

 

「あのとき、こんなだったよ!?」 と教えてあげると、ぼんやりとした記憶を辿(たど)って、「ああっ!そうだ!そうだ!」 と思い出す人もいます。しかし、前後関係が良く解らなかったり、どうしても思い出せないこともあったり。

 

普段であれば、10年前に会った人の、名前や日付、下手をすると 「会話」 の内容までも細かく覚えていたりする、おそるべき 「記憶力」 の女性であっても、このときばかりは機能が働かなくなるのです。

 

「あそこで〇〇の話をしたところまでは覚えてるんだけど、其処から何時に店を出て、それからどうやって家まで帰ってきたのか全然覚えてない」

 

ちょうど、酒好きの人が飲み過ぎてしまい、ある時点からのことを全く覚えていないのと良く似てます。

勿論この場合も 「薄っすら」 とした記憶は残っていたりします。しかし、それを自力で思い出すことはなかなか至難の業です。

 

女性の 「中イキ」 もこれに近い状態と言えます。意識はありますし、話もするのですが、記憶が 「朧気(おぼろげ)」 になるのです。

自分一人で思い出すのはなかなか難しく、その場にいた人の証言などを頼りにして、ようやく思い出せるか、思い出せないかなわけですから、普通の女性は、なかなか自信を以って 「中イキ」 を語れないのです。

 

自分が 「あまりにも断定的に 『中イキ』 を語る女性の話は信じてはダメ!」 と言っているのは、そのためです。これらの記事の多くは、いろいろなサイトの情報を単に寄せ集めて、それらしく編纂(へんさん)したに過ぎません。

 

女性による 「中イキ」 談義


女性が自分の 「中イキ」 体験を語ることについては、全然問題ないのですが、「中イキ」 の場合、女性はそのときの 「記憶」 が飛んでしまうことの他に、女性が 「中イキ」 を語れないもうひとつ理由があります。 それはある意味当たり前なのですが、女性は、いろいろな 「竿」 を見る機会はあっても、他の女性の 「中イキ」 に立ち会う機会がないこと。(笑)

ですので、自らの体験以外は、どうしても他で見聞きした情報に頼るしかないわけです。(笑)

 

なので、見掛けたとしても、「いかがでしたか?」 みたいな 「まとめ記事」 の類か、「イケてる自分」 を演出している承認欲求丸出しの記事ぐらいのもの。そんな偽り多き、女性語りの 「中イキ」 論議ですが、マトモなものをひとつ見つけました。(笑)

 

女性ライターによる 「中イキ」 記事

 

株式会社サイゾーが運営する 「messy」 という情報サイトに、キュレーターをされている 「大根蘭」 さんという女性がいるのですが、この方は 「セ/ックスの求道者」 を自認されている方で、記事の内容もなかなか的確で参考になりますので、昨年の記事になりますが、彼女の 「中イキ」 記事をご紹介させていただきます。

 

「中イキは記憶が飛ぶって本当? オーガズムの感覚に“不正解”はない!」

彼女が受けた 「中イキ」 感覚の中身

 

彼女は、記事の中で、こんな風に書いています。

私の場合は、中イキ直前に力むため無呼吸状態に近く、イッた瞬間は心拍数も上昇して、額はクリイキのときよりも汗が流れますし、イッたあとにすぐ落ち着くクリイキとは違い、中イキ後は痙攣してる感覚を感じながら、しばらく放心状態です。

 頭が真っ白になることもありますが“真っ白になった”という意識はありますし、“気持ちよすぎて、何を言っているかわからない言葉を発していた”ことも覚えています。ネット上では、私と同じように「意識が飛ぶと聞くけど、私は最初から最後まで覚えている」という人に対しても「自分では気付いていないだけで、記憶が飛んでいるはずですよ」という意見や「じゃ、きっとまだ本当の中イキを知らないのかも」という意見もありました。う~ん、なんだか断言されていることに、モヤモヤします。確認したいなら、セックス中の音声や映像を記録しておくしか術がないでしょうが、やりたくないですし……。

 

彼女の表現は、実に 「的確」 です。

 

「オーガズム」 は、”累積的な性的緊張からの突然の解放のことであり、骨盤まわりの筋肉のリズミカルな痙攣を伴い、強い快感を生んだ後に弛緩状態に至るもの” のと定義されますが、「無呼吸」 に近いのは、性的緊張ゆえに、力を込めて堪えて踏ん張っているためですが、実際はこのときも、一種の痙攣状態にあります。力が思いっきり籠っているときの痙攣が四分音符の周期であるなら、その後、解放された直後に起こる骨盤底筋や腹部の痙攣は八分音符の周期です。

 

最初から最後まで覚えているのであれば、それはどちらかと言うと、「中イキ(オーガズム)」 ではなくて、時間が止まり、甘い時間が永遠に続く 「エクスタシー」 の状態だと思います。

 

「中イキ」 も、その 「深さ」 が浅い深いといった 「程度問題」 はあると思いますが、頭の中が白くなったこととか、汗が噴き出すのを感じたとか、何を話したかは覚えていないけれども、話していたことは覚えているなど、ちょっとした断片的な記憶はあったりしますが、しかし記憶があったとしても、その程度で、前後関係や細かいことは分からなかったりします。(笑)

 

また、彼女が、「ク/リイキ」 によるオーガズムと、「中イキ」 によるオーガズムの違いを語っていますが、これも的確な表現だと思います。

この 「感覚の違い」 すら知らない女性のひとは、前にも書いた 「女医さん」 のように、加藤鷹が本に書こうとした 「意味」 も、フロイトが言っている 「意味」 も汲み取れないのです。

 

そして、彼女がいみじくも書いているように、唯一女性が自分の 「オーガズム」 を客観視するためには、自分の 「セックス中の音声や映像を記録しておくしか術がない」 のです。(笑)

彼女は、自分の 「観察」 の限界も認識しているし、対応策も考えているという点においても、実に嘘がありません。(笑)

 

素直に自分の言葉で語っているところに、大変好感が持てます。(笑)

 

「記憶が飛ぶ」 のは酸欠?

 

但し、彼女もまだ、きちんと 「オーガズム」 のメカニズムは理解していないようなので、若干誤解している部分もあるように思われます。

先ほども書きましたが、「中イキ」 の瞬間に記憶が飛んだり、意識が飛ぶのは正しいのですが、これは 「酸欠状態」 とか、そのまた逆の 「過呼吸」 によって気を失っている状態とは全く異なります。

 

確かに 「オーガズム」 を迎えると、女性の鼓動(脈拍)は早くなり、血圧は上昇し、呼吸も荒くなってきます。中には確かに 「過呼吸」 気味になる女性もいないわけではありません。

自分は、このような女性に対しては、手で口を塞いだり、首に手を当てたりして、出来るだけ血中の二酸化炭素濃度を落とさないように 「呼吸管理」 をしています。これは一見 「サディスティック」 に見えます が、これはあくまでも、「過呼吸」 による 「失神」 を防ぐため。

 

男は、「女が失神するほどイカせた!」 と誇りに思い、女性は女性で 「失神するほどわたしはイケるの」 と言いたいのかも知れませんが、自分に言わせれば、「失神」 したのは、男性パートナーの 「呼吸管理」 出来ていないだけです。(苦笑)

 

何回も言うように、医学的には 「オーガズム」 の迎えるにあたっては、まず最初に ① 女性の 「理性」 を司る 「前頭前野」 が最初にシャットダウンし、そして最後に ② 「不安」 や 「恐怖」 を司る 「扁桃体」 がシャットダウンを起こして、「オーガズム」 が起きるのです。

① の時点で、女性の記憶は朦朧(もうろう)とし始め、そして、② を乗り越えようとして、女性は 「イヤイヤ」 を始めます。

ちなみに、「中イキ」 に一歩手前の女性であっても、もう、ほとんどぼんやりとしか 「そのときの記憶」 はありません。(笑)

 

「中イキ」 において、「記憶が飛ぶ」 のは、前頭前野の働きが低下するためです。

ですので、本人は言葉を掛ければ普通に答えますし、当然 「はあはあ」 と息もしていますし、ブツブツとまるで独り言のような言葉を発していたりはしますが、そのときに自分の行動などの細かい描写といった記憶もそうですし、周囲の状況といった記憶が抜け落ちるのです。

 

「中イキ」 で 「記憶が飛ぶ」 のと 「失神」 は、全く次元が異なる話なのです。

 

SM とオーガズム

 

「SM」 の 「緊縛」 の世界では、「縄イキ」 という現象があります。

また、ちょっとした刺激や連想から 「オーガズム」 の達する 「脳イキ」 という言葉もあります。

「中イキ」 でさえ難しいのに、この辺になってくると、また 「都市伝説」 のように受け留められがちですが、実際に存在します。

自分の愛奴は、指の股にある水掻き部分を刺激して、イったこともありますし、乳首を摘まんでもイキますし、舌を吸ったりしてもイキます。

 

なんで、「SM」 と 「オーガズム」 が関係しているのか?- と不思議に思われるでしょうが、「フロイト」「マルキ・ド・サド」「ジョルジュ・バタイユ」 も、相互に影響を及ぼし合った同士で、同じ穴のムジナなのです。

 

SM で、縄に縛られてイってしまう 「縄イキ」 というのも一種の 「脳イキ」 であり、「中イキ」 もまた、一種の 「脳イキ」 のひとつに過ぎないのだと思っています。

そして、一度 「脳イキ」 出来るようになれば、何度でもイクようになりますし、「指1本」 でもイクようになります。

勿論、自分の指導に対して、きちんと向かい合ってくれていることが前提となりますが、これは、女性の 「オーガズム」 も結局最後は、女性の 「脳」 で感じているからと思われます。


***

 

今回は、取り敢えず、本音ベースで、なかなか 「信憑性」 のある記事を書かれている 「大根蘭」 さんの 「中イキ」 記事をご紹介しました。

頭で理屈を理解したからと言って、「中イキ」 出来るようになるわけでもありませんし、「中イキ」 させることが出来るようになるわけでもありませんが、しかし、感覚的にイメージ出来るのと出来ないのとでは、同じように 「中イキ」 を目指すにしても、かなり違うと思います。

 

「中イキ」 を目指す方たちの、何かの参考にでもなれば幸いです。(笑)

 

―――

 

ご夫婦やカップルでのセ/ックスの向上、セ/ックスレス対策、性教育等の参考として、ご利用ください。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/04/11

体位の話(3)

昨日の記事 「体位の話(2)」 の続きです。

 

前回の記事では、女性の気持ち良いスポットに、どのような形状の男性自身を当てに行くかによって、いろいろと 「体位」 が決まってくると説明しました。

そして、自分の気持ちの良い体位が、必ずしも、相手にとって気持ちの良い体位であるわけではない、ということと、男性ばかりに任せっぱなしにするのではなく、女性も積極的に 「体位」 を変えてみたりして、自分の気持ち良いところに当てる努力が大切である、と説明しました。

