2ntブログ
2019/04/22

体位の話(12)

昨日の 「体位の話(11)」 の続きです。

 

前回に引き続き、「座位」 を解説していきます。

今回は予告通り、【乱れ牡丹(ぼたん)】 の話から。

 

実は、【乱れ牡丹】 と似た体位である 【絞り芙蓉】 との違いや、数ある四十八手サイトの間違い情報を見比べていて、【乱れ牡丹】 部分の説明が難航していました。

 

 

【乱れ牡丹】 は、胡坐(あぐら)を掻いた男性の上に、女性がまたがって脚を大きく開き、男性が女性の脚を下手で抱えるという、まるで AV さながらのポーズ を取る体位です。

「かかえどり」 と呼ばれる体位の一種ですので、男性が女性の脚を下手で抱える 部分が大事なポイントになっているようです。

 

乱れ牡丹

 

女性の脚先は、男性の脚の上が基本なのでしょうか?

 

女性の脚先を浮かせておくのは、かなり大変だとは思いますが、脚先が男性の脚から外に出て床に付いてしまっても、内側で床に脚を付いてしまっても、【乱れ牡丹】 とは少し違うような気がします。

女性は、男性の寄り掛かっても良いのですが、脚では一切身体を支えず、体重は男女の交接部分と男性が支える手に掛かっているのが大事であるような気がします。

 

ちなみに 【乱れ牡丹】 と呼ばれる 「家紋」 を見つけました。似ているとしたら、実際の 「牡丹」 の花よりは、こちらの 「紋章」 の方が、体位の形に何処か似ています。

 

 

下の花弁が男性の胡坐(あくら)に、上の花弁が女性の脚に見えてしまうから不思議です。

女性が上になって、膝(ひざ)同士をすぼめれば、まさしく 「この紋章」 に見えてしまいます。(笑)

そして何よりも、大事な共通点は、合わさっている 「男女の交接部分」 が中心になっていること。

 

男性に身体を預けて脚は浮き、女性の全ては交わっている 「アソコ」 に集中しているのに対して、男は、女性を脚を抱えるために上半身には力が篭ているために、力がみなぎっている。

 

明らかに、女性の 「気持ち(ハート)」 が高まる体位と言えます。


「鴛鴦閨房秘考(おしどりねやの志ぐさ)」 には、この 【乱れ牡丹】 の記述があるようなのですが、その記述によると、どうも 【乱れ牡丹】 の体位を取る場合は、まず 【本駒駆け】 なるバ/ックに近い体位を取り、アソコをはめた状態のまま、① 女性のお尻を自分のお腹の上に乗せる状態にして、そこで正座から胡坐に崩し、② 自分(男性)の腰を少し前へのめらせるようにしてから、③ 女をおもむろにおこして、女の左腕で首に巻きつかせた後、④ 女の両足を開いたままグットすくい上げるんだとか。

 

ちなみに、【本駒駆け】 とは、正座して後ろ手の男子に、女性が後ろ向きになって男性の太腿をまたいで膝(ひざ)をつき、自分で息子を手に取り腰を下ろす、「座位」 と 「バック(後/背位)」 が合わさったような体位です。

 

本駒駆け

 

この 「紋章」 に近づけるのであれば、すくいあげる男の手は、もうちょっと 「女性の臀部(お尻)」 に近いところの方が良いかも知れません。

 

 

そして、この 【乱れ牡丹】 と似ていて、混同しそうな体位であり、自分も困惑した体位が 【絞り芙蓉】

ちなみに、【絞り芙蓉(しぼりふよう) が、どんな体位かと言うと、こんな感じです。

絞り芙蓉

 

こちらの体位は、「かかえどり」 ではないので、男性の手は基本自由。女性の胸をいじったり、交接部分を探ったりと、やりたい放題できるのが魅力です。(笑)

また、女性の開いた脚が男性が開いた股よりも外側にある のもポイントのようです。

 

ちなみに、自分は 「愛のいとなみ」 というブログを良く参考にしていますが、それは、きちんといろいろな古文書にあたっているためです。

そして、この著者も、【乱れ牡丹】 と 【絞り芙蓉】 の違いに悩むことになるのですが、この著者が 『いろの辞典』【改訂版】 をあたってみたところ、

 

アグラをかいた、男性の膝の上へ、片足を伸ばして半身になり座る スタイル。男性が女性の乳房やサネなどにかわいがることが出来るなど色々な愛撫の方法を楽しめるのが特徴。男に引き寄せられつつ倒れ、足を高く上げるさまが、大輪の芙蓉が華やかに開くのに似ている事に由来する。

 

といった記述を見つけたとのこと。

 

女性が片足を伸ばしているのは、男性の脚の内側にある脚で、もう一方の脚は、しゃがむ以上は立て脚な筈。位置は逆に男性の胡坐の外ということになります。

 

この説明を見て上記の推測から、思わず思い浮かべてしまったのが、この図です。(笑)

 

 

体位で出演しているお二人のモデルが実に可愛そうなのですが、この企画を監修した人も、こういった挿絵を使用している他のサイトを参考にしたのでしょう。(苦笑)

 

 

ある意味、実に残念です。

 

【絞り芙蓉】 の話に戻ります。

 

【絞り芙蓉】 のポイントは、男性が女性に脚を掛けて女性の脚を思いっきり開いているところ にあると言えましょう。

【乱れ牡丹】 は、男性が女性の脚を抱えて開き具合やはまり具合を調整しますが、【絞り芙蓉】 の場合は、男性が脚の開き加減や腰の当て具合を変えたり、女性の腰を手で操作して調整しているわけです。

 

***

 

【乱れ牡丹】 も 【絞り芙蓉】 のどちらの体位も、床や布団の上だと挿入が難しそうですが、ソファーなどを利用すればいくらか楽になるようにも思えますし、たまには、この 【縛り芙蓉】 の挿絵にあるように、干して積んである布団のところで、このように乱れてみるのも悪くない気がします。(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/04/21

体位の話(11)

昨日の 「体位の話(10)」 の続きです。

 

前回は、基本的な体位として 「正/常位」 や 「屈/曲位」 などの体位を説明しましたので、今回は 「座位」 の代表的な体位を説明致します。

 

座位における問題

 

「座位」 は二人が互いに対面するか否かによって、一般に 「対面座位」 と 「後背座位」 に分類されますが、日本の場合は、「正座(せいざ)」 もあれば 「胡坐(あくら)」 もあるし 「坐禅(ざぜん)」 もあるので、「座位」 のバリエーションも大変豊富です。

ある意味、「日本文化」 を体現しているのが、「座位」 と言っても過言ではありません。

 

しかし、身体の堅い自分にとっては、ある意味 「一番苦手な体位」 なのが 「座位」。(苦笑)

特に最近は、あまり胡坐を掻く機会が少なくなってきているためでしょうか。たまに胡坐を掻こうとすると、足が攣(つ)りそうになったりして、情けないと言ったらありゃしません。(苦笑)

 

そんな場合の 「座位」 の対処方法を簡単に説明しておきますと、「座位」 にはいくつかのタイプがあり、男女双方が後ろ手を付くようなタイプの体位は、床の上とか布団の上でする以外にありませんが、ソファーなど 「背もたれ」 があるとやりやすい体位もあれば、丸椅子またはスツールのような、背もたれのない方がやりやすい体位もありますし、男女のいずれかが後ろ手を付くようなタイプの体位であれば、「座椅子」 もひとつの選択肢になり得る体位もあります。

 

例えば、【乱れ牡丹(ぼたん) のように、二人が同方向を向く体位のものは、「背もたれ」 のある [ソファー][座椅子] を使った方が足が疲れないでしょうし、

 

乱れ牡丹

 

【だるま返し】 のように、どちらかが後ろ手を付くような体位では、[座椅子] なんかが効果を発揮しそう。

 

だるま返し

 

また、【唐草居茶臼(からくさいちゃうす) のような対面座位の場合は、布団の上でも勿論楽しめますが、椅子を使うのであれば、「背もたれ」 のない [丸椅子][スツール] の方が、断然やりやすいと思います。

 

唐草居茶臼

 

二人の体重を掛けられない華奢(きゃしゃ)な 「丸椅子」 なんかは論外ではあるものの、低めの 「スツール」 なんかは、二人で一緒にまたがったりして、「座位」 的な利用にはとても重宝します。

 

というわけで 「座位」 については、こういった 「応用」 も意識されながら読み進めると、良いかと思われます。(笑)

 

 

座位の基本

 

座位の基本形は、【地蔵抱き】 とも 【抱き地蔵】 とも呼ばれますが、【居茶臼】 と言う体位です。

「茶臼」 と言うのは、「騎/乗位」 のことを指しますが、「居茶臼」 というのは、「騎/乗位」 の状態から男性が身体を起こした状態の 「座位」 のことを言うそうで、【座り茶臼】 とも呼ばれるそうです。

 

多くのサイトでは、もう既に 「椅子を利用した体位」 のような感じでアレンジされてしまっていますが、正しくはコレ。

 

地蔵抱き(居茶臼)

 

この状態から、女性が男性の腰に脚を絡めると、【茶臼絡み】 とも言いますが、ひとつ前に紹介した 【唐草居茶臼】 と呼ばれる体位になります。

 

唐草居茶臼

 

そして、男性が、女性の絡めた脚の片方をすくいあげると、女性の股が透かして見えるからか、【股すかし】 と呼ばれる体位に、女性の両方の脚をすくいあげると、【下り藤(さがりふじ) という体位になります。

【股すかし】 も 【下がり藤】 も、男性が女性の脚を抱えとるのがポイントです。

 

下り藤

 

以上の 「座位」 は、後ろ手を付かないタイプのものですが、ここから後ろ手を使う体位になります。

 

 

後ろ手を使う座位

 

【唐草居茶臼】 の状態から、女性が後ろ手を付き、男性が女性の両脚を抱え取り肩に掛けると、最初に紹介した 【だるま返し】 という体位になります。

男性は、女性の脚を抱えるようにして、体勢を維持します。胡坐(あぐら)を掻いた男性の上体が不安定で、前後に揺れる様子がだるまに似ていうことから、付いた名前ではないでしょうか。

