体位の話(10)
昨日の 「体位の話(9)」 からの続きです。
前回の記事では、「膣口を刺激する体位」 のラスボスとして、【机掛け】 と 【富車】 を紹介しましたが、今日は其処の説明に出した 【足絡み】 のような、基本的な体位のバリエーションを説明したいと思います。
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【足絡み】 は、正/常位や屈/曲位の体位のひとつで、下になった女性が、足を男性の腰や背中に回し掛けて、足を組む体位です。
少し前までは 「カニばさみ」 とか 「ロック」 などと言われていたもの。
自分も昔、独身のときの話ですが、女性と 「生」 でしていてイキそうになったとき、思わず 「カニばさみ」 を喰らってしまい、出すのを堪えながらも、必死でロックされたその女性の足から逃れるのに、凄く苦労した思い出があります。そのときは何とか無事脱出に成功したものの、もし漏らしてしまって、それで 「子供が出来たから結婚して~!」 みたいに言われたら、さすがに怖過ぎです。男性の皆さんは、気を付けて下さい。(笑)
足絡み
【足絡み】 は、男性にしがみつく感じになるので、女性も気持ちをやりやすい体位です。
また、女性が巻き付けた踵(かかと)で、自分が心地良いと感じるリズムで合図を送れる体位でもあるので、男性は女性のサインを感じ取ったら、上手くその動きに合うように動いてあげて下さい。
男性の腰に両脚を回すものの、足を組まないものは 【揚羽(あげは)本手】。
アゲハチョウの 「アゲハ」 です。足を組む必要がなく、足を男の背中に少し浅めに乗せているだけなので、男性の動きに合わせてひらひらと上下するところから付いた名前でしょう。(笑)
揚羽本手
【足絡み】 の状態で、女性が男性に両腕を回すと 【襷(たすき)掛け】 という体位に、
襷がけ
また、【足絡み】 の状態から、男女が 「ガッツリ」 と抱き合うと、【番(つが)い鳥】 という体位になります。
番い鳥
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正/常位や屈/曲位のバリエーションとしては、既に、女性が男性の太腿に足を掛けて引き込むようにする 【網代本手】 や、女性の膝(ひざ)が女性の身体に付くくらい、深く脚を押し込むことで、女性の腰を浮かせる 【深山本手】。他にも、女性が胡坐(あぐら)を掻いたように開く 【洞入(ほらいり)本手】、女性のお尻の下に枕や座布団などを宛(あて)がう 【鶺鴒(せきれい)本手】 などをご紹介致しました。
網代本手 深山本手
洞入本手 せきれい本手
が、正/常位や屈/曲位のバリエーションは、これ以外にも意外とたくさんあります。
【笹舟本手】 は、女性の足を取って挿入した後、女性の膝同士がくっつくように女性の足を閉じた後、膝を女性の身体に押し付けるように乗り上がったような形になるものを言います。
男性が、女性の股が閉じるように両脚を抱えたり押さえて、女性にせり上がるような感じで体重を掛けて、女性の腰を浮かせるのが特徴です。
笹舟本手
逆に、この 【笹舟本手】 とは正反対に、女性の足を腕に掛け、女性の股を大きく開いた状態で挿入しているのが 【浮島本手】。
しかし、【浮島本手】 が 「浮島」 たる所以(ゆえん)は、この図で言うと右手にあり、女性を抱き起しているところにあるようです。
浮島本手
「浮島」 ゆえに不安定な体位ではありますが、これと似たものに 【筏(いかだ)本手】 と言うのがあります。【揚羽本手】 の状態で、男が片手で女性を掬(すく)いあげるように、女性を起こしている体位です。
しかし、この体位には、「両手をついても、女性を片手で抱きかかえてもよし」 という説明が付いているそうなので、どうもポイントはそれ以外にありそうです。
「いかだ」 という名前は、この 【いかだ本手】 以外にも 【いかだ崩し】 や 【いかだ茶臼】 などがありますが、これらの共通点はいずれも、男性の股が閉じていて、脚がくっついていて 「ピン」 と伸びているところ。どうも 「足ピン=筏(いかだ)」 のようです。
また、これ以外にも、女性の両足をそれぞれの肩に掛けて担(かつ)ぎ上げ、女性にせり上がるように体重を掛けて、女性の腰を上げる体位を、【かつぎ上げ】。
かつぎ上げ
【かつぎ上げ】 の状態で前傾する体位を、【蝦攻(えびぜ)め】 と言います。
蝦攻め
女性の両脚を腕もしくは肩で担(かつ)ぎ、男性が女性のお尻を持ち上げる体位を 【俵抱(たわらだ)き(本手)】、
俵抱き(本手)
女性のお尻を抱えるように持ち上げることで、腰があがる体位と言われています。
自分も過去に一度だけ、この体位を経験した記憶があります。当時、特別 「体位」 に凝っていたわけでもないのですが、何故、女性のお尻を持ち上げようとしたのでしょう。
女性の身体が堅かったのか、やはりアングルだとか当たりだとかを何とか調整しようとしていたのでしょう。今となっては、相手が誰かも忘れましたし、理由は 「謎」 のままです。(笑)
女性の足を男性の胸に付けたものは 【うけあし】 と言います。
この図の場合は、【俵抱き】 で女性の腰を上げての 【うけあし】 になっていますが、自分の場合は、【笹舟本手】 のような感じで、女性の膝同士と足同士をくっつけ脚を折り曲げた後、女性の脛(すね)の部分をピッタリと押さえて、【深山本手】 のように女性の膝が身体に付くくらいまで体重を掛けて押し込むことで女性の腰を浮かせる場合が多いです。
女性の足が胸についているので、前傾も出来ず、男性にとっては動きが制限される体位です。
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そして、正/常位・屈/曲位のラスボスが、この 【鶴瓶(つるべ)落とし】 です。
【鶴瓶(つるべ)落とし】 とは、真っ直ぐに伸ばした女性の両脚を、男性が両腕で揃えて、抱き抱える形の体位です。
鶴瓶落とし
この体位は、結構アクロバティックな印象を受けますが、女性の足を肩に担いで挿入し、足をどちらかもう一方に寄せ揃えた後は、前傾して女性の方に体重を乗せると、女性の腰が浮きますので、それを利用して正座の状態から膝立ちをしたり、膝立ちの状態から立ち上がったりします。
これは、男性が女性の足を抱えるという、普段はあまりない動作が絡むためか、どちらも言いようのない 「満足感」 を感じる体位です。
男性は、女性の足を抱き、引き込むように動きますので、女性は、男性に抱きしめられている感覚と野性味を感じるほか、好きな相手にモノとして扱われていることで、女性が持つ 「M性」 が刺激されるのかも知れません。
「足フェチ」 の男性にとっては、溜まらない体位かも知れません。(笑)
自分も過去に1回だけ、した記憶があるのですが、残念ながら、そのお相手が誰だったのかは記憶にありません。(^^;
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「体位」 は、パートナーとの 「相性」 もありますので、自分が興味あるからと言って、必ずしもパートナーとその 「体位」 が出来るわけではありませんし、気持ち良いかどうかも分かりません。
しかし何かの理由で無意識に、その 「体位」 を取りたくなってしまう場合がある、のも事実です。
ですので、もしご自身で 「コレ、気持ちよさそう!」 みたいな体位があったりしたら、実際に試してみられることをお薦めします。
(つづく)
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