 

その他の体位の関連要素

 

しかし、セ/ックスの体位を考える上で関連してくるものは、何も 「快感」 だけではありません。

男性はこの辺りに疎いひとが多いのですが、「前戯」 「後戯」「雰囲気作り」 的な要素もありますし、女性に 「安心感」 を与えるといった心理的要素もあります。

 

女性が、「正/常位」 を好む人が多いのは、自分が下になってセ/ックスに集中出来ることもありますが、それ以上に、パートナーと対面し抱き合う形になるため、「気持ちの持って行き場」 もしくは 「心の拠り所」 があるという心理的側面が大きいと思っています。

 

「正/常位」 に対して 「騎/乗位」 は、女性にはあまり好まれない体位のひとつですが、動かし方が分からず不得意に感じる女性も少なくありませんが、それ以外にも、女性が主導権を取っているようで恥ずかしく感じることも、一因としてあるように思います。

 

しかし、「騎/乗位」 は女性が比較的自由に動けることから、自分の感じるスポットを探す意味では最適の体位ですので、まだ 「セ/ックス」 で 「オーガズム」 を経験したことのない女性の場合は、自分の好きなピッチで動かせる体位でもありますので、恥ずかしさを堪えて、男性のパートナーに練習台になって貰って、いろいろと 「当てる」 練習をされることをお薦めします。

 

男性の方は、自分にとって気持ち良い体位やアングルが、必ずしも 「女性にとっても気持ち良い場所ではない」 ことを踏まえ、自分ばかりが気持ち良くなるのではなく、女性にとって気持ち良いところを一緒に探してあげる こと。

そして、女性の気持ちを意識して、① 女性をまずその気にさせ、次に ② 女性の気持ちを高め、③ 男の 「入れるセ/ックス」 はその先にある ものという認識を持ってください。

 

そして、女性の方は、「恥ずかしくて止めてしまう」 ようでは、「オーガズム」 は永久に味わえないということをきちんと認識して、「恥ずかしい気持ち」 あるいは、尿意や便意といったものを克服(無視)すること。

必要ならば、使い捨てのシートを用意したり、性交痛のある方は潤滑ゼリーを事前に用意しておいて下さい。

黙っていれば誰かがイカせてくれるのではなく、「自分で気持ち良い場所を探そう」 と思う気持ちや、「イキたい!」 という強く思う気持ちが大切です。

 

「恥ずかしさ」 を克服するためには、「江戸四十八手」 に、【岩清水】 という体位がありますが、この体位などは、「羞恥心」 克服には最適な体位ですので、是非試されてみて下さい。(笑)

 

岩清水

 

長く持たせる

 

そして、セ/ックスにおいてもうひとつ大切なことがあります。それは 「時間」 です。

男性は、「早/漏」 も 「遅/漏」 もどちらも女性に嫌われるようですが、たかだか5分10分のセ/ックスで女性がイケるようになることは、ありません。(苦笑)

「早/漏」 では、女性が気持ち良くなってくる前に終わってしまいますし、「遅/漏」 が嫌われるのは、男の一方的で独善的なセ/ックスに、女性が付き合いきれないからに他なりません。

女性も気持ちが入っていないので、濡れもしないでしょうし、「さっさと終わって欲しい」 とさえ感じてしまうのです。

 

おざなりなセ/ックスではなく、二人がしっかりと向き合ったセ/ックスをするためには、まず最初に十分な時間を確保すること。翌日の仕事が気になっていたり、疲れていては、満足するようなセ/ックスは期待出来ません。

ここに書いてあることを試される場合も、まずはお二人で、どの程度の頻度でどのような日程で進めるかを話し合ってみて下さい。

 

そして男性は、自分が気持ち良くなるのではなく、女性の練習台になるつもりで協力してあげて下さい。

 

男性が意識すべきことは、女性を楽しませてあげること。

 

時間を掛けて、手順を踏んで、その気にさせて、気持ちを高めさせて、それからです。

「早/漏」 を自認する男性であれば、出来るだけ堪えて、出来るだけ動かないようにすること。スローセ/ックス(ポリネシアン・セ/ックス)を心掛けて下さい。下手にパンパン動く必要はありません。また、ゴムを二重に被せれば、倍の時間はもつ筈です。

「体位」 も、比較的刺激が少ない体位であったり、膣への埋没感があまり強くない体位、あるいは、男性が男性自身に神経を集中出来ないような体位が良いでしょう。

 

逆に 「遅/漏」 の場合は、長時間入れっぱなし状態になりますので、寝転がってバ/ックするような 【窓の月】 あるいは 「背面側位(横臥位)」 のような体位であったり、

 

窓の月

 

あるいは、【しめ小股】 や 【しがらみ】 のような、脚を伸ばす 「伸長位」 も良いかも知れません。

伸長位は、男性/器を女性の太腿で挟む感じになるため、竿が長い男性でも満足感が得られるほか、出し入れに際してはク/リトリスを擦ることから、ク/リイキ派の女性にも適した体位と言えます。

また、脚を伸ばして力を入れないとイケない女性にも、イケる練習をする上で適した体位と言えます。

 

しめ小股

 

しがらみ

 

伸長位には、女性が上になる 【茶臼のばし】 などもあります。

 

茶臼のばし

 

また、【宝船】 や 【松葉崩し】 あるいは、【燕返し】 といった体位は、男性の脚にク/リが擦れるので、「ク/リイキ」 出来る女性にも適していますし、また、挿入感も深いことから、男性/器が女性のアソコの奥まで届いてない男性や遅/漏気味の男性も、一度は試してみても良いかも知れません。

 

宝船

 

松葉崩し

 

燕返し


また、体位によって密着度が高まると、女性的には心理的に満たされますし、逆に身体が離れる体位の場合は、女性が気持ちの持って行く場に困る場合があります。

 

身体が硬かったり、体力不足だと、対応が難しい体位などもあります。

身体の柔らかい女性であっても、長時間は難しいと思いますが、【千鳥】 などは、体勢がのけ反る感じになり、身体に力を入れて堪えるのが難しい状態になりますので、心理的にはイキ易い体位と言えるかも知れません。

 

千鳥

 

その他の注意点

 

(1) 自分で当たりを探る

いずれの体位にも言えることですが、女性の場合は、ひとつの体位を取ってみても、前傾してみたり、後傾してみたり、あるいは、お尻を突き出して反ってみたりと、いろいろと 「当たり」 を確認してみることが大切です。

そして大事なことは、その 「当たり」 の具合を、パートナーと一緒に確認し、情報を共有することです。

 

(2) 相手に伝える

女性の場合、「オーガズム」 に近づいてくると、記憶がおぼろげになってきます。

より良い 「セ/ックス」 に近づけて行くためには、どのような体位でどのように動いたときに、女性がどのような反応を示したのかを、男性のパートナーに覚えておいて貰う必要があるのです。

 

そのためには、気持ち良いときには、気持ち良いと言い、イキそうになったら、イキそうになっていることを伝え、そしてまさにイクときにはイクと、相手に伝えることが大切なのです。

 

(3) 嘘はつかない

そして、大切なことは、「冷めた関係」 でもない限り、決して 「嘘イキ」 しないこと です。

 

(4) スローセ/ックスの薦め

ピストン運動も、「AV 動画」 のように強くパンパンと打ち付けたり、出し入れする必要はありません。男性も萎えない程度に出し入れは必要ではあるものの、AV のあれは、迫力を高めるための一種のビジュアル効果 と考えて下さい。

男性も女性も、アソコに神経を集中させて、相手の動きを感じてみて下さい。

女性がイキそうになるまでは、どちらかと言えば、ゆっくり目で、抜けない程度に長いストロークの方が気持ち良いものです。

下手に動いて 「時間」 が短くなってしまうよりは、動かない方がまだ良いのです。

AV男優としてデビューするわけではないのですから、まずは自分の可愛いパートナーをイカせましょう。(笑)

 

(5) 男が練習台になる(女性主導によるトレーニングの薦め)

女性にとって、当たって気持ち良く感じる場所やアングル、そして、心地良く感じる 「スローなリズム」 がありますので、自分のアソコに神経を集中させて、パートナーの男性自身を、バイブとかディルドといった 「オトナのおもちゃ」 に見立てて、自分で動いてみるのも良いかも知れません。

体位的には、騎/乗位 【百閉(ひゃくへい)】 などが適しています。

 

百閉

 

体位のバリエーション

 

自分などは 「立ちバ/ック」 が好きですが、これは男性の 「征服欲」 が満たされる体位です。そして、男性が気持ち良くなる 「体位」 もあるのと同じように、女性の気持ちが満たされる 「体位」 もあれば、女性が気持ち良くなるための 「体位」 もあるわけです。

 

「セ/ックス」 の体位は、自分の好きな体位や自分の出来る体位を組み合わせるのでもなく、二人の気分を高め、そして、相手を気持ち良くすることを考えて組み合わせていくもの です。

そしてこれも基本的なことなのですが、女性を先にイカせます。

レディーファースト なのです。(笑)

男性は 女性を先にイカせた後、自分が気持ち良くなれる体位で、気持ち良くなれば良い わけですし、もし女性も一緒にイケるようならば、そのときに一緒にイケば良いのです。

まずは、女性がイケるようにならなければ、一緒にイクことは出来ませんし、始めから一緒にイこうなどとは思わないことです。

 

たかが体位、されど体位。

 

お二人にとってベストな 「体位」 と言うものは、このように、お二人で探すものである、ということを認識してみて下さい。(笑)

2019/04/10

体位の話(2)

過去記事 「体位の話(1)」 の続きです。

 

女性/器のポイント

 

以前 「オーガズムとは(5)」 の記事のところで、女性の膣の中には、3ヶ所気持ち良く感じるスポットがあることを説明しましたが、もう一度復習です。

 

一つ目は 「Gスポット」、二つ目は 「ポルチオ(子宮口)」、そして三つ目は 「膣の裏側」 の膣壁と腸壁の間の部分です(下図の黄色い丸で表している部分)。

海外では、ポルチオの手前部分を 「Aスポット」、膣壁裏側の部分を 「Pスポット」 と呼んでいるところもあるそうです。

 

 

全てのスポットを持ち合わせている人もいますし、膣の裏の部分のスポットがなかったり、あるいは、Gスポットに触れても気持ち良くも何ともない人もいます。

 

男性/器の形状

 

子宮口までの距離は、8~10cmと呼ばれていますので、其処から押し込む幅を1cmとみても、ポルチオを攻めるには、せめて10~12cmくらいは欲しいところ。

逆に十分届く男性でも、雁が小さく先が細いひとは、食い込み易いので、手加減せずに強く当てると女性が痛がります。

 