この状態から、女性の後ろ手を外すと、一般に良く言われている、屈/曲位の 【だるま返し】 の体位になります。

 

だるま返し

 

【忍び茶臼】 は、【唐草居茶臼】 の状態から、男性が後ろ手を付き、女性は立膝(たてひざ)で、つま先立ちになる体位です。

ちなみに、【居茶臼】 では、女性は膝(ひざ)を付き、【唐草居茶臼】 では、男性の腰に脚を回す形になります。

 

忍び居茶臼

 

【忍び居茶臼】 の状態から、女性も後手を付き、男性が胡坐(あぐら)を解くと、男女の形が丁度鏡に映ったように対象に見えることから 【鏡茶臼】 と呼ばれる体位になります。

 

鏡茶臼

 

また、【鏡茶臼】 の状態から、男性が脚を八の字形にして、脚を女性の脚に掛けると、【狂い獅子】 という体位になります。

 

狂い獅子

 

***

 

次回は出来たら、【乱れ牡丹】 を解説します。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/20

体位の話(10)

昨日の 「体位の話(9)」 からの続きです。

 

前回の記事では、「膣口を刺激する体位」 のラスボスとして、【机掛け】【富車】 を紹介しましたが、今日は其処の説明に出した 【足絡み】 のような、基本的な体位のバリエーションを説明したいと思います。

 

***

 

【足絡み】 は、正/常位や屈/曲位の体位のひとつで、下になった女性が、足を男性の腰や背中に回し掛けて、足を組む体位です。

 

少し前までは 「カニばさみ」 とか 「ロック」 などと言われていたもの。

 

自分も昔、独身のときの話ですが、女性と 「生」 でしていてイキそうになったとき、思わず 「カニばさみ」 を喰らってしまい、出すのを堪えながらも、必死でロックされたその女性の足から逃れるのに、凄く苦労した思い出があります。そのときは何とか無事脱出に成功したものの、もし漏らしてしまって、それで 「子供が出来たから結婚して~!」 みたいに言われたら、さすがに怖過ぎです。男性の皆さんは、気を付けて下さい。(笑)

 

足絡み

 

【足絡み】 は、男性にしがみつく感じになるので、女性も気持ちをやりやすい体位です。

また、女性が巻き付けた踵(かかと)で、自分が心地良いと感じるリズムで合図を送れる体位でもあるので、男性は女性のサインを感じ取ったら、上手くその動きに合うように動いてあげて下さい。

 

男性の腰に両脚を回すものの、足を組まないものは 【揚羽(あげは)本手】

アゲハチョウの 「アゲハ」 です。足を組む必要がなく、足を男の背中に少し浅めに乗せているだけなので、男性の動きに合わせてひらひらと上下するところから付いた名前でしょう。(笑)

 

揚羽本手

【足絡み】 の状態で、女性が男性に両腕を回すと 【襷(たすき)掛け】 という体位に、

 

襷がけ

 

また、【足絡み】 の状態から、男女が 「ガッツリ」 と抱き合うと、【番(つが)い鳥】 という体位になります。

 

番い鳥

 

***

 

正/常位や屈/曲位のバリエーションとしては、既に、女性が男性の太腿に足を掛けて引き込むようにする 【網代本手】 や、女性の膝(ひざ)が女性の身体に付くくらい、深く脚を押し込むことで、女性の腰を浮かせる 【深山本手】。他にも、女性が胡坐(あぐら)を掻いたように開く 【洞入(ほらいり)本手】、女性のお尻の下に枕や座布団などを宛(あて)がう 【鶺鴒(せきれい)本手】 などをご紹介致しました。

 

網代本手                 深山本手

  

 

洞入本手                 せきれい本手

  

 

 

が、正/常位や屈/曲位のバリエーションは、これ以外にも意外とたくさんあります。

 

【笹舟本手】 は、女性の足を取って挿入した後、女性の膝同士がくっつくように女性の足を閉じた後、膝を女性の身体に押し付けるように乗り上がったような形になるものを言います。

男性が、女性の股が閉じるように両脚を抱えたり押さえて、女性にせり上がるような感じで体重を掛けて、女性の腰を浮かせるのが特徴です。

 

笹舟本手

 

逆に、この 【笹舟本手】 とは正反対に、女性の足を腕に掛け、女性の股を大きく開いた状態で挿入しているのが 【浮島本手】

しかし、【浮島本手】 が 「浮島」 たる所以(ゆえん)は、この図で言うと右手にあり、女性を抱き起しているところにあるようです。

 

浮島本手

「浮島」 ゆえに不安定な体位ではありますが、これと似たものに 【筏(いかだ)本手】 と言うのがあります。【揚羽本手】 の状態で、男が片手で女性を掬(すく)いあげるように、女性を起こしている体位です。

 

 

しかし、この体位には、「両手をついても、女性を片手で抱きかかえてもよし」 という説明が付いているそうなので、どうもポイントはそれ以外にありそうです。

「いかだ」 という名前は、この 【いかだ本手】 以外にも 【いかだ崩し】 や 【いかだ茶臼】 などがありますが、これらの共通点はいずれも、男性の股が閉じていて、脚がくっついていて 「ピン」 と伸びているところ。どうも 「足ピン=筏(いかだ)」 のようです。

 

また、これ以外にも、女性の両足をそれぞれの肩に掛けて担(かつ)ぎ上げ、女性にせり上がるように体重を掛けて、女性の腰を上げる体位を、【かつぎ上げ】

 

かつぎ上げ

 

【かつぎ上げ】 の状態で前傾する体位を、【蝦攻(えびぜ)め】 と言います。

 

蝦攻め

 

女性の両脚を腕もしくは肩で担(かつ)ぎ、男性が女性のお尻を持ち上げる体位を 【俵抱(たわらだ)き(本手)】

 

俵抱き(本手)

 

女性のお尻を抱えるように持ち上げることで、腰があがる体位と言われています。

自分も過去に一度だけ、この体位を経験した記憶があります。当時、特別 「体位」 に凝っていたわけでもないのですが、何故、女性のお尻を持ち上げようとしたのでしょう。

女性の身体が堅かったのか、やはりアングルだとか当たりだとかを何とか調整しようとしていたのでしょう。今となっては、相手が誰かも忘れましたし、理由は 「謎」 のままです。(笑)

 

 

女性の足を男性の胸に付けたものは 【うけあし】 と言います。

 

 

この図の場合は、【俵抱き】 で女性の腰を上げての 【うけあし】 になっていますが、自分の場合は、【笹舟本手】 のような感じで、女性の膝同士と足同士をくっつけ脚を折り曲げた後、女性の脛(すね)の部分をピッタリと押さえて、【深山本手】 のように女性の膝が身体に付くくらいまで体重を掛けて押し込むことで女性の腰を浮かせる場合が多いです。

女性の足が胸についているので、前傾も出来ず、男性にとっては動きが制限される体位です。

 

***

 

そして、正/常位・屈/曲位のラスボスが、この 【鶴瓶(つるべ)落とし】 です。

【鶴瓶(つるべ)落とし】 とは、真っ直ぐに伸ばした女性の両脚を、男性が両腕で揃えて、抱き抱える形の体位です。

 

鶴瓶落とし

 

 

この体位は、結構アクロバティックな印象を受けますが、女性の足を肩に担いで挿入し、足をどちらかもう一方に寄せ揃えた後は、前傾して女性の方に体重を乗せると、女性の腰が浮きますので、それを利用して正座の状態から膝立ちをしたり、膝立ちの状態から立ち上がったりします。

 

これは、男性が女性の足を抱えるという、普段はあまりない動作が絡むためか、どちらも言いようのない 「満足感」 を感じる体位です。

男性は、女性の足を抱き、引き込むように動きますので、女性は、男性に抱きしめられている感覚と野性味を感じるほか、好きな相手にモノとして扱われていることで、女性が持つ 「M性」 が刺激されるのかも知れません。  

 

「足フェチ」 の男性にとっては、溜まらない体位かも知れません。(笑)

自分も過去に1回だけ、した記憶があるのですが、残念ながら、そのお相手が誰だったのかは記憶にありません。(^^;

 

***

 

「体位」 は、パートナーとの 「相性」 もありますので、自分が興味あるからと言って、必ずしもパートナーとその 「体位」 が出来るわけではありませんし、気持ち良いかどうかも分かりません。

しかし何かの理由で無意識に、その 「体位」 を取りたくなってしまう場合がある、のも事実です。

 

ですので、もしご自身で 「コレ、気持ちよさそう!」 みたいな体位があったりしたら、実際に試してみられることをお薦めします。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/19

体位の話(9)

昨日の 「体位の話(8)」 からの続きです。

 

昨日の 「膣口を刺激する体位」 の補足です。

 

実は、前回の記事に、既に加えておいたもうひとつの体位があるのですが、最初に記事をアップした直後に、その体位の名称を間違えていることに気付いて急遽削除した、もうひとつの体位がありました。本日は、その体位について紹介いたします。

 

で、それは、どんな体位かと言うと、【机掛け】 という体位です。

【机掛け】 はどんな体位かと言うと、女性は仰向けに寝て、男性は膝をついて女性に挿入した後、女性の腰を手に抱え、自分の方に引き込むものです。

女性の腰が少し浮くような感じになり、挿絵だと、こんな形になります。

 

机掛け

 

挿絵からだと分かりませんが、この体位では、男性は腰を振るのではなく、手で引き込む 動作がメインになります。

そしてその真骨頂はと言えば、何よりも亀の部分が女性の膣口の上部壁面。すなわち、ちょうど 「Gスポット」 の辺りに強く擦(こす)れるところです。

 

そして、この 【机掛け】 の状態から半立ちになると、【富車】 という体位になります。

別名 【ひきがえる】 とも呼ばれる体位なのだそうですが、男が半立ちで、両手は、女性の腰を抱えて下に下ろしていますので、確かにカエルのような恰好になります。

ちなみに 「半立ち」 と呼んでいるのは、剣道で言うと 「蹲踞(そんきょ)」 の姿勢。和式便所におけるウンコ座りから中腰になる状態を言っています。

 