男性は、アソコの大きさで、コンプレックスを感じたり、大きいと自慢しがちですが、アソコが大きくてもセ/ックスが下手な男性は、世の中にたくさん居ますし、逆にコンプレックスを解消すべく、前戯をたくさん練習して、女性を気持ち良く出来る男性も少なからず居ります。

男性/器の形状は、人の容姿や背丈のようなもの。生まれつき、自分に与えられたものと割り切って、自分の特性に合わせてセ/ックスを磨くことの方が重要なのです。

 

「女性が中でイクために(5)」 のところでもご紹介しましたが、月岡雪鼎(つきおか・せってい 1726-1787)の書いた浮世絵の春画 「艶道日夜女宝記(びどうにちやにょほうき)」 にある 「九道具之芟(きゅうどうぐのこと)善悪記」 のところでは、男性/器を 「太」「長」「小」「大」「上反」「下反」「雁」「被(すぼけ)」「麩(ふ)」 の九つのタイプに分類しています。

 

 

男性の 「竿」 の部分の評価としては、「長さ」 と 「太さ」 に 「反り」 が加わります。「亀」 の部分の評価としては、「被(包茎の有無)」 と 「雁太」 の二つ。

そして 「麩(ふ)」 とは、男性/器の 「硬さ」 の評価ですが、硬ければ良いのではなくて、適度に柔らかい方が良しとされています。

 

この春画では、これら九つの特徴を 「上・中・下」 に分類しています。ここの評価で 「一喜一憂」 する必要はありませんが、あまり評価が高くないようであれば、セ/ックスにおいては、自分自身で 「何かしら意識しなければならないことがある」 ものと思って下さい。

 

ちなみに、「大」 や 「太」 は、「小」 と同じ 「中品」 で、「長」 は 「下品」 に分類されています。

「大(どうがえし)」 の解説を読むと、「稀の道具にして名作なれ共」 と褒めてはいるものの、その後の部分で 「玉門を選らみ並の女はうけがたし」 とあります。

普通の女性は痛がったりして受けられないので、その大きさを受けとめられる女性を選ばなくてはいけないと書いてあります。

 

自分のアソコが、大きかろうが小さかろうが、女性はイカせてナンボです。単に 「大きい」 からと努力しない男は、単なる 「木偶の坊(でくのぼう)」 に過ぎません。

ハートもテクニックも兼ね備えた 「大」 には適わないかも知れませんが、しかし、単に道具を誇るだけの 「大」 よりは、ハートもテクニックもある 「小」 の方が勝るのです。(笑)

 

体位を考える

 

女性に、それぞれスポットの有無を確認して、男性自身の特徴を確認したら、あとは、どのような体位を用いれば、「男性自身を、女性の気持ち良い部分に当てれるか」 考えるわけです。

 

大切なことは、自分が気持ち良くなることではない のです。

大抵の男性は、女性の膣のアングルに従って挿入するでしょう。それで女性を気持ち良くできる男性は、竿のスペック的にも、かなり限定されてきます。

長い男性自身や太い男性自身を持つ男の場合、女性に配慮が出来ないと、嫌われる可能性が高いのです。

また短小の人は、攻めるところが限られてきますので、女性の 「クリトリス」 と膣内では 「Gスポット」 に特化した攻めが重要になってきます。

 

セ/ックスでは、自分の気持ち良いところが、必ずしも、相手も気持ち良いところかというと、そうではありません。

むしろ、自分が気持ち良く感じるところと、相手が気持ち良く感じるところは、別だと考えて下さい。

そして、男性は、女性の気持ち良いところを攻めず、自分に気持ち良いところばかりを攻めるので、女性はイケずにいつも置いてけぼりになるわけです。(苦笑)

 

ですので、女性の方も、男性に全てを 「任せっぱなし」 にするのではなく、自分の方からも、気持ち良いところに当てる努力をするようにして下さい。

 

体位の実際

 

では、具体的にどういう体位があるのか?

 

自分の場合は、男性自身も 「上反り」 の 「雁太」 で、ポルチオにもしっかりと届きますので、ポルチオを攻める場合は、「正/常位」 もしくは 「騎/乗位」 が中心になりますが、女性に、自分の気持ち良い位置に当てさせるためには、「騎/乗位」 の方がいろいろと動きやすいので、調整し易い 「騎/乗位」 を多様しています。

 

自分の場合は、女性が 「騎/乗位」 で垂直にまたがった後、少し背後に身体を倒した状態にすると、一番気持ち良いスポット(ポルチオ)に当たる場合が多いです。

四十八手で言うと、【時雨茶臼(しぐれちゃうす)】 で背後に少し倒れ込むような感じでしょうか?

 

時雨茶臼

 

女性のカラダを支えるために、【流鏑馬(やぶさめ)】 のように縄を使う場合もあります。

 

流鏑馬

 

また、「Gスポット」 を刺激するときは、自分の場合、ちょうど膣口辺りに亀が来るようにして、そこで軽く出し入れする程度に動かして、亀の雁の部分で刺激します。

このときは、アングルよりも、抜けない程度の微妙な出し入れが大事なので、必然的に体位は、騎乗位の状態で自分のカラダに覆い被るような体位 【本茶臼(ほんちゃうす)】になります。

 

本茶臼

 

そして、膣の裏側のスポットに当てる場合は、前屈(まえかが)みの 【月見茶臼(つきみちゃうす)】 になります。

 

月見茶臼

 

 

これらのポーズ(体位)は比較的オーソドックスではありますが、やはり男性自身の形状によって大きく左右されるということを理解して下さい。

 

例えば、自分の場合は、上反りなので、膣裏のスポット狙いで月見茶臼を用いていますが、下反りタイプの男性の場合は、この図のような、前傾の月見茶臼では、膣の裏側には当たりません。

むしろ下反りの場合は、月見茶臼で、少し背後に倒れ気味になると、もしかしたら、ポルチオに当たるかも知れません。

 

また、男性自身が短めだったり、小さい男性の場合、長さ的にポルチオ攻略は無理筋なので、これらの体位は全く意味をなしません。

 

しかし、短小だとしても、嘆く必要はありません。

Gスポットや膣の裏側の部分は指の届く位置にありますので、十分攻略可能な範囲にありますし、女性がオーガズムを迎えれば、膣は締まり子宮口は降りて来るからです。

 

例えば、四十八手の 【吊り橋】 に近い体位ですが、正常位で女性の腰を持ち上げる、こんな感じの体位は、Gスポットを攻めやすい体位です。

 

 

Gスポットまでの距離は、膣口すぐから、せいぜい3cm程度。そして一番奥でも指1本で届きますので、こんな感じのアングルで恥骨に向かって押し付けるようにすれば、十分に Gスポットを刺激出来ると思います。

 

自分も昔、「カズノコ天井」 ではありませんが、膣壁の上部が(昔あった)洗濯板のように凸凹していた女性に出会ったことがあるのですが、その子とは、思わず気持ち良すぎて、こんなポーズで自分の亀をその天井部分に押し付けていた記憶があります。(^^;


この体位以外にも、【笹舟本手】 や 【深山(みやま)本手】 の他、【達磨返し】 や 【理非知らず】 といった、女性の腰を浮かせる感じの体位であれば、短小の男性でも、Gスポットを攻めれるでしょう。

 

笹舟本手

 

深山(みやま)本手

 

達磨返し

 

理非知らず

 

短小の人の場合大事なことは、女性の腰を浮かせるために女性の脚を抱えることと、膣に沿って入れるのではなく、浅く入れて女性の恥骨方向に動かすようにしてみて下さい。

 

【手懸け】 や 【本駒駆け】 といった体位であれば、膣裏のスポットに当てれると思います。

 

手懸け

 

本駒駆け

 

***

 

セ/ックスの体位としての 「江戸四十八手」 は、「表」 と 「裏」 があったように記憶していますが、しかし、このセ/ックスの 「江戸四十八手」 も、そもそもは、相撲の決まり手(技) の 「四十八手」 のパロディーに過ぎません。(笑)

 

相撲の世界も、その力士の体格や力量に合わせて、自分に合った 「得意技」 を身に着けていきますが、それはセックスの 「四十八手」 でも同じなのです。

男性自身が長くないと、楽しめない体位なども結構あります。それを竿が長くない人がやったところで、何も楽しめなくて当たり前なのです。

 

誰一人として、このような視点から、「体位」 を語っている 「セ/ックスマイスター」 を見掛けませんが、しかし、「体位」 で大事なこと。「江戸四十八手」 にしても、これらの体位全てをマスターすることが重要なのではなく、自分に合った、自分に有利な体位を見つけること。そして、自分がやりやすいから、あるいは、自分が気持ち良いから 「その体位」 を選ぶのではなく、「相手を気持ち良くするためには、どの体位を選ぶ」 必要があるのか、という観点から考えてみて下さい。

2019/04/09

オーガズムとは(10)

過去記事 「オーガズムとは(9)」 の続きです。

 

以前に 「オーガズムとは(8)」 で 「潮/吹き」 の話を書きましたが、とある女性の読者の方から、こんな体験談を聞かせていただきましたので、ご紹介致します。

私は、初めて潮を吹いたのは5年前。はじめはおしっこ漏れたかと思ったよ 滝汗

潮を吹くときは、くすぐったいような感覚で 「出ちゃう~」 ってわかります。溢(あふ)れ出てくるんだよね、おしっこと違って臭いがない液体(笑)

それから、バイブ使っても出ちゃうようになったの !!

でも、ち/んで突かれた快感とは別物だね💦

やっぱそっちが好き

 

ここで思い出したことが、あります。

 

「オーガズムを迎える」 にあたって大事なことのひとつ。

 

それは、尿意や便意を乗り越える ということ。

 

オーガズムを迎える際に、おしっこが出そうに感じたり、膣の裏側のスポットの方だと、ウンコが出そうな感じがしたりする場合があります。

多くの女性は、そこで集中が途切れてしまうのですが、これは偽りの尿意であり便意。

神さまが、二人を試しているのです。

 

本当に漏れるなら、頭の中を真っ白にして、おしっこでもウンコでも漏らせば良いのです。

 

オシッコやウンコの意味するところ

 

SM において 「ア/ナル調教」 したりするのも、一部のア/ナルセックスマニアや、ス/カトロマニアを除けば、「おしっこやウンコは汚い」 という世間の常識や社会通念を壊すためです。

 

どんなに美人でも、ウンコは臭いもの。(笑)

 

臭いのは美人に限りませんが、女性からしたら、自分が一番他人に見られたくないものを、見られてしまうという 「羞恥」 がありますし、着飾ることで心に鎧をまとっているタイプの女性の場合は、おしっこやウンコは、弱い自分や醜い自分あるいは嫌いな自分と等価のものなのです。

 

自分を守るのではなくて、二人で乗り越える。

女性は自分の 「見栄」 も 「エゴ」 も捨て、「ありのまま」 の状態で、男と一つになって、そこで初めて強烈な 「オーガズム」 を味わうのです。 

 

「自分を好きになる」 というのは、「ナルシスト」 みたいに、自分本位に 「自分のことばかり」 を考えるのではなくて、「ありのままの自分」 を許容することであり、「自分を嫌いにならない」 ことであり、嫌いな自分を許容することなのです。

 

世の中、「向上心」 は必要ですが、「見栄」 も (変な意味での)「プライド」 も要りません。

自分の 「虚像」 ばかりを良くしたところで、何の意味もありません。

 

要は、「インナーマザー」 や 「インナーチャイルド」 との対峙なのです。

 

SM とオーガズム

 

「SM」 では、「お/しっこ漏らし」 も、「ウ/ンコ垂れ」 も、「恥」 でも何でもないと言うことを、言いたかっただけなのですが、またまた、話が脱線してしまいました。

 

「SM」 に活路を見出す女性の多くが、何故あれだけイケるようになるかと言うと、そういった 「異次元」 の世界に身を委ねることによって、常に自分が縛られている 「社会常識」 から逃れ、そこで、内なる自分を発見し、その結果、「中イ/キ」 ばかりか、「脳イ/キ」 するようになるのです。

 

全く 「イケてない女性」 にしてみれば、これも 「都市伝説」 と思われても不思議ではないのですが、「中イ/キ」 する女性は、本当に1ラウンド(3時間)で、30回でも40回でもイクようになりますし、「脳イ/キ」 する女性は、乳首はもちろん、指の股でも、唇や舌でもイケるようになります。

 

そして、「中イ/キ」 や 「脳イ/キ」 は、それまでのセ/ックスで 「オーガズム」 を経験したことがある・ないには、全く関係ありません。

 

今までセ/ックスしたいと思ったことがないような、セ/ックスには消極的な女性や、一度もセ/ックスを気持ち良いと思ったことのない女性。「勝ち負け」 は関係ありませんが、しかし、「女の幸せ」 という意味においては、一番其処にたどり着くには、縁遠いと思われる女性でさえ、「中イ/キ」 や 「脳イ/キ」 によって、何十回でもイケるようになれている のです。

 

漏らしても構わないと続ける

 

今までに 「セ/ックス」 で、「あっ、イケるかも?」 と感じたあとに、尿意を覚えたり、あるいは、便意を覚えた経験のあるひとは、「漏らしてもいい」 と思って続けるようにしてみて下さい。

 

自分のパートナーの前でおしっこしてみるのが、一番解りやすいのですが、覚悟を決めて、パートナーの前でおしっこをしようといくら踏ん張ってみても、普通の人はおしっこが出てこないと思います。(笑)

 

「漏らしてもいい」 と思って、セ/ックスに集中することで、もしかしたら、冒頭にご紹介した女性のように 「潮を吹く」 女性もいるかも知れませんし、その先に 「オーガズム」 を経験する女性もいるかも知れません。

 

***

 

少しでも、「イケるようになりたい!」 と悩んでいる女性、そして、「女性をイカせたい!」 と思っている殿方のお役に立てれば幸いです。

 

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2019/04/08

体位の話(1)

昨日の記事 「オーガズムとは(9)」 にも書きましたが、「女医が教える『本当にいいS/EX』」 という記事の中で某女医が 「体位」 について dis っていたので、「体位」 について話をしてみたいと思います。

 

しかし、この女医さんは彼氏とか旦那に、「背面M脚騎/乗位」 とやらをやらされたのでしょうか?(苦笑)

記述の中には、「言わんとしていることが分からなくもない」 ところもありますが、彼女は自分とは異なる価値観を否定するところから入りますので、そこが大変残念です。

この 「背面M脚騎/乗位」 とやらも、鏡に映してみるには、なかなか卑/猥なポーズですし、女性の 「Gスポット」 に当てるには、なかなか悪くないポーズかも知れません。(笑)

 

彼女は、

女性が快楽に集中できないような、つらく無理のある体位をこなすのは、男性のエゴでしかありません。

と言っていますが、確かにそのような 「アクロバティック」 な体位や姿勢が辛かったりする体位では、女性は快楽に集中できないのは事実でしょう。

しかし自分は、「今日はこの体位をやってみよう!」 と言って、お互いが協力しあうことは、悪いことではなく、むしろ微笑ましいとさえ、思っています。(笑)

 

いきなり、「ぺぺぺっ」 と唾をつけて、男性自身を無理矢理ねじ込んできて、ピストン運動をしたかと思ったら、しばらくして男が 「プルプルプル」 と、身体を震わせて終わるような無味乾燥な交尾セ/ックスよりは、ずっと楽しいと思います。

 

お互いが納得尽くで、楽しんでいるならば、「男のエゴだ!」 とめくじらをたてて、騒ぐようなことでもありません。(苦笑)

 

***

 

セ/ックスの 「体位」 については、古くは、「江戸四十八手」 に見られるような体位の 「型」 や 「呼び名」 はあるものの、基本的な 「体位の考え方」 について、きちんと解説してくれているものがありません。

 

ですので、今回は、「体位」 について話してみたいと思います。

 

体位の基本

 

まず 「体位」 の基本は、「正/常位」「後/背位」「騎/乗位」「座/位」 です。

多くの女性が、「正/常位」 を好みますが、これは 「抱擁感」 と 「男に責められている感」 の両方を感じることが出来ることと、自分はあまり動く必要がないため、快感に集中できるのかも知れません。

「座/位」 も背後から抱きしめられる感がありますので、好きな女性は少なくないと思います。

これに対して意見が分かれるのは、「後/背位」 と 「騎/乗位」 です。

しかし、その 「精神的な満足」 については、とりあえず、横に置いておいて、交わっている部分の 「快感」 に目を向けて下さい。

 

膣の裏側(ア/ナル側)に気持ち良くなるスポットを持っている女性は、「後/背位」 を好みますし、膣の奥(ポ/ルチオ)が気持ち良くなる女性は、「騎/乗位」 を好みます。

また、「G/スポット」 が気持ち良い女性は、正/常位や座/位が好きかも知れません。

 

「体位」 は、① 女性が気持ち良くなるスポットが何処にあるかということと、② 男性自身が女性の気持ち良くなるスポットに当てられるかどうか。この二つの要素が、密接に絡んでいるのです。

 

ですので、短小の男性がいくら女性に 「騎/乗位」 をさせても、物理的に届かないわけですから、膣の奥に刺激を与えることは出来ません。

短小の人が女性の子宮口に当てるためには、短小でも届く、女性の 「G/スポット」 をたくさん攻めて、子宮口が降りてきた時点で最後に当てるしかないのです。

 

短小の人が、男性自身が大きかったり長かったりする人と同じ動作をしていては、適いっこないのです。短小の人は、子供を作ろうとしているとき以外は、膣と並行に入れるのではなく、女性の恥骨に向けて刺激してみて下さい。

 

逆に、男性自身が長い人、特に長くて先が細い人は、長さを誇って 「ガンガン」 突かれると、女性は痛くて痛くて堪りません。

「本当に痛い」 と女性は、快感に集中出来ないどころか、一気に冷めてしまいます。

自分では、「アソコが大きい」 のが自慢なのに、思ってるほどモテない男性は、「セ/ックスが下手」 な可能性が高いですので、「手加減をせず、独りよがりなセ/ックスをしていなかったか?」 過去の自分の行動を振り返ってみて下さい。(苦笑)

 

また、男性のアソコは、いろいろで、上向きに反っている 「上反り」 もあれば、下向きに反っている 「下反り」 もあります。

 

女性も、A さんとしたときに、このポーズで気持ち良かったからと言って、全くアソコのタイプが異なる B さんに対して同じ体位を取ったところで、全然気持ち良くないのは当たり前なのです。

 

体位で一番重要なことは、「女性が気持ち良いと感じるスポットに、きちんと男性自身(亀)を当てること」 なのです。【原則1】

 

男性に言いたいことは、「自分が気持ち良いからと言って、必ずしも、女性も気持ち良いわけではない」 ということ。

ですので、男と女が出会えば、その出会いの数だけ、「ベストな体位」 も微妙に異なると言うことです。

上から目線で失礼ではありますが、その辺の女性が話している 「セ/ックスの相性」 なんて言うものは、たまたま、その気持ち良いところに当たっている(いた)に過ぎません。

気持ちの問題とか、好きな容姿といった要素も絡んでくるでしょうが、自分と 「セ/ックスの相性」 が良いと思った男性には、他にも 「セ/ックスの相性」 が良いと思う(思った)女性がたくさん居たりするものです。(笑)

 

***

 

本当に基本的なことで、言われてみれば 「当たり前」 のことなのですが、誰もこの 「原則」 を説明しないので、これを読んだ方は、まずそのことを心に留めてみて下さい。

そして、女性は当たって気持ち良いところに導く努力を、男性は自分の男性自身の特性にあわせて、体位を研究すること。要は 「自分自身を知る努力をすること」 を意識してみて下さい。

 

しばらく体位について、書いてみようかと思います。

 

(つづく)

2019/04/07

オーガズムとは(9)

前回の記事 「オーガズムとは(8)」 の続きです。

 

今回は、「オーガズム」 と 「エクスタシー」 の違い について。

 

女性誌などで、たまに 「セ/ックス」 に関する読者アンケートなどによる集計を掲載したりしているのを見掛けます。しかし、こういった記事は、読者を対象にしていることにより、偏(かたよ)りが発生している可能性も高いですし、全体の母数がかなり小さく、統計調査とは言えないものがほとんどです。

 

このため、相模ゴム工業の 「ニッポンのセ/ックス」「ニッポンのセックス2018年版」、ジェクスの 「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ」 などの 「大規模調査」 からのデータを引用してきましたが、それはやはり、きちんと 「セ/ックスの実情」 について読者の方に理解して貰いたい、生データであるからです。

 

***

 

何故なら、メディアに登場する、「性」 のオーソリティ 的な立ち位置にいる人達は、実に多様です。そして、きちんと語り切れている人がいるかというと微妙だからです。

男は、施術側であり、観察側ですが、自分で直接感じ取ることは出来ませんし、女性は感じる側なのですが、全ての要素を直接感じることが出来る人は、ほんの一握りですし、残念なことに、女性は 「オーガズム」 のときのことは、あまりしっかりとは記憶出来ないのです。

 

自分が書いている 「体験」 としての記事の内容も、これは、愛奴に 「このときは、こうだったよ」 と抜けている情報を提供し、そのときのことを少しずつ思い起こさせて、確認してきた内容の賜物なのです。

少なくとも男性は、第2者の視点から、傍観者の視点で書くことが出来ますが、女性の場合は、特に 「オーガズム」 については、それが困難なのです。

 

有名な 「性」 のオーソリティと言えば、大阪大学医学部卒の産婦人科医の某女性など女医系の人もいれば、あとは、「スローセックス」 という言葉を広めた経験則系の某男性とか、あとは、AV男優系の人などもおります。

仕事で何人の女性としようが、あくまでも撮影ですので、何人としたから高い経験値が得られるとは思いませんが、しかし、一般の素人よりは能力が高いのもまた事実でしょう。

 

この中では、やはり 「医者」 という 「権威」 から、多くの人は、これを信じてしまいがちだと思います。しかし、彼女の問答を読む限りにおいては、あくまでも彼女は 「医師」 であり、「医師」 の視点からしか答えていません。

まあ、「医師」 の看板を出しているため、それゆえの限界という見方もありますが、しかし、ところどころ、主観的な内容になると、「それはちょっと解釈が違うんじゃないの?」 と思われることもしばしば。(苦笑)

 

例えば、「例」 をあげると、

 

Q  私、5年ほど彼氏いないけど…。「恋やSEXをするときれいになれる」って、本当? ウソ?