自分が無意識でこの体位をやってしまったのは、以前もお話したことがあると思いますが、「カズノコ天井」 の女性と致したときです。膣口上部の部分が、まるで昔の洗濯板のように 「ウネウネ」 していて、思わず彼女の腰を持って、自分で押し付けてしまったというのが本音です。(笑)

 

膝(ひざ)をついて上体を起こしている 【深山本手】 のような普通の正/常位の状態から、女性の腰を手で抱え、【机掛け】 のような状態になった後、あまりにも気持ちが良いので、半立ちになり、【富車】 のような状態になったのでしょう。

女性の背中も女性の両脚も床についていて、腰を思いっきり浮かした状態になりますが、女性の上体は斜めになっており、男性自身のアングルと直交しますので、実に膣口の上面部分、「Gスポット」 の辺りにこすり付けやすくなる のです。

 

ちなみに 「カズノコ天井」 は、その子が最初で、今のところその子が最後。今となっては、それが誰であったのかも思い出せません。(^^;

今思えば、若い時分は、「出会い≒可能性」 と考えていたのか、「これは!」 と思うような子であっても、何か自分の気にくわないことがあったりすると乗り変えちゃったり、ひとつひとつの出会いを大切にしていなかったな、と思います。

「それが若者だ」 と言ってしまえば、それまでなのですが、今考えると実に勿体ない。

本当に稀にみる名器でした。実際に指で触れて確認しましたが、膣口から入って上部の部分がウネウネとしていて、昔の洗濯板のような凸凹があるのです。

 

 

体位の話に戻ります。

 

では昨日は、上記の体位を何と間違えたかと言うと、【入船本手】 です。別名 【吊り橋】 と呼ばれるという話もあって、多くのサイトで混乱している部分です。

 

ちなみに、これらのサイトでは、「吊り橋=入船本手」 を前提に、これらを下のような挿絵で図解していますが、かなり違和感が残ります。

 

①   ② 

 

③   ④ 

 

⑤   ⑥ 

 

一番近いのは、② でしょうか。

① では、【押し車】 の上下が逆になったような感じですし、手の踵(かかと)で支える後手でないと、女性の手が危ないです。③ は、男性が女性の腰を両手で取っていれば、まさにコレが 【富車】。④⑤⑥ は、ここまでして、わざわざ上体を上げる意味が解りません。(苦笑)

 

まず、【入船本手】 をきちんと理解する必要があります。

 

菱川師宣の 「恋のむつごと四十八手」 にある 【後手付(うしろでつき)】 の挿絵を見ればわかりやすいと思います。

 

【参考】 セックスの48手【2】恋のむつごと四十八手:其の36.後手付(うしろでつき)

 

女性が男の腰や背中に足を絡めとった 【足絡み】 の状態から、後ろ手を付いて上体を起こした状態が、この 【後手付】

この 【後手付】 の状態から、男性が女性の腰を取り、男性は女性を自分の方に引き寄せるように、女性は絡め取った脚を自分の方に引き寄せれば、自然と女性の腰が浮きます。この状態が 【入船本手】 です。

【参考】 【四十八手 閨の戯れ事】

 

② の図の違和感は、男性の手の位置と男性の膝の高さ、あとは、女性の足が絡んでいないところでしょうか。

いずれにせよ、あまり長い時間は出来ない体位だと思います。正/常位から座位に移行する体位のような印象を受けます。

 

では、この体位が本当に 【吊り橋】 と呼ばれるのか。確かに、【入船本手】 で、女性が男性の腰に絡めた足を引き寄せてることで揺れる女性の上体は、吊り橋に見えなくもありませんが、気になるのは、以前にも紹介した 「古伝百手」 の中に 【吊り橋】 という体位が出てくるのですが、そこには、「【機織茶臼】 と同じ」 と書かれているのです。

閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説

 

以前に 【機織茶臼】 とは、男女が相互に手を繋いだ騎/乗位と説明しましたが、実は、男性の腰の下に、枕(まくら)などの宛(あて)がいものをするところから、”機織り” という名前が付いたそうです。手を組んでいるのは、他の一般の騎/乗位と比べると、男性の身体が不安定であるからかも知れません。

 

***

 

また、長々と書いてしまいましたが、「膣口を刺激する体位」 のひとつとして、【机掛け】 や 【富車】 なども一度試してみて下さい。(笑)

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/18

体位の話(8)

昨日の 「体位の話(7)」 の続きです。

 

前回は、「膣奥に当たりやすい体位」「イクのに適した体位」 をご紹介しましたので、今回は、主に 「Gスポット」 攻略に向けて、「膣口を刺激する体位」 をご紹介します。

 

まず、「膣口を刺激する体位」 の話をする前に、多くの人は、分かっているようでいて実は全く分かっていないので、「まずはどうやって膣口を刺激するのか」 を説明します。

絵が下手な点については、ご容赦ください (どなたかイラストが得意な読者の方がおりましたら、過去の挿絵も含めてご協力ください(笑))。

 

Gスポットの刺激の仕方

 

Gスポットは、膣口から膣上方にかけて存在する性感帯ですが、気持ち良く感じる 「点(スポット)」 は、人によってあったりなかったりしますし、強く刺激をすると移動してしまったりしますので、コツが分からないと探し出すのはちょっと困難かも知れませんので、最初のうちは、おおよその位置と面で捉えて下さい。

 

Gスポットが何であるのかは、まだ解明はされておりませんが、「スキーン腺」 説が濃厚になってきています。

そして、この 「スキーン腺」 があるのは、膣口から膣の上方に掛けて数センチの部分。

 

 

膣口から指を入れると、膣口の裏手に位置するような感覚のある場所ですが、女性は興奮してくると、その部分が次第に 「唐辛子」 のようにぷっくりと膨れて来ます。

オーラルの場合は、指の先ではなく、「指の腹」 で刺激しますが、始めはゆっくりとしたスピードで、ソフトに触れるようにします。

 

では、此処の部分を、男性自身でどのように刺激したら良いのか。

絵が下手で、解りづらいかも知れませんが、最初の絵は正/常位、次の絵は後/背位(バ/ック)からをイメージしています。女性は右手に頭があり、上を向いて寝転んでいる状態です。

 

正/常位の場合

後/背位の場合


 

男性自身で 「Gスポット」 を刺激する場合、重要なのは男性自身の 「雁」 の部分です。抜こうとする際に 「雁」 の 「雁首」 が女性の 「Gスポット」 を刺激するのです。

 

このため、女性の 「Gスポット」 を集中的に刺激する場合、「浅く入れること」 が重要になってくるのです。女性の膣口から亀の部分が抜けるか抜けないか、ギリギリのところまでゆっくりと引き抜き、ゆっくりと挿入する

しかし、挿入するのは、亀の部分が全部収まったかどうか、その程度の深さです。また膣のアングルに沿って入れるのではなく、女性の膣壁上面に自分の亀が強く擦(こす)れるように、アングルを調整したり、抜き差しするのです。

 

「セ/ックス」 は男性自身を 「膣」 に入れる行為だと思い込んでいますので、深々と膣内に入れては腰を動かし、ピストン運動を始めてしまいがちですが、それは男性が気持ち良くなる、「男性のセ/ックス」 であって、女性が気持ち良くなる 「女性のためのセ/ックス」 ではないのです。

 

短くても 「雁高」 な人であれば、入れてじっとしているだけでも、女性は 「雁」 に 「Gスポット」 が当たって気持ち良いわけですし、お尻に力を入れて、亀を膨らませたりすれば女性は喜びます。(笑)

「雁高」 ではなくても、もちろん 「Gスポット」 には当てれます。 

逆に、ある程度の長さのある人が、「ハッハッハッ!」 と必死にピストン運動したところで、竿の根元が行ったり来たり通過するだけですから、女性は膣口では全然感じることが出来ないのです。

 

「Gスポット」 への刺激は、女性を楽しませる 「セ/ックス」 であり、男性自身が快感を楽しむ 「セ/ックス」 ではありません。自分の 「道具」 で 「女性を楽しませてあげよう!」 くらいの、相手に対する 「思い遣り」 と気持ちの 「余裕」 を以って臨んでください。

 


膣口を刺激する体位

 

「膣口を刺激する体位」 には、次のような体位があります。

 

深山(みやま)本手こぼれ松葉ことぶき本手洞入(ほらいり)本手八重椿浮橋

 

 

【深山本手】 は、「みやまほんて」 と読みます。ミヤマクワガタのミヤマです。これは、女性の太腿の裏に手を当てて、脚を折り曲げるようにする感じの屈/曲位です。女性の太腿を押すと自然とお尻が浮く感じになります。男性は、膝(ひざ)をついて直立に近い半立ちの状態になります。

 

深山本手

 

 

【こぼれ松葉】 は、男性が女性の太腿の上にまたがり膝(ひざ)立ちする形になりる 【松葉崩し】 の変形版で、男性は、仰向(あおむ)けに寝た女性の一方の脚を両脚で挟み込むようにし、もう一方の脚は男性の上体の上に逃します。

【松葉崩し】 の状態で、女性が仰向けになり、男性が横に寝転んでも、この体位になります。

男女が共に横になれる、【松葉崩し】 のバリエーションのうちのひとつです。

 

こぼれ松葉

 

【ことぶき本手】 は、女性が自分で脚を抱えたりしても良いですし、男性が女性の足を腕に掻けても良いのですが、男が手を床につく 状態の、いわゆる普通の屈曲位です。

 

ことぶき本手

 

 

【洞入本手】 は、「ほらいりほんて」 と読みます。胡坐(あぐら)を掻くように女性の脚をクロスさせた状態にして、脚を折り曲げる屈/曲位です。

こちらも、男性は女性の膝(ひざ)等に手を当てるため、膝(ひざ)をついて直立に近い半立ちの状態になります。

 

洞入本手

 

 