 

という問いに対する解説は、

 

巷でよく聞く「恋愛やセックスをすると、女性ホルモンが増えてきれいになれる」説。これは、宋先生によると、ガサツな女性たちの行動をヤジるために、メディアが流した“ガセ情報”に過ぎないとのこと。男勝りなタイプでも彼氏がいなくても、“女性として現役”なのだそう!

 

とありますが、「ガサツな女性」 云々も 「女性として現役かどうか」 も、この質問には直接関係ありません。

彼女は、女性から見た 「女性の美」 と、男性から見た 「女性の美」 の違いを理解していません。

彼氏が出来て 「ウキウキ」 している女性は、表情から喜びが滲(にじ)み出ていて、目も潤っていて目を 「ウルウル」 させていたりして、男には 「美しく」 見えたり、惹かれたりするのです。

それは、恋から生まれる 「オキシトシン」 だったり、「フェニルエチルアミン」 だったり、あるいは、セ/ックスの 「オーガズム」 で得られる 「ドーパミン」 だったりすることは、医学的にも知られています。

 

男は、その辺には 「敏感」 なのです。(笑)

だから、「ウキウキ」 してる女子に、「エロオヤジ」 が、

 

   「彼氏でも出来たの?でへへへへ~」 

 

とセクハラするわけです。w

これに対して、彼女のコメントは、

 

「そのようなエビデンス(医学的根拠)はありません。強いて言うのであれば、入眠しやすくなるという点ですね。」

コメント: 産婦人科医 宋美玄先生

 

「医学的根拠はない」 と言っているだけではありますが、かなり 「否定的」 に感じるコメントです。彼女は何にこだわっているのでしょう?(苦笑)

 

とは言っても、

 

Q どうしたらオーガズムに達したとわかるの?

 

という問いに対する回答は、

 

「これってオーガズムなんでしょうか?」と聞いてくるひとは、ほぼ間違いなくオーガズムを感じていないと言っていいでしょう。オーガズムは、これまでに経験したことがなくとも、ヘレンケラーが「ウォーター!」と叫んだように「これか!」とわかるものなのです(笑)

コメント: 産婦人科医 宋美玄先生

 

これは、自分の体験ベースの話なのか、かなり自信を持って答えています。(笑)

 

ちなみに、以上の出典は、「女医に聞いた、オーガズムに達する術とは。二人の仲がいっそう深まる…夜のお話」 です。

 

また、以下の例は、女医が逆に AV男優などを口撃している例ですが、これがまた笑えます。(苦笑)

 

「女医が教える『本当にいいSEX』」 では、小宮山氏という女医が、こんな風に書いています。

女性の中には、「クリトリスではイケるけど、中ではイケない」という人もいます。有名なAV男優の加藤鷹さんの著書には「クリトリスでイクのはエクスタシーでオーガズムではない」と書いてありますが、クリトリスも立派なオーガズムです。あのフロイトも「クリトリスのオーガズムは未熟である。膣のオーガズムは熟している」と書いていますが、これも今では否定されています。

 

これは、エクスタシーが 「恍惚(こうこつ)」 とした心理状態を表すのに対し、オーガズムとは、痙攣を伴う快感のピークを表していることを知らず、加藤氏が書いてしまっただけのことです。

フロイトの話は、誰がどのように否定したのかは分かりませんが、どちらも、「外イキ(ク/リイキ)」 と 「中イキ」 では、「中イキ」 の方が 「オーガズム」 の波が強いと言っているに過ぎません。

 

ちなみに、フロイトの原文訳(らしきもの)では、「クリトリスは未熟な、男性的段階に属するものであり、女性として成熟した、真の性的絶頂である膣オーガズムという聖杯、あるいは金の羊毛にたどり着くために捨て去るべきものだという」 とあります。

 

自分も、セ/ックスで 「オーガズム」 を迎える女性を何人も観察していて、感覚的には、「中イキ」 の方が 「外イキ」 よりも全然大きいと思いますし、「中イキ」 を経験して 「ク/リイキよりも何十倍も凄い!」 と、その実感をしっかりと認識している女性も少なくありません。

 

イスラム教における女性の割礼では、女性のク/リトリスを切除するそうで、痛そうだし、「何とも野蛮な儀式だな」 と思っていましたが、盆栽の剪定(せんてい)ではありませんが、もし、切除することで、膣部の方の迷走神経が発達するのであれば、あくまでも仮説ではありますが、多くの女性が 「中イキ」 しやすくなるのでは?-などと、考えてしまいます。

現在は、ク/リトリスだけでなく、膣の 「オーガズム」 も、「迷走神経」 を介して脳に伝達されることが医学的にも分かってきていますが、フロイトが、今から100年以上も前に、どのようにして、そのような発想を持ったのかは不明ですが、きっとこの女医も、「中イ/キ」 を経験していないのでしょう。

 

自分は、その女性が 「ク/リイキ」 で満足しているのであれば、それで良いと思います。

女性は、まず自分のパートナー選びから始めますので、その時点で、「イケるか」、「イケないか」 が、ほぼ確定してしまいます。

この女医は、「ク/リイキ」 を馬鹿にされたと思って、加藤氏やフロイトを dis っているように感じるのですが、自分は、両氏が言いたいこととは、多少ズレているように感じます。

 

そういえば、別の人も dis られていました。(苦笑)

マニュアル本には「気持ちいいスポット」がいくつも紹介されていますが、多くは意味のない場所です。例えば、アダム徳永さんの言う「AGスポット」は、「恥骨の裏」ということですが、そんな所に神経はありませんから、強くこすりつけられても痛いだけでしょう。しかも「手の角度は何度で何センチ間隔で動かせ」なんて疑問です。性器は人それぞれ違うのですから、みんなが同じように感じるとは思えません。

 

自分はこの人の本を読んでいないので、何とも言えないのですが、確かにこの女医が言われるように、女性のアソコの中身のアングルは、人によってさまざまです。

「恥骨の裏」 というと、自分は 「Gスポット」 のことを言っているのかな? とも思いますが、確かに手の角度を固定して、全ての女性の気持ちの良いところに確実に届くとは、ちょっと思えません。(笑)

 

しかし、「そんなところに神経は通っていない!」 と言っていますが、迷走神経は通っているんではないでしょうかね?(^^;

「神経が通っていない」 のに、強くこすられて痛いというのも、何か不思議な論理表現です。(苦笑)

ちなみに、セ/ックスの 「快感」 は 「痛覚」 を通して、感じ取られ、伝達されているそうです。

 

***

 

まあ、そんな感じの女医さん達ではありますが、「オーガズム」「エクスタシー」 が違うことも正しいですし、”「これって オーガズムなんでしょうか?」 と聞いてくるひとは、ほぼ間違いなく、オーガズムに達していない” というのも、正しいのかも知れません。

 

そして、これらの記事を読んだときに、ふと思ったのは、相模ゴム工業やジェクスといった大規模調査の回答においても、回答者には勘違いがあるのではないか、ということです。

 

ちなみに、日本家族計画協会の機関紙(第709号の記事に掲載されている 「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ2012 調査結果の概要」 には、「嘘イキ」 に関して、次のように解説されています。

(オーガズム「いつも」ではないという女性)
「感じているふりをする」65%

 オーガズムが「いつも」ではないという女性に、「オーガズムを感じているふりをしたことがあるか」と尋ねると、65・1%が「ある」(未婚67・1%、既婚64・2%)と回答(図6)

 

この質問は、「オーガズムがいつもではない」 人を対象にしています。そして、65%の人が、感じているふりをすると答えています。

自分は、「感じているフリをする人」 の中に、本当にイケてた女性をみたことはありません。

「ク/リイキ」 でも、セ/ックスでイクには、女性の集中力も必要ですので、毎回得られるものではないかも知れません。

しかし、もしかしたら、中には、「オーガズム」 と 「エクスタシー」 を混同している人もいるのではないか? - と思ってしまいました。

 

***

 

話が長くなってしまいましたが、これからが本題です。(苦笑)

 

加藤鷹氏の記述?は、用語選定のミス、本人の勘違いだと思われますが、女医さんの言われるとおり、「ク/リイキ」 も 「中イキ」 も、どちらも 「オーガズム」 です。

では、「オーガズム」 と 「エクスタシー」 はどのように違うのでしょうか?

 

「オーガズム」 と 「エクスタシー」 の違いを、自分の言葉で説明すると、次のような感じです。

 

オーガズム

 

オーガズムは、男性なら分かるでしょうが、込み上げて来るものがあって、ある域に達すると自分では止めることの出来ない感覚です。

止めようとしても、止められない感覚。汚い表現ではありますが、ゲロを吐くときの感覚にも近いです。

あとは、「わさび」 ではありませんが、あの 「ツーン」 と、込み上げる感覚でしょうか。

ボキャブラリが貧しくて、どうも済みません。 (^^;

 

女性が、「イク」 のは、「ク/リイキ」 でも 「中イキ」 でも、「脳イキ」 でも、「乳首」 でイっても、全て 「オーガズム」 です。

 

エクスタシー

 

これに対して 「エクスタシー」 は、時間が止まる感覚です。そして 「オーガズム」 ではない、実に心地の良い感覚がずっと続くのです。もう、音も何も聞こえない感覚です。

終わりの見えない 「気持ちの良い感覚」 がただ延々と続くのです。

とろけてしまう感覚です。

 

男は、重症な遅/漏を除けば、最後には射/精して 「オーガズム」 を迎えて終わりますが、この 「エクスタシー」 の状態になると、その 「とろける感覚」 が終わることなく、延々と続くのです。

ですから毎回、必ずこの状況に至れるわけでもありません。

 

女性の場合は、「エクスタシー」 を感じると、多分 「気持ちいい」 的な言葉を連発していると思います。

 

***

 

と言うことで、もしかしたら、統計情報にも、誤った情報が紛れ込んでいる可能性もありますが、マスメディアに登場するオーソリティではあっても、あるいは、医者であったとしても、おかしな 「思い込み」 が入り込んでいる可能性はある、と言うことです。

 

次回は、女医さんが 「体位」 についても dis っていたので、「体位の話」 でも書いてみたいと思います。(笑)

2019/04/06

オーガズムとは(8)

昨日の記事 「オーガズムとは(7)」 の続きです。

 

今回は、「潮/吹き」 の話です。

 

女性からすると、「Gスポット」 の話も、「潮/吹き」 の話も、自分が当てはまらない場合、どうしても  「都市伝説」 的な認識をしてしまいがちですが、それは致し方ない話。

しかし、この薄汚いエ/ロオヤジが、自分の経験や実体験から、クソ真面目にではなく 「エ/ロ真面目」 に書いているのは、読者の方に 「こういう現実もある」 ことを認識して貰いたいという思いからですし、出典が明らかでない情報ソースやイメージに妄想を膨らませている若者には、きちんと考え方を修正して貰いたいからです。

 

相模ゴム工業の 「ニ/ッポンのセックス」 は、初回の 2013年版で、かなり話題となりましたが、今回の 「ニ/ッポンのセックス2018年版」 は、その5年後の調査です。

国では、こういう調査をしてくれませんので、「不倫や浮気の実態調査」 という意味においては、社会に大きなインパクトを残してくれました。

 

そして、前回の記事その他でご紹介している 「ジェクス」 の調査データは、日本人の 「性」 の詳細について分析されている貴重なデータです。

ジェクスのデータを取り上げる 「日本性教育協会」 にしても、「日本家族計画協会」 にしても、クソ真面目に 「人間の性」 を多角的に捉えようとしている団体です。

 

本来であれば、マスメディアがこういった 多様な情報をシステマティックに取り上げてくれれば良いのですが、最近のマスメディアは、ポリシーも良識もなく、追うのは目先の利益と成績ばかり。

終いには、取材確認をもサボって 「フェイクニュース」 を載せてみたり、ユリ・ゲラーのブレグジット抑止宣言を時事として扱う始末。

 

しかし所詮、興味のない人には意味のない話。真剣に 「性」 に対峙している人の参考になれば、と思って書いています。

 

***

 

今回は、「潮/吹きの話」 です。

 

アレは、いったい何なのか?

「Gスポット」 と同じなのですが、医学的には、まだ解明されていません。

 

自分が一番最初に 「潮/吹き」 の女性と対峙したのは、もう40年近く前の話になります。

まだ自分が10代後半のときの話。

当時はまだ、「潮/吹き」 なんて単語も存在しない時代でした。

 

夜にアルバイトしている友人の部屋を借りて、その頃六本木のディスコで出会った女性とえ/っちを 「した」 のですが、翌日起きると布団がビッショリです。(^^;

二人でドライヤーを使って必死に乾かしたのですが、しかし、その年上の彼女の強硬な責めをくらい、いつの間にか 「自分の オネショ」 ということにされてしまいました。

 

幼稚園児や小学生の低学年でもあるまいし、そうそう簡単に 「オネショ」 なんて出来る筈もないのですが、当時は自分はまだ学生。相手は、某金融機関の OL ですから、強気で来られたら適いません。(^^;

 

そんな、「オネショ?」 冤罪事件も、それから10年後に 「潮/吹き」 論争があったりして、初めて自分的には納得出来た現象でした。(笑)

 

   「やっぱり、オレじゃないじゃん!」 (^o^)/

 

***

 

それ以来、その当時の愛奴から、顔面に霧吹き状に噴霧されたり、「間欠泉からのオシッコか!」 と思うほど、弧を描いて噴出させる女性にも出会ったこともありますが、自分に出来るのは、味覚による判断くらいのもの。確かに 「無味無臭」 で 「冷たい」 です。

 

そもそも、幼稚園児ならまだしも、大人はそう簡単に 「オネショ」 もそうですし、人前で 「オシッコ」 すら出来ません。(苦笑)

それに、「成分分析」 をしたところで、「汗」 の成分も 「尿」 と同じというくらいなので、「潮」 を分析して、「尿」 と同じ成分であったとしても、何一つ不思議ではありません。

 

一度、潮を吹く女性に 「オシッコ」 をさせてみたことがありますが、それは体感的に 「生温かく」、かつ、アンモニア臭がした記憶があります。(苦笑)

明らかに 「アンモニア臭」 がするのは、腎臓を経由してフィルタリングされた液体だったからであり、生温かいのは、膀胱という名のタンクに貯蔵されていたから。

 

話は変わりますが、「Gスポット」 は欲情していない女性の場合は、触ってもあまり触覚的には分かりませんが、興奮してくると、明らかに 「ぷっくり」 と膨れてきます。

女性の 「Gスポット」 は、「スキーン腺」 であるとも言われていますが、「潮/吹き女」 であれば、指を入れたら明らかに分かる筈です。

 

「ぷっくり」 するのは、きっと 「潮」 を蓄えているからに相違ありません。♪(笑)

 

***

 

そんな、「潮/吹き」 ですが、「潮/吹き」 に拘(こだわ)る 「手マン男」 をたまに見かけます。多分、男の場合は、女性の 「潮/吹き」 を男の 「射/精」 と同じ 「気持ち良い」 行為として認識してしまうのでしょう。

 

   「潮/吹き≒イカせた」

 

的な認識が、「手マン男」 には、あるんだと思いますが、誰に聞いても、「出ちゃう」 認識は、女性にもあるものの、そこで 「オーガズム」 なり 「エクスタシー」 を感じる女性は、自分が知る範囲では、一人もいません。

 

気持ち良くなっている 「女性」 が 「潮を吹く子」 の場合、「オーガズム」 でベッドを 「びしょびしょ」 にすることは確実です。しかし、女性が 「潮」 を吹いたからといって、その女性が必ずしも 「オーガズム」 を感じているわけではありません。

 

逆に、そういう 「潮を吹く」 女性は、常に自分の 「粗相(そそう)」 と認識しているようで、それが原因で、男性に嫌われたりしないかということを、常に心配しています。

当たり前です。自分の家で 「そのような状況」 になったら、それを洗濯するのは自分なのですから。(苦笑)

 

もし、男性が 「潮/吹き命」 を名乗るのであれば、せめて 「寝床をベシャベシャにしてしまって、申し訳ありませんん」 と言う、女性が感じる 「軋轢(あつれき)」 から救ってあげて、「気持ち」 を高めてあげて、しかも、相手のカラダに配慮してあげて下さい。

 

手を洗う習慣もなく、しかも 「爪」 が伸び切った汚い指で、自分のアソコを 「ガシガシ」 やられた日には、その恐怖感で、思わず逝ってしまいます。(苦笑) 

 

男性のアソコも、女性のアソコも、粘膜が薄いので、乱暴に扱われると痛いですし、汚い手で触れられると炎症を起こしたりします。


***
 

自分の感覚で言うと、指先であっても、其処に触れた指で感じとって、それに応えるということ。

 

未経験者は、自分の頭の中にある 「AVのシーン」 をイメージして、手を動かしたりしてるのかも知れませんが、そうではなくて、自分が今接している 「女性」 の鼓動を自分の指先で感じ取ること。

 

自分の執着を外れて、如何に女性の感覚と同期を取るか、だと思っています。

 

***

 

もうひとつ。

 

酔った勢いで書きますが、

 

自分が思い描いたように、女を感じさせたい 「男」 と、自分が思い描いたように男に感じさせて貰いたい 「女」 は、どちらも満足できません。

 

大事なことは、其処に 「相手」 が居るということ。

感じさせたい男も、感じたい女も、相手を見て、相手を感じないといけないのです。

 

男性同様、女性の方も、自分の願望ばかりではイケません。

自分が思い描く、「上品な男の指が、自分のカラダを奏でる」 のを想像している女性に必要なのは、ゴツゴツとした職人の指であり、逆に、ゴツゴツとした指しか知らない人に必要なのは、実に軽やかであり、そして強弱のインパクトをコントロール出来る 「繊細な指」 なのです。

勿論、どちらもフェザータッチが基本ですし、信頼出来ることは必須ですが、女性の 「快楽」 は、自分を超えたところにあるということ。

 

一番大事なことは、相手に 「潮」 を吹かせることが出来るかどうかではなくて、自分の指で相手を感じてあげることであり、女性にとっては、自分を超越(料理)する 「相手」 の存在に、自分を委ねることなのです。w

 

***

 

最後に、前回の 「オーガズムとは(7)」 の記事でも引用した、日本家族計画協会の機関紙(第709号の記事に掲載されている 「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ2012 調査結果の概要」 にある記事をご紹介致します。

 

「潮が吹く」経験は34・4%
AVでは「潮が吹く」がよく話題になっている。医学的には「女性の射精(Female Ejaculation)」と呼ばれている。その部位は、腟前壁に位置するG(グレーフェン・ベルグ)スポット。医学用語ではスキーン腺への直接的な刺激の結果起こり、一般女性の6割ほどがその存在を自覚するといわれている。

 今回の調査では、34・4%の女性(未婚39・1%、既婚32・5%)が「潮が吹く」を「何度も」「たまに」経験しており、中でも未婚の40歳代では18・1%が「何度もある」と回答している。未既婚ともに50歳代、60歳代で「潮の意味がわからない」との割合が高くなっている。
 その一方で、「オーガズム」の経験が必ずしも「潮が吹く」とは関係がないということも明らかにされた。

 

***

 

「潮」 を吹いたからと言って、女性は 「オーガズム」 を感じているわけではありませんが、「オーガズム」 の結果、「潮」 を吹く女性は、「3割はいる」 と言うことです。

 

女性も男性も 「潮」 に拘(こだわ)らず、女性は、ベッドが 「ぐしょぐしょ」 になっても、自分を卑下せず、お互いが相手を許容すること。

 

「潮」 を吹きやすい女性の場合、次のようなアイテムがあると、お家でする場合などに便利かも知れません。

 

 

 

2019/04/05

オーガズムとは(7)

過去記事 「オーガズムとは(6)」 の続きです。

 

以前にも、女性の 「オーガズム」 を客観的に確認できる、いくつかの 「反応」 について、説明したことがありますが、再度おさらいしてみたいと思います。

 

女性自身が、「オーガズム」 を 「快感」 の一種として、うまく 「脳」 がキャッチ出来ているかどうかは別にします。まず現象として現れるのが、① 「膣の収縮(あるいは痙攣)」 です。男性からすると、膣が締まった後、子宮が降りてきて、男性自身が外に押し出されそうな感覚があります。若い女性のように、膣周辺の筋肉が硬い女性よりも、出産経験があったりして、筋肉のほぐれている女性の方が顕著に表れます。

また、このときに、セ/ックスの運動量以上の、② 呼吸回数が増えたり③ 心拍数が増えたり④ 血圧が高くなったりする他、背中を中心に ⑤ 「発汗」 が見られる場合があります。

 

何故、男がこのようなことを知っている必要があるのか?