【八重椿(やえつばき)】 は、正/常位で女性が片足を男の背中に掛ける感じの体位と説明されている記事などもありますが、これは ”間違い” です。

【八重椿】 も 【松葉崩し】 からのバリエーションのひとつ。【松葉崩し】 の状態から、立てている上側の女性の足を取って自分の身体の横から背後に流し、男性が上体を女性の上半身に重ねようとすると、この 【八重椿】 になります。

また、この 【八重椿】 の状態から、男性が女性の下の足を挟(はさ)み取り、身体を伸ばして男女が T の字を組むように交/差位に戻ると、さきほど紹介した 【こぼれ松葉】

 

 

 

【浮橋】 は、もう、間違った情報ばかりが氾濫しています。そのせいか、上手く表現出来ている挿絵がひとつも見つかりません。女性の腰の下に男の膝(ひざ)なんか入ったら、痛くてたまりませんし、男性の両ひざの上に横になって寝転んで、挿入なんて無理と言うものです。(苦笑)

 

①   ② 

 

③   ④ 

 

⑤ 

 

上記の挿絵はいずれも、「女性が男性の双方の股に乗っている」 ように描かれていますが、これはまずあり得ません。痛いでしょ?(苦笑)

女性が上体ならびに腰を床に付けた状態で横向きに 「くの字」 に寝転び、男性が脚を八の字に開いて床に膝(ひざ)を付き、後ろから取る体位は 【いすかどり】、そこから女性の脚を取り、自分の膝を通す体位は 【松葉反り】 です。

【ことぶき本手】 や 【深山本手】 といった屈曲位の状態から、ゴロンと横に倒せば 【いすかどり】 に、そこから、折り曲げた女性の脚を、男性の横から背後に向けて逃がせば、【松葉反り】 になり、ほぼ、これらの図に近い形になります。

 

一方で 「妹背閨房考」 では、【浮橋】 の挿絵は、下図のように紹介されています。これは別名、【鴨の入り首】 とも呼ばれる体位です。

 

 

では何故、このような間違い?(勘違い?)が起きたのか。今となっては確認する術もありませんが、ひとつには、もしかしたら、【いすかどり】【鴨の入り首】 は、見た目は大きく異なるものの、かなり簡単に移行できることが関係しているかも知れません。

【いすかどり】 の状態で、女性の上の方の脚を腕で掬(つく)い、男性が女性の背後に寝転がれば、簡単に 【鴨の入り首】 になるのです。

ただ言えることは、「鴛鴦閨房秘考」 には、表に 【浮橋】 が、裏に 【いすかどり】 がありますので、【いすかどり】 が 【浮橋】 でないことは確かです。

 

そんな 【いすかどり】 ですが、【万字崩し】 での女性の上になっている脚を、下の脚と同じように横に逃がしても 【いすかどり】 になりますし、【深山本手】 でも 【洞入本手】 のような足を折り曲げた屈/曲位の状態から、女性の身体を斜め横(半身)に傾けて、女性の足を自分の身体の横から背後に逃がせば、【いすかどり】 になります。
そしてそこから、上になっている女性太腿を抱えて、そのまま女性の背後に寝転がれば、挿入したまま、【鴨の入り首(浮橋)】 の状態になります。

 

【いすかどり】 は、女性の身体が床に対して直角ではなく、男性に脚を取られている分、斜めになっていますので、確かに女性の身体は 「ゆらゆら」 と揺れますが、【鴨の入り首】 も、女性の脚の引き付け具合と、上体の開き加減によっては、【浮橋】 よろしく女性の身体は 「ゆらゆら」 と揺れるのではないでしょうか。(笑)


***

 

昨日と本日で、「膣奥に当たりやすい体位」 と 「膣口を刺激する体位」 をご紹介しました。

また、幾つかの体位については、間違った?「都市伝説」 的な情報を修正致しました。

 

また、【八重椿】 や 【浮橋】 に絡んだ体位の入れ替えは、純粋に楽しめますし、交/差位特有の深い挿入感が得られる体位です。

 

皆さんの 「夜の営み」 を楽しくし、一人でも多くの女性に気持ち良さを味わって貰うための、参考にでもなれば幸いです。

 

【参考】

【四十八手 閨の戯れ事】

閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説

鴛鴦閨房秘考-妹背閨房考-江戸四十八手(表)-江戸四十八手(表&裏) 比較表

愛のいとなみ

 

(つづく)

 

―――

 

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但し、個人的な利用に限定されます。

一緒でも別々でも構いませんが、お二人が同じ記事を読まれることをお薦めします。それにより、お二人が 「性について」 話す時間も生まれますし、お互いの 「性」 に対する考え方や理解、性癖や価値観を話すキッカケにもなります。多くの方が、幸せで気持ちの良いセ/ックスを経験し、有意義な時間をおくれるようになると良いなと思っています。老若男女を問わず、質問や相談も受け付けています。アメーバーのメッセージもしくは コチラ からお問い合わせ下さい。イイね や コメント は大変励みになりますので、どうぞお気軽に。

 

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2019/04/17

体位の話(7)

昨日の 「体位の話(6)」 の続きです。

 

前回は、「密着感を楽しめる体位」 をご紹介し、体位の流れについて説明しましたので、今回は、「膣奥に当てやすい体位」 を説明したいと思います。

 

前置き

 

しかし、この体位をしたからと言って、必ずしも、男性自身が膣奥に当たるとは限りません。

膣口から子宮口までの奥行(深さ)は、日本の女性で、8~11cm と言われていますので、残念ながら、これにプラスαの長さがない人の場合は、物理的に届きません。

そのような場合は、「デ/ィルド」 や 「バ/イブ」 と呼ばれる 「道具」 を使うか、もしくは、女性を何回もイカせて、子宮口が降りた状態にしてから再挑戦するかのいずれかです。

 

奥につかえている感覚や、当たっている感覚が分からない場合は、そんなに高くはありませんし、最近はネットでも購入出来ますので、まずは、「デ/ィルド」 のような 「オトナのおもちゃ」 を購入されることをお薦めします。

ご自身でも良いですし、あるいは、男性が使ってあげても良いと思いますが、当たっている感覚をまず自分で確認してみること。そして、次に 「膣奥に当てやすい体位」 を取ってみて、その感覚があるかどうかを確認してみて下さい。

 

「当たり」 がないようであれば、男性にとっては 「残念」 に思うかも知れませんが、背の低い男性が高いところにある荷物に手が届かないのと同じなので、致し方のないこと。さっさと椅子とか脚立(きゃたつ)を持ってくる以外ないのです。

ヒトは、道具を使えるわけですから、道具を使っても良いわけですし、直接狙うのであれば、「Gスポット」 であるとか、膣の後ろ側にある、膣壁と腸壁の間にある 「Pスポット」 を狙うしかありませんし、女性をたくさんイカせられるようになってから、再度挑戦してみるしかないわけです。

 

「SM」 なんかの場合、使えるモノがあれば、何でも使います。

道具を使うことに対して、「なさけない」 みたいな、やましい気持ちは微塵(みじん)もありません。

下手なプライドも、センチメンタルな気持ちもない世界。「女性を気持ち良くさせる」 ことの方が優先される世界です。

 

どちらを選ぶかは、本人の自由ですが、男性自身が奥に当たっていたとしても、女性をイカすことの出来ない男は、この世にもたくさんいます。大きくても長くても、どんなに見映えは良くても、女性を気持ち良く出来ないのなら、単なる 「木偶の坊(でくのぼう)」 に過ぎないのですから、意味ありません。

 

***
 

では、「膣奥に当てやすい体位」 には、どんな体位があるのでしょうか。

 

膣奥に当てやすい体位

 

「膣奥に当てやすい体位」 とは、男性自身の形状にもよりますが、男性自身と女性の膣のアングルが近く、男性自身が深く入るタイプの体位で、以下のような体位があります。

 

つばめ返し松葉崩し宝船

せきれい本手網代本手機織茶臼

 

この中でも、やはり一番 「ガッツリ感」 があるのは、前回もご紹介しましたが、【松葉崩し】【つばめ返し】 といった 「交/差位」 でしょうか。

そういう意味では、女性が 「当たり」 を確認したいときなどは、いろいろと自分で当たる位置を変えやすい 【宝船】 なんかも悪くないかも知れません。

 

松葉崩し

 

つばめ返し

 

宝船

 

「正/常位」 の場合は、【せきれい本手】【網代本手】 が良いと言われています。

 

【せきれい本手】 は、お尻の下に座布団や枕を挟み、女性の腰を高く持ち上げるのがポイント

また、【網代本手】 は、女性が男性の脚に自分の脚を絡めるところがポイントになっています。女性は、男の脚に自分の足を絡めることで、自分の腰を浮かせたり、腰のアングルを変えたり、当てる位置の微調整ができるというわけです。

以前にも書きましたが、女性は寝転がってさえいたら、男が勝手にイかせてくれるわけではないのです。当たり前ですが、この体位にしても、女性は自分で当てて、自分でイこうとしないと、イケません。

 

せきれい本手

 

網代本手

 

また、「騎/乗位」 では、【機織(はたおり)茶臼】 が良いと言われています。

 

機織茶臼

 

【機織茶臼】 では、特に立膝(たてひざ)を立てる必要はありません。膝(ひざ)を床につけ、男性にまたがる感じでも特に問題はありません。【機織茶臼】 のポイントは、男女がお互いに手を組み合うこと です。手を組み合うことによって、女性は自分の身体を支えやすくなり、アソコに神経を集中しやすくなりますし、手を繋いでいることで 「気持ちのやり場」 が出来るのです。

茶臼(騎/乗位)の場合、上体を前傾にしてみたり後に倒したりして、奥に当たる位置を探ります。

女性が上になっているので、当たる位置だけでなく、刺激の強さの調整なども一番しやすいと思います。

 

なお、適当な挿絵が見つからなかったので、この挿絵を使っていますが、実際には、女性の身体は垂直か、それよりももっと後傾した感じになります。

 

以前、「体位の話(2)」 のところでもお話しましたが、女性が気持ち良く感じるのは、子宮口の手前の部分。つまりは、膣の側部手前(図で言うと上側)に当てたいわけです。

また、膣口から子宮口まで、8~11cmですから、そこに 「ガッツリ」 と男性の亀の部分を当てるためには、男性自身の形状としては、上側に反っていたり、雁が大きいものが適しているわけですし、長さ的には、亀の高さを3.5cmとしても、出来れば 11.5~14.5cm は欲しくなると言うわけです。

 

イクのに適した体位

 

そして、奥を刺激した後、「イクのに適している体位」 としては、【時雨茶臼】【いかだ本手】【本茶臼】 と言われています。

女性の場合、イケるのであれば、どんな体位であれ、何度でもイってしまえば良いのですが、【時雨絵茶臼】 とは、普通の一般的な騎/乗位のこと。【いかだ本手】 は、【網代本手】 の状態で、女性が男性に抱き着いた感じの体位。【本茶臼】 とは、騎/乗位の状態で前傾になり、女性が男性にぱったりと抱き着いた感じの体位です。

いずれの体位も、膣奥が刺激されやすく、抱き着いたかたちになるので、女性も気持ちを持って行きやすくなるというわけです。(笑)

 

時雨茶臼

 

いかだ本手

 

本茶臼

 

***

 

しかし、これらはあくまでも 「一般論」 です。

「下反り」 の男性であれば、前回の記事の最後の方にご紹介した 【撞木ぞり】 の方が、奥に当たるかも知れませんし、「雁」 の小さな男性の場合は、「当たり」 が弱いかも知れません。 

 

「体位」 の探求は、あくまでも、お二人がお互いに気持ち良くなるための 「探求」 なのです。

大事なことは、お二人がお互いに思い遣りあって、楽しみながら探すことです。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/16

体位の話(6)

昨日の 「体位の話(5)」 の続きです。

 

昨日の 「前戯やオーラルの体位」 に続いて、今回は、「密着感が楽しめる体位」 をご紹介します。

 

密着感が楽しめる体位

 

男女の密着感が強く、女性の気持ち的に満足しやすい体位で、多くは、女性が腕と脚の両方で抱き着くような体位です。

 

女性は、やはりセ/ックスのときに気持ちの 「持って行き場」 を気にします。

そして、その 「持って行き場」 がなかなか見つからないと 「寂しく」 感じるのです。

その気持ちの 「持って行き場」 とはと言うと、具体的には、近くに相手の顔を感じたり、視線を感じたり、あるいは、抱き着いている感覚であったりします。

 

見守られていて、縋(すが)りついてる感覚とでも、申しましょうか。

 

男性の 「心の満足感」 が、相手に対する 「支配欲」 を満たすことで得られとするならば、女性の 「心の満足感」 は、この気持ちの 「持って行き場」 を用意してあげることなのです。

すなわち、相手の体重を感じたり、吐息を近くで感じたり、抱きしめられたり、抱きしめたり、接触と刺激を広く取ることなのです。

 

そのためには、女性が抱き着くポーズのものであるとか、男女の身体がぴったりとくっつく体位であるとか、そういう体位を選ぶのが効果的です。


では、女性は、単に抱きしめれば、心が満足するのかというと、そうではありません。

単なるポーズで抱いているだけで、心が伴っていなければ、女性は満足しません。

女性をその気にさせるためには、まず相手が自分に気持ちを寄せていること。

男性の気持ちが自分に寄せられている状態で、其処にエロい刺激が加われば、例えそれがデートの最中であったとしても、もうそれは女性にとっては 「前戯」 に他なりません。

 

自分が昔、落としたい女性に良くやったのは、デートの際に、手を繋ぐことです。

 

   「な~んだ、それぐらいのことか。」 と言われてしまいそうですが、

 

公園などで、普通に 「おしゃべり」 をしながら、普通に手を繋いで歩きます。

 

しかし、ポイントは、これから。その繋いだ手の中で、ちょっとしたいたずらを仕掛けるのです。

 

男性自身を刺激するような感じで、いやらしく女性の指に触れてみたり、女性の手の股の部分にある水かきに、こちらの指を押し付けたり、あるいは、女性の指の間に、自分の指を押し込んで、出したり入れたりしてみたり、いたずらをするのです。

真面目な普通の話をしながら、しかし指の方では、いやらしい感じで、ゆっくりと触るのです。

もちろん、そういうときの公園は、ある程度、人が多くいるところの方が効果的です。(笑)

 

話が横道に反れてしまいました。

体位の話に戻ります。(^^;

 

身体が離れている体位は良くないのかというと、そんなことはありません。

女性が、相手に見られていて 「恥ずかしい」 と感じる状態は、相手の 「羞恥心」 を刺激して、その気にしたり、気分を高めるのには適していますが、女性が 「恥ずかしい」 と感じる行為に集中させたい場合は、むしろ、少し離れていた方が良いのです。(笑)

 

では、「密着感が楽しめる体位」 には、具体的に、どんな体位があるのでしょうか。

次のような感じです。

 

① 女性が両腕両脚で抱き着くタイプのもの


やぐら立ち横笛唐草居茶臼

 

【やぐら立ち】 は、駅弁フ/ァックのような立位。これがそのまま横向きに寝た感じのものが 【横笛】 です。【唐草居茶臼】 は、女性が男性と向い合せになって、抱き着くように座る感じの座位です。

 

② 男女が脚を伸ばして触れ合うタイプのもの


いかだ茶臼いかだ崩ししがらみ空竹割しめ小股

 

これは、「伸長位」 と呼ばれるもので、【いかだ茶臼】 は、騎/乗位で女性が脚を伸ばしたもの。【いかだ崩し】 は、男性が上の正/常位で、女性が脚を伸ばしたもの。【しがらみ】 は、そのいかだ崩しの状態で脚を絡めたものです。

【いかだ崩し】 では、女性が脚を開き、男性の脚が中に入るのに対して、【空竹割】 は、女性が脚を閉じて真っ直ぐに伸ばし、男性の脚が外側になります。

【空竹割】 の状態から、男性が女性の脚をその外側から股で挟むようにすると 【しめ小股】 になります。

 

人の脛(すね)の表側(前面)と、腿の表側(前面)と裏側(背面)は、「触覚」 が発達しています。ですので、男女が対面した状態で身体全体を触れ合わせると、日常ではそれと類似の刺激がないために、普段味わったことのない 「密着感」 が味わえると思います。

 

いかだ茶臼

 

いかだ崩し

 

しがらみ

 

空竹割

 

しめ小股

 

 

多くのサイトでは、【しがらみ】 で脚を絡めている部分が適切に描かれていなかったので、別のサイトの挿絵を(リンクベースで)使用しています。

どちらが上になるか、また脚の持っていき方で、体位が変わってきます。

この 【いかだ茶臼】 の挿絵は、茶臼としてはとても正しいのですが、女性の脚を真っ直ぐに伸ばすようにして、上に乗せてもまた脚が触れ合う感覚とか、別の感覚が楽しめます。

また、自分は 【しがらみ】 を少しアレンジして、女性の腕を上に持ち上げて、手で押さえたりしています。名付けるなら 【無手縛り】 といったところでしょうか。こうすると、女性は身動きが出来なくなり、「縄」 ではなく、「自分の身体」 ひとつで女性を縛ることが出来ます。(笑)

 

【しがらみ】 の醍醐味は、脚を絡める部分であり、【空竹割】 の醍醐味は、女性が脚をまっすぐに 「ピン」 と伸ばすところ。そして 【しめ小股】 では、女性のその脚を男が股で締めつけるところにあります。

要は、「伸長位」 の醍醐味は、脚を絡めたりして、脚の触覚を楽もところにあると言うことです。

 

③ 女性の背後に男性がぴったりくっつくタイプのもの


窓の月

 

これは、男性が女性の背後にまわってぴったりとくっつくタイプのものです。

【しめ小股】 は、男性が女性の上になって、脚を伸ばすもの。【窓の月】 は側位で、男女が横になって、脚を伸ばすもので、二人で窓の月を眺めることが出来ることから、この名前になったと言われています。

 

人の腿の裏側(背面)は、脚の中でも特に 「触覚」 が発達していますので、特に側位の 【窓の月】 の場合、女性はお尻を突き出すようにし、男性は太腿からお尻、そして背中に掛けてぴったりとくっつくようにすると、女性は背中で男性を感じ、男性に守られているような、とても安心した心地に浸れるでしょう。

 

窓の月

 

④ 相手の脚に抱き着くタイプのもの


つばめ返し松葉崩し宝船〆込み錦

 

まずは、「交差位」 と呼ばれるタイプのもの。
【つばめ返し】 や 【松葉崩し】 は、寝転んだ女性の片方の脚を持ち上げ、残りの脚に男がまたがって入れるような感じの体位で、【つばめ返し】 は、女性の上体がうつ伏せのものを、女性の上体が仰向けの場合を 【松葉崩し】 と言いますが、これらはどちらも男性が密着感を楽しむタイプ。

これとは逆に、女性が男性の脚にしがみつくものは、【宝船】 と言います。

もうひとつは、騎乗位とも座位とも言える体位となりますが、【〆込み錦】。

【〆込み錦】 は、女性が男性に背を向けて、脚の方を向きながら男性の上に座った後、前傾して男性の脚に女性が抱き着くような体位です。

 

つばめ返し

 

松葉崩し

 

宝船

 

〆込み錦

 

【〆込み錦】 は、男性が後ろ手をついて上体を起こした体位ですが、このまま男性が後ろに寝転ぶと 【〆込み千鳥】 という体位になります。

 

〆込み千鳥

 

 

ベストな 「体位」 は 「流れ」 で探す

 

「どんな体位がお好きですか?」 と聞かれることがありますが、相手のことを一切考えなければ、何と言っても 「立/ちバック」。「江戸四十八手」 では 【後ろ櫓(やぐら)】 と呼ばれていますが、その良さは、やはり、男性的には一種の 「征服感」、「支配欲」 を満たせることもありますし、女性の 「羞恥心」 をくすぐれますし、そして何よりも優れた点は、着衣の状態でも出来ますので、お手軽であること。やろうと思えば、「壁ドン!」 だって可能なところです。(笑)