 

嘘イキの話

 

日本家族計画協会の機関紙(第709号の記事に掲載されている 「ジェクス・ジャパン・セックス・サーベイ2012 調査結果の概要」 のところにも書いてありますが、「イケない」 女性は、男に対して 「申し訳なく感じたり」 することが多いのです。いわゆる 「嘘イキ」 です。

この記事の部分を見ると、女性ぼ 「嘘イキ」 については、以下のように書かれています。

 

オーガズムが「いつも」ではないという女性に、「オーガズムを感じているふりをしたことがあるか」と尋ねると、65・1%が「ある」(未婚67・1%、既婚64・2%)と回答。その理由は、「相手に悪いから」が54・3%(未婚57・7%、既婚52・8%)、「早く終わらせたい」が28・6%(未婚26・8%、既婚29・3%)という結果であった。未婚女性では50歳代、既婚女性では60歳代が「早く終わらせたい」の割合が他の年齢層に比べて高くなっている。

 具体的に、「その他のコメント」をみると、「相手を喜ばせたい」(35歳)、「タイミングを一緒にしたい」(41歳)、「相手の気分を盛り上げるため」(42歳)、「相手が期待しているから」(46歳)などであった。

 

しかし、このときの女性の 「嘘イキ」 のほとんどは、「AV ビデオ」 などを参考にした 「喘(あえ)ぎ声」 と、その後の自己申告に過ぎません。

 

嘘イキの功罪

 

では何故、騙されてはいけないのか?

 

一度女性が 「嘘」 を付くと、男性に 「女性をイカせた」 ものと誤認させる原因になりますし、女性は下手をするとそれ以降、ずっと 「嘘」 をつかなければならない状況に陥る可能性があるためです。

また、女性が男性に気を使ってしまう結果、セ/ックスに集中出来ず、男性に身も心も委ねられない 「癖」 がついてしまうのです。

 

女性が、あるとき、自分の 「性」 にしっかり対峙してみたいと思っても、自分のパートナーである旦那は、既に自分がイケてると信じているために、今更ながら、旦那に協力を求められないのです。

 

ですので、旦那との関係修復を望むつもりもなく、旦那とのセ/ックスが嫌いで嫌いで仕方がなく、一秒でも早く終わらせたいという場合以外は、少なくとも、パートナーとのセ/ックスを大事に思う女性は、「嘘イキ」 されないことをお薦めします。

 

また、男性は事前に女性に対して、「嘘イキは絶対にしないでね」 と約束事を決めておくこともお薦めしています。

自分が 「イキづらい体質」 で、男に申し訳ないと思っても、「嘘はダメ」 と言うことです。

お互いが 「性」 に対して真摯に向き合い、二人が寄り添ってこそ、性生活の向上があるのです。

 

本イキを確認する方法

 

ちなみに、女性の 「オーガズム」 で一番顕著な反応は、「臀部から腹部に渡る骨盤底筋の痙攣」 ですが、オーガズムが小さい場合は、この痙攣が見られない場合もあります。

しかし、前に説明した、①~⑤ の 「反応」 は、客観的に観察できる特徴ですし、これらの特徴の多くは、自分で意識的に再現できない反応です。オーガズムのときの膣の収縮を意識的に出来る人や、心拍数や血圧を意識的に上げたり、意図的に発汗出来る人は、まず居ません。(^^;

呼吸は女性の息継ぎで、心拍数は女性の胸に触れれば分かりますし、血圧は、女性の手の甲に触れれば、手の甲の血管の浮き出る具合と硬さで、確認出来ますし、背中の発汗は、背中に手を回せば確認出来ますので、きちんと セ/ックスを極めたい男性は、これらの特徴をしっかりと押さえておく必要があります。

 

心拍数や呼吸数および血圧等の変化については、「JASE 現代性教育研究ジャーナル 2018年 No.92」 に掲載されている 「今こそ活かそう! 性科学の知識」 という記事の中にも、次のように書かれています。

 

心拍数

興奮期の次に起こる平坦期に 心拍数は平均毎分 100 ~ 160 回、オーガズム期にな ると毎分 100 ~ 180 回。消退期には急速に正常に回 復するとはいえ 150 ~ 80 回となる。成人の安静時の 心拍数はおよそ毎分 50 ~ 70 回で、毎分 100 回を超 える状態を頻脈というが、相当な負担が心臓にかかっ ていることになる。

呼吸数

呼吸数も通常成人では毎分 10 ~ 20 回程度だがオ ーガズム期には 40 回を数え、発汗については興奮期、 平坦期、オーガズム期には特に反応しないのに、消退期には広範囲に発汗帯が出現する。 

血圧

血圧の変化も著明だ。血圧は平坦期から上がり始 め、オーガズム期には収縮期(最高血圧)で 30 ~ 80mmHg、拡張期(最低血圧)で 20 ~ 40mmHg 上 昇する。消退期になると正常に復する。

 

心拍数も呼吸数も、ほぼ 平常時の 「倍」 になるということです。

 

セ/ックスとマスタベーションの違い

 

ところが、この報告によると面白いことに、マ/スターベーションの場合は、正常時の毎分 63 回程度の脈拍がオーガズム期で毎分 85 ~ 97 回程度にしか上昇しないのだそうです。

呼吸数や血圧の上昇については、どの程度なのかは分かりませんが、やはり、セ/ックスと比べると、体力(運動量)だけでなく、興奮の度合いも抑えられているように思います。

 

自分も、仕事がかなりきつかったときなどは、セ/ックスをすると 「身体が起きて」 しまい、その後、眠いのにもかかわらず何故かなかなか寝付けず辛かった記憶があります。

仕事や子育てが忙しく、睡眠不足で疲れが溜まっている場合などは、どうしても 「セ/ックス」 する気分になれない場合であっても、性欲を解消するためだったり、あるいは、気持ち良くなることでストレス発散や気分転換をしたりすることがありますが、この辺りの、セ/ックスとマスタベーションの 「運動量」 や興奮度の違いが関係しているのかも知れません。

 

ですので、仕事から帰ってきて、旦那がひとりでしていたとしても、「私というものがありながら」 などと気分を悪くせず、単なる 「性欲」 の解消だと思って、「外で浮気されるよりはいい」 と思って温かい目で見守ってあげて下さい。

あるいは、断ってばかりではなく、奥さんが、お口や手でお手伝いしてあげるのも、2人の性的関係を維持していく上では、良いかも知れません。

 

日本のセ/ックスは最低

 

日本は、他の国と比べると、セ/ックスの回数が異常に少ないと言われています。イギリスのコンドームメーカー 「デュレックス(Durex)」 が2007年に実施した調査 「デュレックス セクシャル ウェルビーイング グローバル サーベイ2007 (Durex Se/xual Wellbeing Global Survey 2007)」 によると、「セ/ックスの年間平均回数」 は、1位がギリシャの164回、2位がブラジルの145回、3位がロシア・ポーランドの143回であるのに対して、日本は最下位の 48回。48回は毎週1回に相当する値です。

「セ/ックスを大切と思っている国」 は、1位がギリシャの80%、2位がブラジル・ポーランドの79%、日本は最下位の39%。

そして、「セ/ックスの満足度」 においても、1位がナイジェリアが67%、2位はメキシコの63%、3位がインドの61%であるのに対して、日本は最低の15%。

 

日本は、セ/ックス以外に楽しむことも多く、また、仕事を含め、他の国に比べるとやらなければならないことも多いのかも知れませんが、セ/ックスを大切に思っている人が最も低く、また、セ/ックスにおける満足度も最も低くなった結果が、現在日本が直面している 「少子高齢化」 です。

 

海外からの圧力によって、浮世絵に見られるような、江戸時代に花開いた日本固有の 「性の文化」 も、明治・大正・昭和という時代の流れと共に衰退してきましたが、日本はあらためて、「性」 に対する意識を変えるべきときに、差し掛かっているように思います。

 

***

 

そのためには、「セ/ックスで気持ち良くなることを肯定する」 こと。 そこから全てが始まるように思います。

2019/04/04

ニッポンのセ/ックスを読み解く(6)

前記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)」 の続きです。

 

前回の記事までは、「ジェクス」 の調査データに基づいて、「男女の浮気や不倫」 について論じてきました。

「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 のところでは、某ブロ友さんより、「意外と多いですな!」 とのコメントを頂きましたが、確かに 60代男性の現在進行形をも含む7割を超える 「浮気率」 を見ると圧巻です。(苦笑)

60代の男性と 「したい!」 と思われる女性は少ないとは思いますが、 「性の深淵」 を見るような気がしますし、50代に比べると半減してはいるものの、60代にて未だに現役な方もいらっしゃる訳で、自分も、これからも精進したいと思っております。(笑)

 

実を言いますと、自分も40代のときは、「50代なんて終わってるだろ?」 と思っておりました。(苦笑)

まあ、そもそもを言えば、自分が20代や30代のときには、まさか50代の人達が 「してる」 とは思ってもおりませんでしたし。(^^;

 

 

しかし、この60代の男性で7割を超えるオレンジ色の部分は、「これまでに配偶者や恋人以外の人とのセックスがあったか」 という問いに対して 「あった」 と答えた、あくまでも、過去の浮気であり不倫なのです。

 

人生も長くなれば、いろいろなところで迷いが生じます。

過去の 「浮気」 や 「不倫」 と言っても、もしかしたら 「たった一度の迷い」 かも知れませんし、「たった一度の風俗」 なのかも知れません。

 

中には、風/俗通いをやめられない 「ツワモノのおっちゃん」 もいるかも知れませんし、自分のように 「多頭飼い」 のえげつないゲスなオヤジもいるかも知れない。

もしかしたら、職権を乱用して、従業員の女性を誑(たぶら)かすなど、卑劣な輩の悪行も、この中に含まれているかも知れません。

 

しかし、浮気は浮気、不倫は不倫。

 

そして残る3割の人達の内情は、「統計」 上は明らかになってはいませんが、可能性とあるのは、性欲を感じない、あるいは、セ/ックスしたいとは思わない人達。

 

結果として見れば、不起訴になるか起訴相当かを別にすれば、「人間はこれだけ、不完全である」 ということなのです。

 

そして 「女性」 の場合も、「女性用風/俗」 が未だ発展途上にあるので、表には出て来ていないものの、やはり男性同様 「不完全」 なのです。

 

***

 

「結婚相手」 に、自分の100%理想の相手と言うものがいないように、最後は何処かで割り切らなければいけないのです。

 

「セ/ックス」 は、「秘め事」 であるだけに、いろいろと後回しにされやすく、夫婦の中でも一番 「歪み」 が出易いところなのです。

 