後ろ櫓

 

しかし、個人の 「好む体位」 を確認すること自体は悪くありませんが、以前の記事にも書いたように、セ/ックスでは 「当たり所」 が重要です。

 

「江戸四十八手」 に代表される 「体位」 に付けられた名前は、個々の状態を表していますが、その状態(体位)が、お二人の 「決まり手」 になるかどうかは、お二人のうちのどちらかの気持ち良い 「スポット」 に当たっているかどうかによるわけです。

 

ですので必ずしも、お隣のカップルの好きな体位、あるいは、みんなの好きな体位が、お二人にとっての 「ベストな体位」 になるとは限らないのです。

 

では、どうやって 「体位」 を変えて、気持ちの良い体位を探したら良いのか。

 

それは、「江戸四十八手」 ひとつひとつを、順番に楽しむのも悪くはありませんが、体位には 「流れ」 と言うものがあります。

 

例えば、今日ご紹介した 「伸長位」 にしても、「騎乗位」 の状態から女性が脚を伸ばせば、【いかだ茶臼】 になりますし、その状態から 「ゴロン」 と二人で横に転がって、男女の上下が入れ替わったら 【いかだ崩し】 に。そこで脚の位置をいろいろ変えて楽しめば、【しがらみ】 でも、【空竹割】 でも、【しめ小股】 でも楽しめるわけです。

 

また、男性が仰向けになり、女性が男性の脚の方を向いて座る 【月見茶臼】 の状態から、男性が後ろ手をついて上体を起こし、女性が前屈みになれば、【〆込み錦】 の状態に。【〆込み錦】 の状態から、そのまま男性が寝転ぶと 【〆込み千鳥】 になりますし、【〆込み千鳥】 の状態から、女性が身体を起こすと 【月見茶臼】 に戻り、【月見茶臼】 の状態から、女性が男性の上に寝転ぶと 【撞木(しゅもく)ぞり】 になるわけです。

 

月見茶臼

 

〆込み千鳥

 

撞木ぞり

 

 

リードをとる方が体位を考える

 

「体位」 の決定は、お二人で話をしても構いませんが、基本は 「リード」 を握っている男性の方にあります。勿論、女性がリードを握っているカップルもあるかも知れませんが、その場合でも、イクときには、一瞬であれ、女性は 「リード」 を手放す必要があるということを認識しておいて下さい。

 

リードを取っている多くの男性が意識すべきことは、自分のことばかりではなく、相手のことも考えること。そして、相手を気持ち良くするために、どの体位で、どのように反応しているかを、きちんと観察することなのです。

男性は、自分の男性自身が相手のどの辺に当たっているかが、分かるはずです。自分は、セ/ックスしなくても、指で女性の何処が感じるのかが分かりますが、一般の男性は、それを女性の反応から観察する以外ないのです。

 

女性が、「イヤ!」 とか 「イヤイヤ」 しているときは、実は嫌ではないので、止めてはいけないのですが、「痛い!」 の場合は、加減しないといけません。女性ばかりでなく、男性も同じですが、「痛み」 が続くと冷めてしまって、「性欲」 が失せます。

毎回、「痛いセ/ックス」 ばかりしていると、女性は 「セ/ックス」 自体したくなくなりますので、注意が必要です。痛みがある場合は、きちんと痛みの原因を明らかにして、女性の愛/液が少ない場合は 「潤滑ローション」 を使うとか、男性自身が長かったりして 「当たり」 が強過ぎる場合には、強く当てないように加減したり、伸長位などのように、長くても楽しめる体位を選ぶなど、対策を取る必要があります。

 

基本的に、乱暴な 「セ/ックス」 はNGです。「痛い」 ことをすると思われている 「SM」 でさえ、奴隷は大事に扱いますし、耐えられる痛みと耐えられない痛みがありますが、本人が痛がることは基本しません。

女性は、痛がらないように大事に扱って、いっぱい気持ち良くしてあげてナンボです。(笑)

 

男性は、女性の気持ちを上手く察してあげながら、いろいろと 「体位」 を変えて、女性の身体と気持ちの両方を満たせるようになって下さい。

 

(つづく)

 

―――

 

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2019/04/15

盆栽と緊縛

とある方から、

 

   「この記事は、読まれたことがありますか?」 

 

というメッセージが送られてきました。その記事をご紹介します。

 

「日本の独自文化『盆栽』と『緊縛』の密接な関係」 東洋経済

 

「盆栽」 と 「緊縛」 の類似性については、以前、自分の記事でも言及した記憶があります。

とは言っても、百均にお店に入った途端に何を買いに来たのか忘れてしまうと言う、「3歩」 歩くと忘れてしまうタチなので、検索してみたところ、3本の記事が。

 


 

しかし、目を通してみると、どの記事も、「盆栽」 との類似点をちょこっと書いてるだけで、この記事のように 「盆栽」 と 「緊縛」 を対比させて、その意味を追求するものにはなっておりません。

 

”他の人の書いた記事を読む” ということは、自分と異なる視線(視点・角度)からモノを見ることになります。

昨今、いくつかの電波望遠鏡を連動させて、目には見えないはずの 「ブラックホール」 の存在が視覚的に確認されましたが、今回この記事を読んでみて、これと同じように、抽象的だったり、目には見えないモノゴトを見るためには、複数の視点を介することが大変有効なんだなと、つくづく思わされました。

 

***

 

やはり、「盆栽」 と 「緊縛」 の共通点という意味では、この記事にあるこの記述の部分です。

 

盆栽の基本は、樹を育て、仕立て、美しさや生命力を最大限に引き出すことにある。木の性質や癖を知り、より美しい形を探り出し、その美しさを維持し続ける。目指す美のために、不要な枝を落とし、姿を整えるために、走り根や底根を切り詰め、針金で枝を引き絞り、葉の勢いを剪定で揃え、様々な技巧を凝らす。

盆栽を良い形にするには、その木が持つ性質や個性をよく知らなければならず、人間が施す技巧を木自身が内側に浸透させていなければならない。そして、木は自ずと育っていくものゆえ、盆栽とは、人間と木の共同作業なのだ。個性を無視し、不自然に枝を曲げ、恣意的に仕立てても、美しい形にはならない。まず木の存在がなくては始まらない。木という存在と人間の意識が溶け合う行為なのだ。

だから手入れをしなくなった盆栽は、その姿を維持することができず、樹形が乱れていく。乱れた樹形を見て、周りの人間は、盆栽は育てたその人自身であり、作品だったことを知るのだ。また盆栽は、景色を表す盆景とは違い、もっと大きく自然を連想させる。行間から溢れる情緒、イマジネーション、余韻を感じさせる文学に近い性質を持っている。

 

「木」 という単語を 「受け手」 あるいは 「女性」 に、「針金」 という単語を 「縄」 に置き換えれば、「緊縛」 そのものです。

 

この著者は、「盆栽」 と 「緊縛」 の 精神性 と呼んでいます。

 

緊縛を習いたての人は、綺麗に縛れるようになるために、正しく縛ろうとします。

技術をきちんと学ぶことは大切です。しかし、いつも感じるのは、自分とは 「見ているもの」 が違うように感じるのです。

多くの人は、緊縛写真ではありませんが 「見た目」 を重要視しているのです。まあ、その道、そのアプローチを目指す人がいることを、否定するわけではありません。

しかし、自分の場合は、相手の表情や反応に垣間見る、痛みや苦しみであったり、快楽を見ています。そうして、何処を伸ばし、何処を剪定するのか、その木の未来像をイメージしているのです。

 

この世界にも、いろいろな人がいて、「緊縛」 と 「SM」 を違うものと認識している人もいますし、同じものと認識している人もいます。また、「SM」 と 「主従関係」 を併せて考える人もいれば、別物だと考える人もいます。

しかし、その人がどう認識するかは、人それぞれです。

突き詰めて考えることは大事ですが、どれが正解で、どれが不正解かを議論しても、論理的な世界ではありませんので、単に 「道」 が違うということであって、あまり意味はありません。

 

縛る・縛られる行為だけを見ている人にとっては、それは 「SM」 という要素の絡まない、「緊縛」 なのかも知れませんし、「人」 を中心に見て、「剪定」 を意識している人にとっては、「緊縛」 は 「SM」 という 「盆栽」 作業の一手段として写るわけです。

そして、この著者が言う 「人間と木の共同作業」 という観点から見れば、そこには 「師匠」 と 「子弟」 といった 「子弟関係」 と似た、「主」 と 「奴隷」 という 「主従関係」 を垣間見るわけです。

 

ですので、「緊縛」 が 「SM」 行為として扱われることに違和感を感じる人がいたとしても、自分は、そういった 「着衣緊縛」 の世界もありますので、個々の意見を否定するつもりはありません。

 

単に自分は、常に縛られる 「そのひと」 を意識しているので、「緊縛」 は、「SM」 の一手段に過ぎず、そして 「主従関係」 を伴うものと、認識しているだけなのです。 

 

***

 

しかし、この 「盆栽」 の記述は、実に奥深いです。(笑)

 

盆栽の基本は、樹を育て、仕立て、美しさや生命力を最大限に引き出すことにある。

 

まさしくその通りです。ネガティブな人はポジティブに、ポジティブな人はネガティブに。わがままな人は抑えつけ、我を抑えている人には、我を出させます。

そして、それはその人を育て、生命力を最大限に引き出すためであり、何かを搾取すようとか、セ/ックス目的で利用しているわけではありません。

 

木の性質や癖を知り、より美しい形を探り出し、その美しさを維持し続ける。目指す美のために、不要な枝を落とし、姿を整えるために、走り根や底根を切り詰め、針金で枝を引き絞り、葉の勢いを剪定で揃え、様々な技巧を凝らす。

 

人それぞれ、「気質」 も 「性格」 も 「価値観」 も異なりますから、各人を診て、それぞれに合った 「やり方」 で接しているわけです。

 

盆栽を良い形にするには、その木が持つ性質や個性をよく知らなければならず、人間が施す技巧を木自身が内側に浸透させていなければならない。

 

結局は、単に縛った・縛られたという刹那的な関係ではなく、これらの技巧が、相手の内側に浸透しなければ意味がないということ。単に上辺だけを飾るのではなく、それが精神レベルに昇華出来てはじめて技巧が生きたものになるということ。

 

木は自ずと育っていくものゆえ、盆栽とは、人間と木の共同作業なのだ。個性を無視し、不自然に枝を曲げ、恣意的に仕立てても、美しい形にはならない。まず木の存在がなくては始まらない。木という存在と人間の意識が溶け合う行為なのだ。

 

木が自ずと育つように、「伸びたい!伸びたい!」 と伸びようとする気持ちを捻じ曲げようとするのが 「SM」 であり、それは、その人の性質や癖を知り、より美しい形を探り出し、其処に 「目指す美」 があるからであり、個性を無視し、不自然に枝を曲げ、恣意的に仕立てても、美しい形にはならないので、折れそうになる人に無理強いはしないわけです。

まず木の存在がなくては 「盆栽」 が始まらないのと同様、相手がいなければ、そこに 「SM」 は存在しないというのは、ある意味笑えます。自分のことばかりを考えている人には、いつまでたってもパートナーは現れません。(笑)

 

「受け手」 という存在と 「縛り手」 の意識が溶け合う行為が 「緊縛」 であり、「緊縛」 などの手段を通じて、「M」 と言う存在と 「S」 の意識が溶け合う行為が 「SM」 であり、その結果として、「奴隷」 という存在と 「主」 の意識と時間が溶け合う行為が 「主従関係」 であるということ。 

 

「主従関係」 を伴う 「SM」 は、「精神性」 をも共有する ということなのです。

 

そして、手入れをしなくなった盆栽は、その姿を維持することができず、樹形が乱れていく。乱れた樹形を見て、周りの人間は、盆栽は育てたその人自身であり、作品だったことを知る。

 

目からウロコ、実に深イイです。(笑)

 

***


そして続いて、「盆栽」 の章より、今度は 「緊縛」 の話に移ります。

 

「緊縛」 の章では、「ジョルジュ・バタイユ」 を持ち出し、「禁止の侵犯」 による 「エロティシズム」 について言及し、江戸時代の 「捕縛術」 について語ったかと思うと、「月岡芳年」 や 「歌川国貞」 といった浮世絵や 「伊藤晴雨」 の責め絵から、最後は 「団鬼六」 に至るなど、「SM」 や 「緊縛」 の本質を実に簡潔かつ的確に説明されています。

 

そして、「緊縛」 については、さまざまな書籍からの引用を含め、「緊縛」 について語り始めます。

 

ただ一方的に縛る者が縛られる者を痛めつける行為ではない。

 

「緊縛は、SM行為のなかでも最も情愛深く最も官能的な体験であり得るし、そうあるべき行為だ」と記す。さらに、同書の中で、緊縛師の雪村春樹は、「縛ることは女性に奉仕することだ」という。縄で愛や感情を表現するのだ。

 

盆栽が植物の性質や癖を知り尽くさなくてはいけないのと同様に、緊縛は相手の性質をよく知ったうえで、肉体、そして精神をも縛らなければならない行為だ。相手の美しさを最大限に引き出し、美しい姿形にしてこその緊縛である。そして、盆栽が植物の自立性を阻んでいるのと同様に、緊縛もまた、身体の自由を奪い、拘束することで、意志を剝奪し、身体を道具化している。

 

緊縛は、身体を道具化する虐待行為だと非難されることもあるが、そうではない。本来、道具化するべきではない愛すべき対象の自由を奪うこと、奪われることに喜びと官能が生まれるのである。縛る者―縛られる者に精神の繋がりがなければ、緊縛からは何の意味も生じない。逆説的に、するべきでない相手にするからこそ、禁止の侵犯―官能が生まれるのだ。

 

緊縛師に縛られる時に、拘束されているという気持ちよりも、縄に抱かれている感覚が呼び覚まされ、心が安らぐ。抱くこと・愛することと、縛ることの差異は、紙一重なのだと思う。愛と支配と暴力が兄弟であるように。

 

これは著者の実感なのでしょうか。(笑)

 

この記事、確かに 「緊縛談義」 としては的確なのですが、何故に、このような 「エロ真面目」 な記事が 「東洋経済」 に? (^^;

「東洋経済」 は、国際情勢などの時事も的確に書かれており、記事もしっかりしているので、サラリーマン時代に良く愛読はしてはいましたが、しかし、「盆栽と緊縛」 と経済にどのような関係が?

 

この記事の著者である 「木谷美咲」 さんは、「食虫植物の奴隷」 を自認なさっており、なかなかお綺麗な方でもありますが、この記事で、「SM 好き」 であることをカミングアウトなさりたかったのでしょうか?

それとも、経済に関心ある独身男性の読者を対象にした新手の 「婚活」?

 

ここ アメブロでもブログを書かれているようですが、そこだけが、大きな疑問です。

2019/04/14

体位の話(5)

昨日の記事 「体位の話(4)」 の続きです。

 

前回の記事では、「体位」 には、「前戯やオーラルの体位」 もあれば、「挿入しやすい体位」、「密着感を楽しむ体位」、「動きやすい体位」、「膣口を刺激する体位」、「イクのに向いている体位」、「膣奥に当たりやすい体位」、「膣の形を味わう体位」、「女性を積極的にする体位」、「差恥心をあおる体位」 などがあると書きましたので、今回は、これらにはどんな体位があるのか紹介してみたいと思います。

 

但し、あくまでも主観的な分類になりますことは、ご容赦下さい。

 

前戯やオーラルの体位

 

「江戸四十八手」 に代表される 「体位」 には、「前戯やオーラルセ/ックスの体位」 も含まれています。

オーラル(セ/ックス) は、現代では、「フ/ェラチオ」 や 「ク/ンニリングス」、あるいは、「シックスナイン」 など、カタカナで表記されるのが一般的ですが、古来より日本語での呼び名もあって、江戸時代においても、パートナーに口で気持ち良くして貰ったり、お互いに口で愛しあったりしていたというのは、当たり前と言えば当たり前かも知れませんが、驚きです。

 

「前戯やオーラルの体位」 としては、次のようなものがあります。

 

寄り添いさかさ椋鳥(むくどり) [69女上]白光錦(びゃっこうにしき) [手マ/ン]二つ巴 [69横]尺八 [フ/ェラ]花菱ぜめ [ク/ンニ]椋鳥(むくどり) [69男上]
岩清水 [ク/ンニ騎乗]千鳥の曲(きょく) [フ/ェラ]雁(かり)が首 [フ/ェラ]鶯(うぐいす)の谷渡りひよどり越えの逆落し [69]

 

【寄り添い】 は、前戯・終戯として、とても重要です。男性、特に若い男性はあまり気にしないかも知れませんが、女性は、いきなりガツガツとセックスするのも、セックスが終わった途端冷たくあしらわれるのも、「愛」 が感じられないので苦手なのです。どちらも、「もしかしたらセックスするのが目当てではないのか?」 などと 「不安」 を感じてしまうのです。

しかし、自分の方を向いて、気を寄せているだけで、女性は大変 「満足」 出来るのです。

ですので、この 【寄り添い】 が 「体位」 として含まれていること自体が、大変素晴らしいと思います。


セ/ックスが終わって爆睡するにしても 「腕枕」 のひとつはとても大切なのです。

自分とのセ/ックスが、単に男の性/欲の 「排出」 が目的だったのか、其処に自分に対する 「愛」 があったからなのか。「剣道」 ではありませんが、女性は 「セ/ックス」 が終わった後の 「残心」 の有る無しで、男の心を計っているのです。

 

【鶯(うぐいす)の谷渡り】 は、幾つかのサイトでは、女性の全身を口で愛撫する体位と紹介されています。いくつかの例示がありますが、仰向けに寝そべる女性の横に、直角になるように男が座ると、全身を愛撫する上で動きやすそうだ、とは思いましたが、この体位は、「古伝百手」 にも、「夢枕艶房秘考」 にも、「鴛鴦閨房秘考 (おしどりねやの志ぐさ)」 のいずれにも出て来ないため、痕跡すらも辿れません。そういう意味においては、本当に 「江戸四十八手」 のひとつであるのか疑問を持ちたくなる、微妙なポジションにある体位です。
 

キスをして、口から首筋、胸と下降するような説明をするサイトもあれば、これとは逆に ”男性の舌は、女性の股間から胸へと這って行く” という記述があったというサイトもあります。

女性の 「全身リップ」 的な愛撫であれば、前者でしょうし、【花菱せめ】 などでク/ンニした後、【鶯の谷渡り】 で、女性の全身を下から舐め上げて、そこで挿入するという流れになると、女性的には刺激が連続的でいて、かなり気持ち的にも高まりそうだな、と思い紹介しました。

 

「フ/ェラ」 ぼバリエーションとしては、一般的には 【尺八】 と呼ばれていますが、幾つかのバリエーションがあるようです。

【千鳥が曲】 は、男性の横に座り、男性自身の上で唇を左右に滑(すべ)らせたり、首を傾(かし)げて咥えたりする体位、【雁が首】 は、女性が仰向けに寝転ぶ男の脚にまたがるか、または、男性の脚の間に入り、前傾して男性自身を咥える体位です。

「千鳥が曲」 という曲は、吉沢検校(1800-1872) が作曲した琴の楽曲であるので、男性の横に直角に座るとする人もおります。

 

一方 「ク/ンニ」 のバリエーションとしては、【花菱せめ】 が、寝転んで開脚する女性の下方から、男が女性のアソコを口で愛撫する体位であるのに対し、【岩清水】 は、仰向けに寝転ぶ男の顔の上に、女性がまたがる体位で、女性の羞恥心を刺激する体位です。(笑)

 