「揚げ物」 嫌いの奥さんに、いくら 「とんかつを食べたい!」 と言ったところで、家の中の雰囲気を壊すだけです。それならば、外でこっそり 「とんかつ屋」 で、美味しい 「とんかつ」 を食べれば良いのです。

 

「セ/ックス」 も同じ。

 

「セ/ックス嫌い」 のパートナーや、既に自分から心が離れた相方に、いくら迫ったところで、断られるだけです。

また、断る方は断る方で、体調不良とかそういう問題ではなく、既に心が冷めているのであれば、「外でしてきて」 と相手に伝えるべきでしょう。

 

しかし、人によってはいろいろな考え方があります。

 

鳴かぬなら 殺してしまえ ホトトギス (織田信長)

鳴かぬなら 鳴かせてみせよう ホトトギス (豊臣秀吉)

鳴かぬなら 鳴くまで待とう ホトトギス (徳川家康)

 

「とんかつ」 の例で言うなら、織田信長なら 「離婚」、豊臣秀吉なら 「DV」 です。

 

「浮気」 も 「不倫」 も外食文化です。(笑)

 

鳴かぬなら 鳴くのを探そう ホトトギス (チョビワルおや路)

 

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前回、ジャクスの調査から、1/3 の人は浮気をし、1/3 の人は現状維持、そして、残る 1/3 はセ/ックス未経験の人と分析しました。

1/3 の 「現状維持」 派というのは、男性ではとりあえず 「風/俗」 で済まし、女性では 「何かで誤魔化す」 ということです。SNS などで 「ネット恋愛」 してはいるけど、リアルでは会わないという女性や、「プラトニックな恋愛」 に限定しているという女性は、このタイプです。

 

では、残る 1/3 の人達はどんな人達なのか?

 

いろいろと調べてみると、「性欲がない」 わけではないようです。

 

これは、「JASE 現代性教育研究ジャーナル」 2019年 No.94 の 「青少年の性行動の不活性化と多様性」 という記事に掲載されていた 「学生の性に対する関心」 についての調査結果です。

 

 

少なくとも、大学生の時点で、未だに 「性に対する関心」 のない人も見られますが、しかし、国勢調査にあるような 「セ/ックス未経験者数」 に上るような比率で見られるわけでもありません。

 

いろいろとネットで調べていくと、次のような幾つかの記事にぶち当たりました。

 

「なぜ日本人の間で30歳前後のセックス未経験者が増えているのか」というニュースがCNNで報じられる」

「介護事業を始めて気がついた、中年童貞の深刻さ」

 

まず、最初の記事には、いくつかのインタビューもありますが、サカイさんが、

「女性に出会って魅力を感じると、デートに誘ったり手をつないだり、キスしたりと普通はそんな風に進むものですが、私の場合はそのような事がこれまでに起こりませんでした。そういう機会は自然にやってくるものだと思っていたのですが、何もありませんでした」

と言っているように、「完全に受け身」 であるということです。

自分の意思を全く感じられないほどです。主体性が全く感じられません。

 

二番目の記事は、「中年童貞」 に関する記事で、幻冬舎から出版されている同名の書籍からの引用記事のようですが、コチラは、秋葉に集う 「中年オタク」 の童貞率が高いとしています。

二次元しか愛せないっていうオタクがいるけど、そのほとんどは方便ですよ。実際は現実の女の子に相手にされないから、二次元が好きというのが一般的です。最近はネットで叩かれるからみんな言わなくなったけどね。二次元しか好きになれないって言い訳、自己暗示。オタクの人に見られる傾向だけど、自己正当化するわけですね。非モテって言葉も同じように使われている。俺たちはモテないのではなく、モテたくないと。もちろん例外もあって現実の女の子からモテるルックスだけど、二次元しか興味がないって人もいる。それは若い世代に多いですね。

アニメなどの二次元やフィギュアへの傾倒は、現実の性からの逃避であり、これらは単なる自己正当化にすぎないという意見は熾烈です。(苦笑)

リアルな女性は、自分の思い通りにもなりませんし、ワガママも言います。(苦笑)

こういった人達から見れば、それは 「面倒臭い」 以外の何物でもないのでしょう。

自分の先輩にも、こういうタイプの男性はいましたので、何となくイメージが沸きます。w

 

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こうやって、3つのグループを対比してみると、「浮気」 したり 「不倫」 に走る男女は、リスクを取って果敢に攻める、あるいは、それを熱望しているタイプの人達であり、第二のグループは、そこまでの勇気がなかったり、あるいは、条件が揃わないなどの理由で行動に移せない保守的なタイプ、そして、最後のグループは、そもそも人付き合いからして苦手なタイプ、あるいは、鼻から諦めているか、逃げているタイプと言えるのかも知れません。

 

「不倫」 や 「浮気」 をしているからと言って、「コミュニケーション能力」 に富んでいる人ばかりとは限りません。

女性の場合は、自分が熱望していることの意思表示が出来て、そして、それを察知できる男性であるならば、組み合わせは成立します。

大きな違いは、「鼻から諦めてしまう人」、「躊躇してしまう人」、そして 「行動に移せる人」 の違いであるように思います。

 

勿論、倫理観も大きいと思いますし、性欲のある・なしも関係すると思います。

 

しかし、「一生の話」 ともなると、誰も見ていない状況というものもあれば、棚から牡丹餅みたいな状況もあるわけで、そこまで自分を律することは難しいということなのでしょう。

 

結局のところ、「文春砲」 に始まる、マスコミによる 「ゲス不倫」 騒動で、一番騒いだのは、男性の人口の 1/4 を占め、女性の人口の 1/3 を占める、第三極にいる 「セ/ックス未経験」 の人達であり、そして、追従したのが、第二極にいる女性陣だったのではなかったのでしょうか?

2019/04/03

ニッポンのセ/ックスを読み解く(5)

前の記事 「ニッポンのセ/ックスを読み解く(4)」 の続きです。

 

ひとつ前の記事では、男性の 1/3 が 「不倫」 や 「浮気」 をし、他の 1/3 の男は 「風俗」 に通い、そして、残る 1/3 が 「不倫」 も 「浮気」 も 「風俗」 通いもしないと結論付けました。(笑)

お金がなければ 「風/俗」 には通えませんし、モテない男は、「職権乱用」 でもしない限り、「不倫」 も 「浮気」 も出来はしません。

 

今回は、残る 1/3 の、「浮気をしない系」 の 「男性」 についての話です。

 

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ちなみに、「ニッポンのセ/ックス 2018年版」 によると、男性で 5.4%、女性で 7.6%が、「同性を好む」 と答えたそうです。

 

そして、もうひとつの問題。

それは、「性体験」 のない人達の存在です。

 

国勢調査の結果を踏まえて言えば、2015年の時点で性交渉の経験のない独身者の割合は、20~24歳の独身男女で、ほぼ2人に1人。25~30歳も独身男女で、ほぼ3人に1人。

30~34歳の独身男性で、4人に1人、同じく30~34歳の独身女性で、3人に1人が未経験者という結果になっています。

 

 

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「性体験」 のないまま、「結婚」 することが問題だとは思ってはいませんし、個人的には、結婚において、「バージニティ(virginity)」 というものは重要だとは思っていません。

「問題」 は、年齢が上がるに連れて、この人達が結婚する確率が極めて低いことにあります。

40歳を超えて初婚を迎える人は、ほんの一部の人達に過ぎません。

人口動態統計調査を見ても、「累積初婚率」 は、男性人口1,000対し、700~800に過ぎません。

 

つまり、男性の4人に1人は、結婚しない確率が高いのです。

こちらは、単なる 「結婚の話」 なのですが、そしてその一方で、未婚男性の性交渉の未経験比率も、やはり同じく男性の1/4の値を示しているのです。

 

国勢調査の結果として、35から39歳の独身男性の 1/4 にあたる男性は 「童/貞」 であり、そして、1/3 弱の女性は 「処/女」 なのです。

この人達が、40歳以降に結婚する比率は、人口動態上は、かなり低くなります。

 

 

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「結婚」 も 「セ/ックス」 もその人の 「ライフスタイル」 です。

「結婚」 していなくても、「セ/ックス」 している人はいるでしょうし、「結婚」 していなくても、「出産」 している女性は居ます。

もちろん、「結婚」 しても、性交渉のない夫婦もいるでしょう。

 

だからと言って、こういった人達が、「性的能力」 に欠けるとは思ってはいません。

性的に受け身であったり、「性」 に対する偏見があったり、「処/女性」 に対して強い思い込みがあったり、あるいは、そもそも 「性的行為」 に興味がなかったり。

それまでに 「セ/ックス」 を未経験だった理由が、本人の 「性欲」 の欠如にあるのか、「宗教」 的な 「戒律」 によるのか、それとも、単に機会がなかったからなのか。その辺は分かりません。

しかし、ひとつ言えるとすれば、「性」 に保守的であり、そして、「性」 の経験が少ない人達であるということです。

 

「結婚」 という 「スタイル」 を取るか・取らないかは別にして、「セ/ックス」 の経験があるか・ないかは、「性」 に対する嗜好を表しているとも言えるのです。

 

そして生来、「セ/ックス」 を好まないわけですから、「浮気」 や 「不倫」 もする筈がありません。(苦笑)

 

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もちろん、自分の女房や彼女のことが 「好きで好きで溜まらない」 男は 「浮気」 なんかしないでしょうし、仕事に忙殺されて、寝る時間さえも惜しむ人は、女性のことを考えている時間すら、持ち合わせていません。

 

しかし、これらの調査が示していることは、男性も女性も、三つのタイプに分かれるということ。

 

1/3 の男性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の男性は、女性をお金で買い、そして、残る 1/3 の男性は、そもそも 「セ/ックス」 には全く興味がないか、あるいは、異性との 「セ/ックス」 には全く興味がないのです。

 

そして、女性の場合も、

 

1/3 の女性は、「浮気」 や 「不倫」 を楽しみ、また別の 1/3 の女性は、「セ/ックス」 に興味を示さず、そして残る 1/3 の女性は、不倫や浮気をしない人達なのです。

 

 

「ニッポンのセ/ックスを読み解く(2)」 の記事でご紹介した、自称 「独身研究家」 の 荒川和久氏は、

 

「いつの時代も 『恋している男女』 は3割だけ」

 

と言っていましたが、ようやく腑(ふ)に落ちた次第。(^^;

 

「トキメキ」 であれ 「セ/ックス」 であれ、追い求めるのは、男も女も 3人に2人。

しかし、その2人の人のうちの1人は 「恋を楽しめる人」 つまりは、相手の出来る人であり、もう1人の人は 「恋を楽しめない」 人、すなわち相手の出来ない人。

 

どうやら、そういう意味のことのようです。(笑)