「フ/ェラ」 も 「ク/ンニ」 も、ポジションの違いによって名前が変わりますが、「シ/ックスナイン」 では、男女のどちらが上になるか、あるいは横向きかによって体位の名称が変わります。(笑)

【むく鳥】 は、男性が上になるシックスナインであるのに対して、【さかさむく鳥】 は、女性が上になるシックスナイン。【二つ巴】 は、男女が横になるシックスナインです。

 

ちなみに、これは 「古伝百手」 にある文書の一部で、「むく鳥」 を説明している記述の部分なのですが、真ん中に 「尾道遊郭取締事務所」 という印が 「ドーン!」 と押されている所が何とも凄いです。(笑)

 

 

そして最後に紹介するのは、この中でアクロバティックと言われている、【ひよどり越えの逆落し】 という体位です。

多くの 「江戸四十八手」 紹介系サイトでは、この体位を下にあるような図で説明していますが、実は、この体位の解釈はちょっと怪しいと思っています。

 

 

と言うのも、さきほども紹介しましたが、「江戸四十八手」 の系譜を探る方が収集した古書 「古伝百手」 では、【ひよどり越えの坂落し】 は、【さかさ椋鳥(むくどり)】 と同じく 「逆巴」 と書いてあります。

巴(ともえ)は、上記の写真にも記述があるように 「シックスナイン」 のことですが、この図では、巴になっていません。

では、【ひよどり越え】 はどんな体位かと言うと、これは、手を引いて上体を浮かせた 「後/背位(バ/ック)」 のこと。

 

つまりは、【ひよどり越え】 から、手を放し、女性の両足を内側から抱えて、このような絵の状態に女性を担ぎ上げる。そこまでは良いのですが、しかし 「巴」 である以上、まだ完成していないのです。

 

では、どういう体位になれば、巴になるか?

 

女性は頭を中に入れて、ぐるんとでんぐり返しをして、背中上部を床につければ良いのです。

 

いわゆる 「ま/んぐり返し」 の格好。(笑)

 

 

そうして、シ/ックスナインをして初めて 「逆巴」 になるわけです。(笑)

 

逆立ちの状態で舐めるのは勝手です が、【ひよどり越えの逆落し】 が 「逆巴」 である以上、こういった大半の情報は、”間違っている” 可能性  です。

 

もしかしたら、男が立ったまま女性を逆さに抱え、女性に男のアレを咥えさせることが出来るなら、それが究極の 【ひよどり越えの逆落し】 かも知れません。(笑)

 

 

(つづく)

 

―――

 

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過去の記事

 

オーガズムとは(1)

自分のカラダは、自分でケアする(1)

女性が中でイクために(1)

「都市伝説」という言葉で片づけない(1)

ニッポンのセ/ックスを読み解く(1)

オ/ナニーは悪いことか?(1)

新・フェ/ラの話(1)

 

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2019/04/13

体位の話(4)

過去記事の 「体位の話(3)」 の続きです。

 

前回の記事は、ちょっと纏まりが良くありませんでしたが、「体位」 は単に 「快楽」 を得るだけでなく、「心の満足感」 などを得る要素もあるということ。

そして、その 「心の満足感」 というのは、男の場合は、女性に対する 「支配欲」 を満たすことだったりしますが、女性の場合は、男性が女性を正面からきちんと受け留め、「気持ちのやり場」 に困らないようにすることで、「安心感」 を与えることなのです。

 

そして、セ/ックスの 「体位」 は、① まず女性をその気にさせ② 次第に女性の気持ちをどんどん高めて行き、そして、③ 最後に女性をイカせることが出来るように、「体位」 を組み合わせて、変化させていくものであることを説明しました。

 

「江戸四十八手」 とは

 

では、具体的にどのような 「バリエーション」 があるのでしょう?

 

「江戸四十八手」 は、浮世絵師である 「菱川師宣(ひしかわ・もろのぶ) 1618-1694」 が、相撲の決まり手 「四十八手」 になぞらえた一種のパロディーとして、セ/ックスの体位を描いたものと言われています。

「江戸四十八手」 には、実は 「表」 と 「裏」 が存在すると言われていますが、「表四十八手」 の方は、菱川師宣の描いた 「恋のむつごと四十八手」 であり、「裏四十八手」 の方は、「好色(こうしょく)いと柳(やなぎ)」 が元になっているそうです。

【首引き恋慕】 や 【理非知らず】 など、幾つか知った名前はあるものの、現在良く知られている 「四十八手」 とはかなり異なるようです。

レファレンス事例詳細(Detail of reference example)

 

首引き恋慕

 

理非知らず

 

【釣上】 では、ブランコのようなものも登場したりします。気持ちよさそう。(笑)

 

釣上

 

また、男2人女1人の 「3P(MMF)」 にあたる 【二夫一女】 や、逆のパターンで、男1人女2人の 「3P(FFM)」 にあたる 【二女一男】 など、実に性に奔放で開放的。江戸時代おそるべしです。(笑)

 

二夫一女

 

二女一男

 

***

 

 

1994年に東京美術出版より刊行されている 「夢枕艶房秘考」 の中では、「性戯四十八手」 として、次のような体位が紹介されています。

 

 

【立ち松葉】 や 【立ち鼎(かなえ)】、【時雨茶臼】 に 【本駒駆け】 など、共通なものも多く見られ、浮世絵と一緒に紹介されています。

 

 

 

これらの絵の原本が、どのような由来のものなのかは不明ですが、こういった 「房中術」 や 「秘書」 といった類のものは、昭和の時代の 「ビニ本(ビニール本)」 や 「裏本」 あるいは 「裏ビデオ」 の類と一緒で、いろいろなものが出回っていますので、現在 「江戸四十八手」 と呼ばれているものも、誰がどのように、何に基づいて編纂(へんさん)したものかは不明。

 

ですので、「江戸四十八手」 の何番目が何の体位であるとか、どれが正しいなんて言うのは、野暮なこと。「江戸四十八手」 に 「由緒(ゆいしょ)」 や 「格式」 を求めてはいけません。

一時は、雨の日に往来する人同士が、互いの傘を外側に傾け、ぬれないようにすれ違う 「傘かしげ」 とか、「公共広告機構」 か何かの テレビの CM にも使われた 「江戸しぐさ」 も、結局はその後、確認できる史料が存在せず、歴史的根拠が全くない 「作り話」 とされ、今は下火になっています。

そういう意味においては、この 「江戸四十八手」 というのも、ある意味それに近い 「都市伝説」 と言えるのではないでしょうか。

 

そもそもは、「相撲の決まり手」 であったり、「相撲番付」 などは、当時の庶民の関心事のひとつ。「相撲」 は、今の時代で言うとプロ野球やJリーグの勝敗みたいなもの。そして当時の、もうひとつの関心事は 「歌舞伎」 で、今の時代で言うと 「芸能」 です。

菱川師宣の時代は、井原西鶴が書いた 「好色一代男」 が一世を風靡(ふうび)した時代。瓦版(かわらばん)も、現代の日刊紙(タブロイド紙)とか週刊誌のような感じで、「オレオレ四十八手」 のノリでも良いわけですし、「東京四十八手2019」 のノリで出していた可能性もあるわけです。(笑)

 

ですので、今ある、いろいろなバリエーションの 「江戸四十八手」 も、自分のパートナーと一緒に 「こういう体位もあるんだねー」 みたいなノリで眺めて、楽しめれば良いんだと思います。(笑)

 

ちなみに、この辺りの系譜というものを詳しく追っている強者のお方もいらっしゃったりします。おそるべし。(汗;)

現代の四十八手は、どうも 「鴛鴦閨房秘考 (おしどりねやの志ぐさ) がベースになっているようですが、ネーミングは、「古伝百手」 にあるものが用いられていたりします。

「閑話究題 XX文学の館 地下本雑考 態位集系譜考序説」

 

 

そして、そういうある意味 「真面目」 な庶民ばかりを目にすると、こういう 「いたずら」 を仕掛ける連中も出てくるのです。(笑)

 

淫術九勢之図(渓斎英泉

 

やってみれば出来るのかも知れませんが、これなんて、半分はきっと 「ジョーク」 でしょう。(^^;

今で言う 「駅弁フ/ァック」 もあったりします。(笑)

まだ駅も駅弁もない時代なのに、帯を襷(たすき)掛けしてるところが、より 「駅弁」 風に見えるから不思議です。(笑)

 

以前に紹介した記事では某女医が、アクロバティックな体位は集中出来ないと 「ぷんぷん」 怒っていましたが、旦那がこんな浮世絵持ってきて、「どうだ今晩、コレやらないか?」 とか言われたら、「アンタ、昼間っから何アホなこと言ってるの!」 と怒られても、女性は女性で、この絵を見たら、男女の脚が絡まってるところや、女性が男に抱き着いているところとか、男性自身が奥深くはまっているところとか、如何にも 「Gスポット」 辺りに当たっているところを見て、思わず今晩に期待して 「ニタニタ」 してしまうわけです。(笑)

 

アクロバティックな体位は、あくまでも男の 「チャレンジ精神」 をそそるだけであって、理由が何であれ、要は男が 「やる気」 になれば良いだけの話。二人でいろいろな体位を見れば、「これやってみたい」 といった話にもなるわけで、大切なのは、二人の間のエロい 「コミュニケーション」 なのです。

「体位」 は、必ずしも全てが全て 「女性が気持ち良くなる」 体位ばかりでもありませんし、それで、新しい体位を試してみて、しっくりとこなかったら、別の体位に移れば良いだけの話。目くじらを立てて否定するような話ではないんです。(笑)

 

「体位」 には、「前戯やオーラルの体位」 もあれば、「挿入しやすい体位」、「密着感を楽しむ体位」、「動きやすい体位」、「膣口を刺激する体位」、「イクのに向いてる体位」、「膣奥に当たりやすい体位」、「膣の形を味わう体位」、「女性を積極的にする体位」、「差恥心をあおる体位」 などがあると言われています。

 

次回は、具体的な体位について書いてみたいと思います。

 

(つづく)

 

―――

 

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